2018/01/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 行方不明になった冒険者の足取りを追ううちにすっかり陽が暮れてしまった
首に巻いたマフラーで口や耳の辺りまで巻きつければ多少、寒さも和らぐがそれでも夜の森は冷える
冒険者たちが残したと思われる足跡や折れた小枝をヒントに森の奥へと進んでいく
依頼の内容は薬草摘みに出た冒険者が期日になっても戻らない為、探索して欲しいという事であった
依頼主はとある貴族。冒険者たちに季節外れの精力増強の薬草の採取を依頼したという事らしい
冒険者ギルドを通さず集められた冒険者というか、チンピラと言うかが探しに行った薬草というのが、
王国では御禁制品で依頼の契約書が見つかると貴族にも咎が及ぶらしい
……と言うわけで、冒険者たちが持っているであろう契約書の破棄もまた仕事の内である
「…まあ、死んでるわな…」
三人組の冒険者のうち1人の遺体を見つけ懐を漁ってみるがこれはハズレ
外傷から見るに魔物にやられたようだった。契約書が無いとわかれば、そっと立ち上がり、
その辺りに転がっているだろうもう2人の姿を探す。真っ暗な森の中であったが夜目は利く
冷たい空気に肩を震わせながら、辺りの茂みを漁っていればうつ伏せに倒れた姿を見つけ…
「………」
物言わぬ冒険者をひっくり返せば、懐を探り…依頼主の家紋の入った封蝋で閉じられた巻物を見つければ、
それを懐のポケットにしまいこんだ…パンパン、と軽く手を叩けばふう、と息を吐きだして
■カーレル > 「こいつも魔物か…しかも複数…えぐい爪痕が…」
王都に戻り契約金を貰ったら身体の温まる煮込みでも食おうか、と思っていたが途端に食欲が失せていく
運がなかったな、と冒険者の亡骸を元あったように戻せば、来た道を戻ろうとする…
「下手打つと俺もこいつらみたくなりそうだな…」
冒険者が何に襲われたか、はっきりと判らないが自分が襲われた場合、素手で相手をするのが困難なのは明白
こちとら、冒険者のように鎧を着込んでいるわけでも、武器を持っているわけでもない
迂闊だったな、と一瞬、反省して冒険者のそばに転がっていたショートソードを手に取る
そこいらの武器屋で二束三文で売られていそうな大量生産品であったけれど、素手よりは幾分かマシである
「それじゃあ、行くわ…おやすみ。冷えるから気をつけて」
ショートソードを手に来た道を街道へ向かって歩きだす
冒険者たちの末路を見てしまったから、来た時より歩みは慎重であった