2018/08/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/湖」に芙慈子さんが現れました。
芙慈子 > まるで数時間も前からそこにいたように、東国の出で立ちをした少女は湖のほとりで立っている。
夜活発になる獣の鳴き声なのか魔物なのか、遠くでなにかが聞こえた。
少女は不意に左手を掲げると、さらりと袖がすべり白く細い腕が夜風に曝された。
掌に、ぼうと蒼白い炎が灯り、それは人魂のように浮かび上がる。
すると湖面が照らされ、どこまでが陸でどこからが水面となるのか明確になった。
その上で少女は屈み、袖を捲って両手を水に浸ける。
ひんやりと冷たく清らかな感触に目を細め、すくい上げて口元に運んだ。

二度、三度。同じことを繰り返す。
その小さな背中はあまりに無防備で、どこからなにが飛び出すか分からない場所には相応しくない。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/湖」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 王都は祭りでも冒険者は仕事。
このあたりの採取はなれたものでこの静かな湖のあたりは割と気に行っている。
今の王都はどこに行っても騒がしく、どこに行って目につくのは炊き出しを狙う小悪党どもの視線。
反吐が出る。
ちょうどよく王都から離れる依頼があったので受けてはみたが…
いつもは人気がないこのあたり…何やら様子がおかしい。
人?いや、人でなくても、何らかの気配を感じる。
獣などとはまた違ったそれ。
様子を見るように、そっと湖の畔を茂みから覗く。

芙慈子 > こちらを窺う視線に気づいているのかいないのか、それは大した問題ではない。
ふう…と吐息をこぼすと少女の顎から雫が垂れ、湖面に混じった。
濡れた掌も腕も、次の瞬間には乾いて袖を濡らすこともないが、
誰ぞの距離や角度次第ではそんな様子は見えないかもしれない。
つまりは、そんな現象は気に留める必要のない些細なこと。

立ち上がると、視線を注ぐ誰かのほうへと向き、目を細めて口元を緩めた。
しかしそれ以上刺激はしない。
こんな開けた場所には獣だろうとヒトだろうとそれ以外だろうと、存在して当然だから。
少女が歩き出すと蒼白い炎もふわりふわりと浮かびながらついてくる。
自分に用があるのなら視線の主は出てくるだろう。
湖に用があるのなら自分が去るのを期待しているのだろう。
そう思えばこその行動。

ブレイド > 女。黒い髪の?青白い炎が照らすその姿はそう見えた。
水を飲んでいるのもなんとなしだが…見て取れる。
そのような仕草をしているからというだけだが。
ややあって、少女の影が立ち上がれば…

「!?」

気づかれている。
音を出した覚えもないが…気配を読まれているのか?
まるで目があったかのようだ。女の薄い微笑みにゾッと背筋が泡立つような感触を覚えて。
バレているのならば、姿を隠し続けるのも間抜けな話。
がさりと茂みをかき分けて出てくる。

あるきだす少女を目で追って。

「こんなところでなにしてんだ?
旅歩きってワケでもねーだろ…こんなところで」

しかも時間も時間だ。
こんな夜に…。自分も人のことは言えないが、依頼できたのだから理由はある。
だが、彼女はなんなのか。ちょっとした好奇心で声をかけ。