2018/08/26 のログ
■グレヌアンギュ > 異様な透明度を誇る小さな泉を覗き込めば、時折水底で何かが月の輝きを浴びてキラキラと輝く様子が見える筈だが、良く眼を凝らせば輝きが時折角度を変えるのが見えよう、微細な気泡が湧き上がるのが見えよう、それは水底で何かがいる証左。
瞳を凝らす代わりに耳を澄ませば水の流れる音以外にもギュイギュイと何かが狭苦しそうに絡み合い悲鳴をあげる音が聞こえるだろう、それも水底で何かが蠢いていると言う証左。
だがそれも誰かが泉に足を踏み入れねば泉を覗き込まねば、きっと自然が織り成す音の一つに紛れて掻き消えてしまう。
だが逆に誰かが欲望に負けて泉の清涼なる水に足を踏み入れるか、知識欲に探求欲に負けて泉の中を覗き込めば、グレヌアンギュ達は目覚めてしまうだろう。
数年ぶりの獲物だと増えて満ちて広がる為の肉がやってきたのだと……。
幸か不幸か、彼らの腹は満ち足りている。
そして餓える時期でもない、代わりに今まさにグレヌアンギュ達の繁殖期でもある。
ならば欲望に溺れたヒトの末路は知れよう。
彼は彼らは群れは待っている。
喰らうのではなく貪り犯して繁殖の為の苗床となる肉を。
■グレヌアンギュ > 暫くの間は透明な水蛇たちは活性化状態にあり、散々絡み合い蠢いていたが、何事もなく時間が過ぎていけば次第に水蛇たちは生命力を温存する為に眠りに落ちる。
一見して平和な小さな泉は何時までいつわりの平穏を保っていられるのだろうか……
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/水晶ヶ池」からグレヌアンギュさんが去りました。