2019/02/03 のログ
ボブ > (雪道を踏破し、河川敷へと出てきた男は鼻から下、口元辺りを覆っていたマフラーを少しずらし、
ほ~~っと大きく息を吐いていきながら、河川敷の周囲を見渡していて)

「さて……秋口には噂にも上がってなかった盗賊団がここら辺に巣食ってるって事はおそらく天候の関係上、
凶作に見舞われた農民が家族を食わせるためにやむなく武器を取った…といったところだろうな。
ちゃんと話が出来る相手ならばこちらも食料の供出も出来なくはないんだが……
一度、血を見た事によって、凶暴性を身に付けて、身も心も盗賊に堕ちちまっていたら、行く所まで行くしかねぇな…」

(ここに現れた盗賊団の境遇によっては譲歩する事も考えつつも、まずは気を緩めず、
河川敷に人の足跡がないかをチェックをしている男)

ボブ > (木の根元あたりを手にした槍の穂先で探るように動かし、草を結び合わせた簡単な罠とかがないかをチェックし、
どうやらこの流域の傍には根城がない事を確認できれば、軽く肩を下ろしていき)

「ここら辺界隈は運良く空振りといった感じだな。  
ちょっと川を下って脇にそれればウチの村だし、近くに陣取られていなくて良かったといった所か。

……それにしてもこういう探索の時にウチの相棒が居てくれたら楽なんだけどなぁ~。
アイツときたら一度飛び出していったらなかなか戻ってこないもんな」

(とりあえず男が属する村にそうそう危険が及ばない事を確認して一安心をしつつも、
警戒を怠る訳にもいかず、その警戒に役立つ相棒……半同居人たる雄狼の嗅覚を頼りたいと軽くぼやいていく男)

ボブ > (ボリボリッと後頭部を掻いてみせていきながら顔を顰めていく男)

「とりあえず……さしあたっての危機はないわけだな。
捜索範囲の拡大は相棒の同行を得てから再開した方がいいだろうな。
あんまり深入りしすぎると帰宅が遅くなる……もし相棒が遊びから先に帰ってきてたら
メシ寄越せっ!!って飛び掛って面倒な事になるだろうからそろそろ引き上げますかね」

(近々の危機の接近はないと判断した男はこれ以上の探索はまた新たなメンバーを引き入れてからと考えながら、来た道を戻っていった)

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からボブさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にクウさんが現れました。
クウ > 自然地帯に広がる森林地帯。
その中を灯りと刀を手に歩いては時折に現れるゴブリンを切り捨て奥へと歩く。
最近増えたという妖魔の間引きの仕事であったが出来高払いということもあり、少し欲を出して狩り歩く。
諸事情でお金が必要になってしまい、こういう時にこそ稼いでおこうと。

「あと10匹も狩ったら…よさそう」

今までもかなりの数を斬っている。
これ以上は刀の切れ味も落ちてしまうと考え、あと少しだけと決めて森を歩き。

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にイーシャさんが現れました。
イーシャ > 彼女が森の奥深くへ入っていくと、何かの気配を感じるだろう。
また妖魔でも出てきたか、森の匂いと共に血臭まで漂っているのであれば、その気配ははっきりとはせず。
新たな妖魔かと刀を構え、茂みの中をかき分けて足を踏み出せば。

「…あれ?…クウ?」

彼女の目の前に現れたのは、よく知った間柄の青年の姿。
おそらくお互いにきょとんとした表情をしていたであろうか。
青年の姿は動きやすい冒険者のそれだが、服は返り血に染まり。
構えていたナイフは血の雫がぽたりと垂れるほど。
そして青年の背後には、横たわる数十体の妖魔たち…。
どうやら図らずも同じ仕事を請け負っていたらしい。

クウ > 「この先…居そう……」

場所が場所だけに気配は判りにくいが、いそうな予感。
この先にいそうなのを狩れば帰ろう、そう決めて先へと進み。
そこに見えた影に切りかかろうとするのだが…

「…どうして…いるの?」

切りかかろうとした影は知った相手でその手を止め。
どうしているのだと男を目を細めて見つめる。
灯りを向ければ男の服は赤い色、返り血にそまり持つナイフにも赤い雫。

「……横取り……ずるい」

男の更に奥、そこに転がる妖魔の死体。
これから狩るはずだった獲物を狩られてしまったと分かれば口をとがらせる。

イーシャ > 「どうしてって…まぁ、同じような依頼を受けてたってことだね」

なんのことはない。
依頼主が複数の冒険者に話を持っていったりすることなど、ままあることだ。
そこで知らない冒険者同士がブッキングすることも。
ふぅ、とため息をもらせば、ナイフに付いた血を袖で拭い仕舞う。

