2018/11/04 のログ
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」にミリーディアさんが現れました。
■ミリーディア > 喜びヶ原、そこに広がる自然地帯。
更に其の中に存在している遺跡の一つであろう。
少しばかりの私用で王都を離れた帰路であった。
偶々付近を通り掛れば感じる魔力に馬車を方向転換させてやって来たのだ。
到着してみれば何体もの魔導機兵が姿を現している処であった。
「成る程、あれが最近巷で噂になっているアンゲロスなんて名前を付けられた魔導機械か。
神の使いとも呼ばれていたのだったね。
ミレー族達のそんな意見を否定しているが、付けた名前が名前だけに否定の言葉も信憑性に欠けるよ。
……まあ、神なんて呼ばれている存在が作った物が、簡単に操られる訳がないだろうにね」
其の光景を眺め乍に呟く少女の言葉。
止めた馬車や御者、護衛の兵達へと場に留まる様に伝える。
如何するのか、との周囲の言葉に少女は…
「邪魔だろう?さっさと始末をするだけだ。
あの付近の遺跡も、まだ儂が求める素材の宝庫だからね。
集めてくれる冒険者達に被害が出ては、素材も集まり難くなる」
事も無げにそう答えた。
自分でも集められるだろうに、敢えて冒険者達に依頼を出して集めさせている。
如何してそうしているのかは想像にお任せしよう。
制止も出来ずに見ているだけの者達を後に、少女は遺跡へと歩み寄る。
動いている魔導機兵達が反応するのも気にせずに。
■ミリーディア > 反応、即攻撃をする魔導機兵も居る。
然し其の攻撃は少女に届く前に静かに消え去ってしまう。
魔力に強い耐性を持つ魔導機兵達。
だが其れは魔導機兵達だけの専売特許ではないのだ。
そんな光景を見せられようと魔導機兵達は止まらない。
機械は機械らしく只与えられた命令どおりに動くだけ。
勿論、少女自身も歩みを止めてはいない。
「儂が欲しいのは、君達に宿る古めかしい廃れた情報じゃない。
君達にも使われているだろう素材だよ。
知識だけでは魔導機械の製作も覚束無いからね。
だから…素材だけ置いてさっさと消え給え」
少女から魔導機兵達へと向けられた言葉。
其の言葉の終わりを合図にするかの様に、魔導機兵達は一斉に活動を止めて崩れ落ちた。
少女の言葉通りに、少女の云う素材の塊と成って。
■ミリーディア > 離れた場所から見ていた者達には理解も出来ない事だろう。
否、直ぐ傍で見ていようとも理解は出来まい。
少女の行使した力は理解に到る道筋を遮断しているのだから。
崩れ去った魔導機兵達から視線を外せば遠目に見える遺跡の入り口へと向ける。
「此れで全部か。
まあ、此れで付近の素材集めも捗る事だろう。
何処の誰かは知らんが困った事をするものだ」
其の言葉を後に少女は踵を返す。
待機させていた者達の元へと戻れば、さっさと馬車へと乗り込んだ。
「さ、少し予定が狂ってしまったが王都へ向かってくれ。
其れと冒険者ギルドに追加の依頼だ。
自然地帯の遺跡付近に散らばった金属の回収、何時もの様に高値で買い取るとね。
長く放置していれば他の連中に奪われるだろう、其れも一緒に伝えてくれ給え」
自分で回収はしないのか?そんな質問に少女は可笑しそうに笑い乍こう答えた。
「あんまり年寄りを働かせるものじゃない。
重労働は若者達に任せるべきさ、そうだろう?」
ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」からミリーディアさんが去りました。