2018/08/20 のログ
ノール > 月が随分、動いた。
担がれた大剣は、切っ先が下がり、とても振れる状態ではない。
顎も上がり、鼻先だけがふんふん、と息を吐く。

ハズレを引いた。
獣人は諦めて、ずるずると岩に持たれるように滑り落ち、地面に崩れ落ちた。
半眼で、吐息を一つ漏らすと器用に足から上半身を釣り上げるように立ち上がった。
即座に、崩れ落ちそうな体を大剣で支える。
そうして、ずるずると剣を杖代わりに失意もあらわに姿を消した。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からノールさんが去りました。