「あはは、俺を黙らせれば全部クウの仕事になるよ。
この辺にはもういそうにないし」

横取りと言われてくすくすと笑い。
それで始末するなどできようはずもないだろうに、わざとらしく彼女に笑いかけて。
黒い尻尾がくねくねと揺れ動く。

クウ > 「……複数依頼?聞いてない…」

聞き忘れたのか言われなかったのか、同じような依頼と聞くと首をかしげる。
数的に倒せなくはないが苦労をする、そういう意味では助かったのだが…。
逆に報酬が減ってしまうという問題が出てしまい。

「イーシャ…わかってて言ってる。
この妖魔の戦果、全部頂戴。子供の養育費」

できるはずのないことを笑って告げる彼に不機嫌という目を向け。
黙らせることはできないが理由を告げて頂戴と口にする。
揺れ動く尻尾を見れば彼が楽しんでいるのは一目瞭然だとわかって。

イーシャ > 「そういうこともあるさ」

きちんと話したのに聞き忘れたのか。
それとも依頼主がクウを信用できなかったからか。
どちらにせよ請け負う側には気持ちいい話ではない。

「うん、わかってる。
だから戦果も、全部クウのにしていいよ」

悪い冗談を言ったことなど本人は露ほども気にしておらず。
笑ったまま頷けば、意外なほどあっさりと戦果の譲渡を受け入れた。
元よりお金目的よりも、戦闘の腕が鈍りそうだからと受けた仕事というのもある。

「…それより、このべたつく血と匂い、早く洗い落としたいし、一緒に帰ろうか?」

戦果を渡す代わりに何かを要求するか、とも思わせたかもしれないが。
青年はそんな空気を出すことなく、自らの衣服の匂いに眉をひそませて。
二人でさっさと帰還しようと提案を。

クウ > 「あってほしくない…イーシャ斬るところ…だった」

理由は判らないがこういうことは困る。
もし無関係な人を斬ったとなれば笑えないのだから。

「そう……ありがとう」

悪い冗談を言われたのでごねられると思えばあっさり受け入れられ。
いいのかと確認もせずに戦果の譲渡に感謝を見せる。
少なくともこういう冗談を言わないという程度には信用しているからと。

「イーシャは殺しすぎ。もっと奇麗に斬ったら汚れない…」

自分は奇麗と地の汚れのない着物を見せるように両手を広げ。
男からする血の匂いに少しだけ眉間にしわを寄せて刀をしまい。
提案にはもう仕事が終わってしまったのだからいる理由もなく頷いて。

イーシャ > 「でもちゃんと、刀止めてたし。
俺もそう簡単に首は取らせないよ~」

彼女の懸念の声色に、そう簡単に斬られないと冗談で返して。
本人もそう易々とやられるつもりもなく。
自信があるからこその、冗談。
彼女だって対象がはっきりしないまま斬りかかるほど猛進ではないだろう。

「クウの戦い方は丁寧なんだね。
でも俺は派手に戦いたい派だからなぁ…」

彼女の服の汚れのなさを見れば、どれだけ実力があるかわかるもので。
対して青年はどちらかというと、妖魔たちの首やら、致命的かつ血飛沫の多いところをリーチの短い武器で狙って刈っているので、どうしても鮮血に染まって。

「よーし、じゃあどうせなら温泉?にでも行こうか」

とりあえず仕事も片付き、彼女の了承も得られたということで。
辛気臭い森の中から、退廃的で文明的な街へ舞い戻ることにしようか。

クウ > 「そのぐらいできないと…武器持つの駄目。
イーシャなら…避けそう」

もし振りぬいてたとしても男なら簡単に避けてしまいそう。
ふざけているように見えるが実力では自分よりも上。
もちろん相手がわかれば振り下ろす手を止める自身もあった訳だが。

「ん、サムライだから。
派手は苦手……」

服を汚さないのはリーチと駄目にしてしまえばこちらではまず手に入らないから。
その考えの結果汚さない戦い方になったというだけでもあり。

「温泉?代金はイーシャもちなら」

少なくとも男相手には遠慮はない。
代金を持ってくれるならいいよ返し、森から街へと…。

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からイーシャさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からクウさんが去りました。