2019/03/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にゼロさんが現れました。
ゼロ > 新たな任務―――というよりも、通常任務に立ち返った少年兵、彼は今任務を遂行していた。
 メグメール近くの村に立ち寄った際、聞いたのは魔族に困っているという村人からの依頼。
 それを受けて少年は自然地帯に足を踏み入れて、すぐに目的の魔族を見つけた。
 高位魔族ではなかったが、魔族であった。それは、恐らくタナールへの行軍の際に、軍から離れてこちらに入ってきたのであろう。

 知能もあまり高そうではないそれを見つけ、少年は早々に駆除を―――。

 そう、駆除に取り掛かったのだ。
 彼の言い分も、命乞いも聞くことはなく、ただ、淡々と、その魔族を両手のナイフで切り裂いた。
 青い血が、人ではない証拠の血が飛び散り、少年の鎧を汚していた。
 倒れ伏したその魔族を少年は、仮面の下冷ややかに見据える。

ゼロ >  ―――魔族というのは基本的には狡猾な生命体だ、死んだように見えて死んだふりという可能性も捨ててはいけない―――

 少年の脳裏に思い出されるのは、訓練時の教官の声だ。
 今、目の前で少年の前で倒れている魔族を見下ろす少年は動くことにした。
 近寄るわけでもなく、腰にナイフを戻し背中に背負っている鋼鉄の槍を引き抜いた。
 そして――――それを徐に魔族の胸に突き立てる。

 ずぐり、と肉を裂き、めり込んでいく槍の穂先。
 びくんと動いたのは―――死んだふりだったのか、それとも。
 それに安心することなく、さらに腰に手を伸ばしてナイフを引き抜いた。
 ぎらり、と月の光に輝く少年のナイフは肉厚でくの字に曲がっているそれである。
 ナイフというよりも鉈と行っていい大きさのそれを、振りかぶり。

 動かなくなった魔族の首を切り落とす。
 どずん、という重い音を響かせて首を切り落として、転がる頭部。
 少年はグリーブに包まれた足を持ち上げて、その頭を踏みつぶす。

 その行為の全てに感情などはなく、ただただ『作業』でしかなかった。
 念には念を入れろという言葉をただ実行したというだけなのである。

 ―――ここまですれば、生き返ることはないだろうと、ようやく判断を下した。

ゼロ > それから少年は、袋をバックパックから取り出す。
 たった今踏み潰した頭部を、その袋に入れて縛るのだ、そして――――バックパックの中に放り込む。
 なぜか、といえば当然討伐した証拠として提出する。
 踏み潰したのは後頭部であり、脳を潰しただけで顔は判別できるし、角などの人にない部位もある。
 ゆえに、それを提出すれば、村人達も安心してくれることだろう。
 少年は、バックパックに入れて周囲を確認するように見回す。

 ―――仮面には別の存在の魔力などの反応はなさそうだ。
 村人から聞いていたかずとも一致していたから、この依頼はこれでいいのだろう。
 帰りがけにゴブリンなどがいれば、それも駆除してもどることにしよう。

 ざくり、ざくりと、少年はその場を去っていくのだった―――。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からゼロさんが去りました。