2019/02/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 青空に雲一つなく、冬なりの冷たい空気も少し緩む昼下がり。
森林とはいえ背の高い木のいくつかはまだ葉を落としたままで、差し込む光のお陰で温い光の筋が幾条も落ちている。
その薄明るい、落葉が覆い灌木が繁る獣道をゆっくりと進む人影が一つ。

「…今日はすこし、暖かいな……」

背の高い女は、首をもたげて翠の双眸を天に向ける。木々の間から除く青に目を細めて、再び視線を落とすと首元に巻いたストールを少し、くつろげた。

ジナイア > 時折早々と目を覚ましたらしい小動物が横切る。鳥の声も微かに近寄ったり、遠ざかったり……少し前、更に寒さ厳しい頃とまた、様相が変わっているのを、ゆっくりと足を運びながら興味深く見回す。
考え事をするには富裕地区のサロンでもよかったが、故郷ではよく人気のない岩場や森――この森とは大分様相が違うが――で過ごしていた。それを思い出して足を向けてみたのだが

「正解だったな…」

森特有の香りを嗅いで、森特有の静けさの中を、少しだけ慎重な足取りで歩みを進めていく。
どれだけ奥深く行くかは決めていない…ただ、『何か』の縄張りに踏み入れた時だけは注意喚起するよう、指輪の魔神に命じていた。

ジナイア > 少しにおいの強い灌木の繁みに行きあたって足を止める。それは薄暗い中でも比較的陽の光が当たりやすい場所にあって、今は白い小さな花を連ねていた。

(不思議な光景だ…)

翠の双眸を細めて、繁みへと近付きながら考える。故郷の光景との差異もあるが、弱い光の中でも浮かぶ白は、妙に温かみを覚える…
ごく傍によると、顔を近づけてみた。うっすらと香る花の香りは微かに甘い。

ジナイア > 思わず笑みこぼしてから、身体を起こす。そうして辺りを見回して、元の獣道へとゆっくりと戻っていく。

「さて…他にも何か、見つかるかな……」

すこし目的が増えた。その事に自体を面白がるように瞳を細めて再び歩みを進める。
森の、奥へと……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 森林」からジナイアさんが去りました。