2018/11/03 のログ
アバドン > 彼の存在が残したのは食べかすと足跡と濃厚なる鉄錆の香り。

草木を踏み砕いて出来た道にはそんな食べかすである金属片や白い何かが点々と落ち、其処に鉄錆の香りが加わり異様な光景をかもし出している。

何が食われて何を食ったか、それは今もなお咀嚼を続ける地竜にしかわからず、その背に生える甲殻が更なる輝きを得た事で辛うじて金属だと判るくらいだろうか。

その地竜は不満げに顔を左右に振ったのちメキメキと金属が拉げる音それを立てて、今まで咀嚼したモノを飲み混むと、巣へ向けて踵を返し来た道を戻っていく、ズシン、ズシンと最初よりも幾分か重々しく苛立ちを込めた歩き方で森の奥へと消えていくのだった。

ご案内:「◆メグメール(喜びヶ原) 自然地帯(イベント開催中)」からアバドンさんが去りました。