2018/12/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」にエルスさんが現れました。
エルス > 森の中を流れる清らかな小川。
薬草と山菜を摘みにきていたダークエルフは、ちょうどいいとばかりに清流に近づき、屈んで。
左手人差し指を冷たい水にさらす。そこには小さな傷があった。
毒草に触れてしまったためで、大した事はないが、二、三日腫れるのだ。
毒を絞り出すように指の腹を親指で押し、血を出したが、効果は気持ち程度だろう。

「弛んでるわ」

自らを叱咤。
こうしている間にも弟がどこかで辛い目に遭っているのではないかと思えば、苦々しく眉を歪ませる。
だが王国に来て数か月、弟の手掛かりは皆無に等しかった。

エルス > まだ腫れるには早い筈だが、炎症を起こすわずかな熱が指先にある。
川に浸けている間は其れが和らぎ、気持ちいい。
だがいつまでもそうしているわけにはいかない。
もう少し西に進むと露営にいい地がある事を知っており、今日はそこが目的地だ。

「日が沈むまでには着かなくちゃ」

傾く日の光を受け、ダークエルフは立ち上がると、しっかりした足運びで歩き始める。
指は洗い流した事が功を奏したか、幸いにも多少腫れたくらいで旅には影響がなかったという。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」からエルスさんが去りました。