2018/01/28 のログ
ワルセイ・イダーヤ > 冷え切った頬に、手のぬくもりが伝わっていけば幸いで。

「ふむ、元気なら安心だな。サナよ」

そう言いながらも、ふっと笑んで……だが、近いと言われれば、

「おお、すまなかったな」

そう謝罪しながら、一歩、体を引くだろう。
そして、カバンから魔法瓶を出せば……

「ほら、温かい薬草茶だ。冷えた体が温まるぞ」

そう言って、コップに注ぎ、まずは自分が一口。独など入っていないとアピール
そして、別のコップに薬草茶を注げば、手渡そうとするだろう。
そして……

「さて、サナよ。俺は今日、ここで探し物をしているのだが……よければ、一緒に回ってくれないか?
見事な雪原とは言え、白一色の世界をただ一人、調べ歩くのは寂しいのでね」

そう言って、右手を差し出すだろう…・

サナ > 相手の所作に合わせて、傾ぎかけた身体をゆるりと起こす。
己の足跡に重ねるように向き直り、

「貴方は元気でいた?こんなに寒いのに、温かいね。」

掌が離れると、再び外気が頬に当たって冷たくなってくる。
落差に首を竦めながらも、一度二度と横に振る。

注がれたコップを飲む所作に、疑問符をおもてに浮かべ、かけて。
毒が入っていないアピールだとだいぶ遅れて気付くと同時に、噴き出す。

「……身体を張って証明したね。
貴方は日ごろから飲んでいて、耐性がついているんじゃないの。…なんて、難癖つけたら、どうするつもり。」

一寸笑った儘コップを受け取る。
有難う、と告げて一口二口。じわりと身体が温まる心地。

「……良いよ、お供しましょう。
けれど、全て埋もれているようなこの雪原で、どうやって探し出すつもりなの」

両手に包んでいたコップを右手に移し、左手を差し出された手に添える。
コップが幾らか温かいから、頬よりも温みを持った指先。

ワルセイ・イダーヤ > 相手から、元気か尋ねられれば、ふっと笑みを浮かべて。

「ああ、元気だったとも。これでも医者なのでね。風邪などひかぬさ…」

そう言うだろう。そして、相手からの質問に関しては……

「……む、そう言う返答は想定していなかったな。」

そう、きょとんとした表情で言うだろう。だが、相手が少し、笑みを浮かべていれば、此方も優しく笑む。
そして、手を握られ、お供しましょうと言われば………

「うむ、ありがとう。
で、どうやってこの雪原で探し物をするか…だったな。
それは、これを使う。」

そう言って、取り出したのは小瓶。その中には、光る何かが…

「これは、特定の花の蜜を好む妖精だ。このもの達を外に出せば…」

そして、ビンの蓋を開ければ、光は、節減に富んでいって、
雪の上に、点々とした光が……

「さ、行こうか…」

そして、その光の方へと向かい、その舌を掘れば…見事な、白い花が……

「この花は、雪原草と言ってな。雪の下で花を咲かせる珍しい花だ……これは、薬の材料になるのだよ」

そう言って、一輪ずつ、丁寧に摘んでいく…

サナ > 一口ずつ、薬草茶を含み。
ぽかぽかと温まって行く身体に肩の力が自然と抜ける。
左手でコップの縁を触り、呼び出した水で中を濯ぐ

服の裾で水滴を拭って、相手に返そうとコップを差し出す。

「有難う。おかげであたたかい。
医者の不養生って言葉もあるくらいだから、どうかな?
………耐性だったらどうやって証明すれば良いんだろうね、大量に飲むとか」

他愛ない軽口を続けながら、取り出された小瓶に興味津々。
身を乗り出して覗き込もうとするが、其れより少し早く解放された光はとらえられずに。

柔らかな光の道に見惚れ、

「…綺麗だね。………お医者様より、錬金術師、って聞いた方が、何かしっくりくる」

辺りを見回しながら後をついて歩く。

「雪原草!?……けっこうすごいネーミング…。発見者って、まさか…」

掘り出された幻想的な花と裏腹に、今まさに目の前に拡がる光景そのものの名前に思わずつっこみを。目の前の男が名付けたんじゃないかと。じっと視線を注ぐ。

花に手出しは何となくしそびれて。

ワルセイ・イダーヤ > 相手がコップを水ですすぐのには目を丸くして。

「ほう、そなたは水を操れるのか」

そう、感心したような声で言うだろう。そして、錬金術師と言われれば、ふっと笑んで…

「はは、錬金術も嗜む程度にはやっているが…そう言われると、こそばゆいな」

そう言いつつ、雪原草を一本一本、丁寧に摘んでいく、
そして、雪原草の発見者が、自分ではないかと思われているのに気が付けば…

「……ふ、雪原を掘ると現れる、この幻想的な花…この名前が、ぴたりと当てはまってな…
俺が、数十年前に発見した時に、そう名付けたのだ…」

そう言うだろう。そして、くすりっを作るのに十分な量の、雪原草を摘めば……

「ふぅ、こんなものか。さて、サナよ。そなたにも、一輪やろう…」

そう言って、花を一輪、手渡すだろう。そして…

「……さ、俺は目当てのモノが手に入ったから、もうそろそろ帰ろう。サナ、そなたも、風邪などひかぬようにな……」

そう言って、雪原から、去っていくだろう……

サナ > 「うん、飲み水には困らないよ。」

医者である相手に感心されると少しこそばゆい。
はにかむように笑って、繊細そうな花を丁寧に扱う指の方へ視線を落とす。

「………! 本当に、発見者だった…。わ。ありがとう…気を付けるね。おやすみなさい」

差し出された花を反射的に受け取って、花弁に鼻先を近づける。
淡い香り、が。するような。

立ち去って行く姿を見送って、

「これは…飾って良い、のかな…?」

屹度薬の材料になるのだろう、けれど。
何の知識も無い己にとっては、綺麗な花。
帰り道は花を翳して月明かりに透かして。歩き出したり止まったりを繰り返し、街道に出たのは更に夜が更けた頃。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からサナさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。