2019/02/27 のログ
■アンフィニ > きぃきぃと、耳障りな不協和音を響かせて蠢いていく生き物。
鏡の中の虚像となって消えていくのを、ゆっくりと見送る。
綻びた手首の環はいつの間にか閉じられていて
零れた液体の跡はその痕跡さえ残していなかった。
「――あとの散策は、任せたよ。」
仮面の奥で無機質な声が呟いた。
耳障りな声はもう聞こえない。
正確には、夜の森の自然の音に紛れていってしまった。
そして、それに重なるのは足音。
下生えを踏むブーツの足音。
散策するような気安さを滲ませるそれが街道より程近い木々の狭間を歩いていって
街道の方へと消えていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森の中」からアンフィニさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/平原」にテンペイさんが現れました。
■テンペイ > 異国の昔昔の歌の旋律を口ずさみながら、月明かりに照らし出される平原をトコトコと歩く小さな影。
今日も今日とて自分で育てた薬草を収穫しての帰り道。
「王都も楽しいが…自然の中も落ち着くのぉ…」
見た目が少年の割に老成した語り口。
周囲に老人しかいなかったため、その口調が長い間をかけて刷り込まれていた為、本人はその違和感には気づいていない。
春も近づいてきた平原を撫でる風はどこか冷たくもあるが心地よく。
どこか遠くから梅の花の香りが鼻孔を擽りそれもまたよしと、少年はニコニコ愉しそうな笑みを浮かべている。
■テンペイ > 「さて、そろそろいくかの」
梅の花の香りについ足が止まっていたことに気づくと再びてくてくトコトコと大きな籠を背負い少年は自然地帯を後にしていくのであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/平原」からテンペイさんが去りました。