2018/04/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にイリスさんが現れました。
■イリス > 月明かりに照らされる自然地帯の平原。
近道のつもりで森を突っ切り街道に出る筈だったが森を抜けた先は平原。
思わずに地図を取り出して広げ、コンパスと合わせて位置を確認し始めて。
「あー…しまったな。少し位置ずれてんじゃねーか。
ったく……街道は…あっちぽいな」
コンパスの針の方角と月の位置で大体の現在地を割り出せば予定のルートを森でずれていたと知り舌をうち。
予定していた宿場はこの位置では戻ることになってしまって立ち寄れない。
なら王都まで進むほうが早いかもしれない、そう考えて草をかき分けて平原を街道めがけて歩き出す。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にガマグルマさんが現れました。
■ガマグルマ > 「はひ、はひぃ……あれ?こっちが向こうで川沿いって…どっちだァ!?」
丁度シスターが平原から街道に向けて足を進め始めた頃の事だ。少し深い叢の向こう側から聞こえてくるのは、とてもではないが冒険者とも思えないような甘さのある声。
そして情けない声音と台詞を口にしながら叢を掌で掻き分けるようにして平原――もう少しで名のある街道に出ようかというあたりで出くわすことになる。バッタリと。
「おおおお、シスター様!?シスター様でしょうか!?シスター様ですよね!怪物とか魔物だとかそういうおっかない存在じゃないシスター様ですよね!?」
地獄に仏、いや女神か。ロングメイスという物騒なモノは見えるが、服装はシスター服。つまり弱者である自分の味方だろうと――満面の笑みを浮かべ。土に、小枝に汚れた身体でシスターと思われる、そうじゃないと困る相手の方に向かい歩みを小走りで進めて行く――。
「シスター様!す、すみません水を一口だけ、お願いできませんでしょうか…」
そして開口一番。図々しい「お願い」をするまで、1秒と掛からない事だろう。相手が逃げたり、メイスで「とりあえず」叩き潰したりしなければだが
■イリス > 街道がある方向へ向け草をかき分けて進んで居る最中に聞こえる声に一度足を止めるが直ぐに歩みを再開する。
聞こえる声がこんな場所で聞こえるにはおかしな声色に感じ、もしかするとこういう魔物の類なのかと思えば近寄らないが吉をと考えて。
地図の尺を信じるならそろそろ街道が見えるはずという所で叢をかき分けるように姿を現す何かに気が付けば後ろへと下がり距離を取り。
「あ?お前には私はシスター以外の何かに見えるのか?そっちこど魔物じゃないだろうな?」
飛び出した来たかと思えば早口でまくしたて満面の笑みを浮かべる姿は怪しくしか映らず。
小走りで近づいてくる相手に向けてメイスを構えて突きつけ。
「こんな場所うろつく奴が水を持ってねーのはおかしいだろ?自分のはどうした?」
遭遇した場所と状況から本当に人間なのかと疑うように鋭い目を向けては睨みつけ。
こんな場所にいる以上持ってるのが普通だと疑うように見る。
■ガマグルマ > 「マモノだったら水奪い取ってるから!えぇと、シスター様じゃなければ女神様?とりあえず言葉が通じたので嬉しい。えぇっと、ハッピー。」
敵意が無いと言う様に両手をハンズアップ。腰にも武器らしい武器は…1本だけ、ナイフはあるが見るからにチャチなもの。少し力自慢のマモノなら簡単に折れるだろうし、そもそも獣相手でも皮を切り裂けるかさえ怪しいだろう。
そして相手の疑問に応えるように見せたのは――水を入れる皮袋だ。
下半分が何かにくいちぎられた様に無惨に切り裂かれ、水なんて殆ど無い。
バックパックも同じ様に獣に食いちぎられたように、中身はもう殆ど見えないだろう。
……まぁつまるところ。魔獣でもないただの獣に襲われ、道に迷った存在なのだ。今の自分は。それを示す状況証拠は十分…提示できたと信じたい。
それらを示した後、始まるのは膝を着いて……お祈りをするように、両手を組み合わせ。
情けなくも見上げる様にして哀願する、薄汚れた旅人の「お願い」だった。
