2019/02/02 のログ
ゴブリンリベンジャー > 銀色に不思議な色合いのオーラを漂わせる金属の手錠は振り回された勢いでゴブリンの手を脱し、放射線を描き宙を舞い、直ぐ傍ではあるが地面に落下して、砕け散る事は無く……地面に落ちたまま、それがそのまま罠となり、近づくものが踏み越える者が居れば両脚を拘束する枷になる。

――だが、それはゴブリンの復讐者は知らない。
偶然であるが必然、振り回していれば何時かこうなるのは誰の目にも明らかである。

さて、興味は手錠よりも先程から毒に浸しているダガーに向き、一先ず腰にさした復習の刃なる先端が折れてナタのように平らになったその刃を腰から外して、大樹の根に叩きつけ、刃を根に押しこんで手放すと、妖しげな液体に刃を浸したダガー俗にいう投擲用のスローイングダガーを瓶より抜いて、1本1本を夜空に輝く月に向けて浸り具合を確認しながら、コレも襲った商人より剥ぎ取った焼印入りの革のだがーケースのついたベルトのそのケースに差し込んで仕舞いこみ、何時でも投擲できるように支度を整えていく。

その妖しげな薄い赤色の液体は間違いなく毒。

効果の程は試して見ないとわからないが、獲物に突き刺せば血管を通じて毒を流し、相手の身体を麻痺させるか或いは眠らせることくらいは出来る麻痺と眠りが両立した不思議な毒であった。

ゴブリンリベンジャー > 獣革の腰巻の上からまくホルダー付きのベルトは聊か格好悪いが、うえから気配遮断のローブを着ることで多少は増しに見える、か、もとよりゴブリン族にその辺のセンスみたいなものは無く、利便性を追求するという方向では間違っていないので問題視しない。

最後に薬瓶の蓋を閉めてから立ち上がり、先程叩きつけたばかりの復讐の刃を大樹の根から引き剥がすと、平べったい切っ先の角で地面に置いたランタンを拾い上げて、器用に引っ掛けままの状態で復讐の刃を肩に担ぐように持つと、もう片方の手で薬瓶を懐へと仕舞いこみ、今夜は巣穴へと戻ろう。

途中野生の獣が居ればダガーに浸み込ませた毒の効果を見る為に狩りをするのも悪くない、と欠伸を噛み締めながら歩き出すのだった。

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 大樹の根元」からゴブリンリベンジャーさんが去りました。
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にボブさんが現れました。