「実は、この平原の奥の村があると聞いて取材に向ったのですが……獣に襲われ…お願いします、水を…貴重なのは判ります、ほんの少しのお恵みを……」
■イリス > 「知恵の回る魔物って線があるだろ。それにお前が夜盗の仲間じゃないって保証もねーしな。
そうやって変に持ち上げるのが怪しいんだってよ」
両手を上げる仕草に今のところは安全そうかと見れば突き付けたメイスを下ろし改めて相手の姿を見る。
パッと見た感じでは武器はナイフのような刃物が一つ、あれならば不意を打たれても対処できると考えて。
疑いの言葉に見せられたのは食いちぎられたように見える水袋。
他にもバックパックも同様になっているのを見れば何かに襲われたというのは理解して。
一応は信じてもいいかと考えるが、膝をついて手を合わせる姿に今度はあきれてしまい。
見上げる姿が何とも情けない姿に見える。
「ここの奥の…?あぁ、ここか。護衛もなしに向かうのがどうかしてる場所だぞ。
全く…仕方ねーな」
自分は街道に出れば王都まで真っ直ぐに行くだけ。
けれどこの相手はまた村に向かうのか戻るのかはわからないが荷物を失っている。
怪しいが見捨てるのもシスターの行いではないかと考えれば、荷物から水袋を一つ取り出し、相手にあげると手渡すことに。
■ガマグルマ > 「魔物は人に化けるっていうのは良く聞きますけどー。俺そんな悪人面に見えます?あ、お水ありがとうございます。」
向けられた言葉と、メイス……全自動撲殺装置にしか見えないソレが降ろされて行くと、ほっと一安心をしたように大きく安堵の吐息。
……同時に腹の虫はなったが、流石に貴重な水を分けて貰った相手にそれ以上の要求は筋が通らないだろう。自分はワルイ人間ではあるが、悪人ではない。水に心から感謝して受け取り――改めて聖女の様に見えるシスターを見上げながら、水を口にひとつ含む。
旅には慣れているのだろう、一息に呑むのではなく、少しだけ口の中に水を含み。水を留めることで口の中の粘膜を潤し、少量ずつ嚥下をしていく。最大限、水を無駄にしない飲み方をしていた。
「いや、それがその……護衛は2人雇ったんですけどね。2人とも、お金を持ち逃げしてしまって……地図もその二人に奪われてしまい、獣には目をつけられて、もうダメだとばかり……。とと、申し遅れました。」
立ち上がることは無い。というか立ち上がるほどの気力も無いのかも知れないが、貰った水の皮袋の栓をしっかりと閉めた後で居住まいを正すように正座をして-―背筋を伸ばして、しっかりと礼をして見せた。
「私フリーの記者もしてるガマグルマと申します。水だけではなくて、人の優しさに触れさせていただき感謝しています。人に騙された後なので、キモチが安らいだ思いです。……それと、厚かましいお願いなのですが……今回取材は諦めようかと、考えております。しかし、一人では旅路に不安がありまして……シスター様がどちらに向われるのかは判りませんが、もしも人気のある場所に向おうとしているならば道中ご一緒させていただく訳には行きませんでしょうか…?」
改めてシスターを見上げる。―-若く。そして腰にも届くほどのロングヘアを目を惹くが、強気そうな目がなんとも男をそそらせる。
「お願い」を幾つか繰り返し――あわよくば、道中で頂いてしまおう。
そういう魂胆を秘めながら、相手に向って問い掛ける。
■イリス > 「人に化けたり組んでるのもいるだろうな。こんな場所で襲われて迷った後で笑ってりゃ普通に怪しいだろ」
メイスは降ろしはしたが何か怪しい動きをすれば即座に顎か頭を砕けるような構えは保持。
水を飲む姿は旅に慣れた飲み方ではあるがそれなら襲われたときの対処が出来ていないとそこを怪しく見てしまい。
腹の虫が鳴る音が聞こえるが食料は流石に余裕がないので聞かなかったことにして。
「報酬を先払いにしたのか?それなら逃げるに決まってんだろ。……ちづは予備ぐらい持っとけよな。
……お前本当によく無事だったな」
話を聞けば聞くほど運がないのか怪しいのか、どっちに見ればいいのか判断に困って。
水袋に栓をして立ち上がらずに正座で礼をする姿に少しだけ肩の力を抜き。
「フリーの記者?またそんなのがこんな場所で迷子してんのかよ。私はイリス、見ての通りシスターだよ。
確かに厚かましいお願いだよな、けどま……ここに捨ててって獣の餌になるのも食った獣が可愛そうだしな。
私は王都に向かうけどそっちでいいならついでだしいいぞ。
ただし変な事しようとしたらぶち殺すぞ?」
相手から感じる気配に不穏なものを感じて睨みつけ。
もし何かしそうならその時は街道に転がる死体が出来るだけ。
それでいいなら良いぞと返せば、街道にむけて足を進めだす。
■ガマグルマ > 「イリスさん?いやイリス様?人間どうしようもなくなると笑うしかなくなるんですよ……。だって報酬先払いにしないと駄目だって言うし、一応はギルド経由で斡旋してもらったから安心してたからなぁ……肝に銘じて置きます」
彼女の判断に困っているのは正しい。半分は嘘であり、半分は本当の話なのだから。虚実を織り交ぜ、物証を見せる事で一定の信用を得ようとするのは詐欺の常套手段でもあるからだ。
水は記帳なのだ。皮袋に口をつけてしまったのだから、返すべきなのか判断には悩む。一応、皮袋を返そうとする様にシスターの方に差し出しながら――漸く立ち上がった。土汚れや、草を掌で軽く払い落としながら
「昔から運は良かったからね、運は。……だからほら、こうして水をくれた恩人のシスター・イリス様にお会いできたし、助けてもらえたから。」
砕けた口調は此方が素なのだろう。屈託無く笑いながら、王都に向うと聞いて破顔一笑――にはならない。
「獣の方がかわいそうって、どういうことなのかなぁ?……変な事って、おなかがすきすぎて食料強奪とかそういう野蛮な事言ってるのかは判らないけど。ありがとう、お言葉に甘えて王都まで一緒に行かせて貰おうかな。お礼は、イリス様の修道院に寄付するほうが?」
■イリス > 「様はやめろ様は。それでもな、そこまで笑ってると胡散臭く見えるんだよ。…ちゃんとしたギルドで斡旋してもらってねーだろそれ。戻ったらギルドに苦情入れとけよ?」
ギルド紹介で先払いは納得できたが逃げたとなればギルドに問題があるか、紹介された護衛に問題があるということなだけに苦情は入れろと一言。
まさか相手の言葉が嘘半分、本当半分とまでは見破れずにただ怪しいという感に引っかかるので信じ切れていなく。
水袋を返そうとする相手にいいと首を振れば立ち上がるのを待つ。
「確かにそうみたいだな。私がここを通ったのも偶然だしな。そういう意味じゃ神に感謝しとけよ」
フリーの記者ならそのあたりの村ではなく王都に住んでるだろうと考えていたが屈託無く笑顔に一瞬だけ違和感を感じ。
「そりゃ腹壊しそうだしな。もしくは食い足りないかだろーな。それなら可愛いもんだ。知り合いのシスターが親切にし過ぎて性的に食われて餓鬼仕込まれたのがいるんだよ。王都行きでいいなら気にすんなって。
礼は気にしなくていいぞ。私の修道院はこの国にねーしな。今日受けた親切を誰かにやってやってくれりゃいいよ。そんじゃ行くぞ」
そう告げれば街道の方角は確認できているので相手が付いてくるのを確認して街道へ、そしてともに王都へと向かっていくことになるだろう。
■ガマグルマ > 「いやまぁ、記者なんて胡散臭い者だからそれは否定できないけどね。…いや、相場の半値で斡旋してくれるってギルドから紹介されたしさ、安い方が水とか食料とか取材費とかに回せるし…その結果が今回の状況なんだけど。」
ギルドへの苦情は悩んでいる素振りを見せる。理由は簡単だろう、彼はあくまで戦闘力の無い一個人であり、ギルドに睨まれるとどうし様も無いのだから、と。慌てた様に彼女の後について小走りに追いかけ始めていた。
「いや、旅路の食料って死活問題だからな!?あー……嫌な話聞いた。そういう事はしないの。俺みたいな人間が神から見放されたら何も出来ないで死ぬじゃん。…そうだな、お礼はちゃんとほかの人に巡るように、幸運と感謝を回していくよ。それじゃイリス様、道案内と護衛もお願いしますねぃ!」
最後に「様」をつけたのは、ちょっとしたジョークだったのかもしれない。
こうして嘔吐への旅路は始まり――無事につくのだろう
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からガマグルマさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からイリスさんが去りました。