2018/01/27 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にサナさんが現れました。
■サナ > 昼過ぎから降り続けた雪は夕刻前に止み
普段よりも数を幾らか減らしながらも行き交う人々の足跡に、街道の雪は斑に染まる。
気温がぐんと低まって、溶けかけた雪が氷に変わる、頃。
其処から幾らか逸れた足跡が細道へと向かう。
最初は幾多もある足跡に紛れていたが、途中からは一つきりになり点々と。
真新しい雪の上に足跡を刻んで、細い獣道も越えると視界が開けて雪原に変わる。
は、と幾らか上がった呼気を漏らして、真新しい雪の上へ。
歩く内にほんの少しだった沈みが深まり、
踝の上から膝下の辺にまで。
膚に直接触れて、寒い。
其れに深い。
すぼ、と足を引き上げて、数歩下がり。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にワルセイ・イダーヤさんが現れました。
■ワルセイ・イダーヤ > 日光で溶けかけた雪が、冷えて氷に変わろうかという時間帯。雪原へと至る道を、ワルセイは歩いていた。
「ふぅ……ふぅ……」
少し息を荒げながら、さく、さくと雪を踏みしめて歩く。だが、一つ、気にになることが。
「ふむ……足跡が、続いている。もしや、俺以外に歩いている者が……?」
そう呟き、広がる雪原に至り、深く深呼吸。冷えた空気が心地よい。
そして、雪原を歩く、一人の女を見付けて…
「……む?」
その女性は、一度会ったことがあったはずだ。まるで、雪の妖精のようで、少し、見とれてしまう。
だが、相手は人間、妖精ではない。あんな深い所を歩けば寒いだろうと、近づいていく。
そして、相手が数歩下がれば、ワルセイとぶつかるだろう。
「…久しいな。元気であったか?」
そう話しかけ…
「見事な雪原を歩きたくなるのはわかるが、寒くはないかね?」
そう言いながら、相手の頬を、両の手で包むだろう……
■サナ > 己以外足跡の一つも残らない雪原の上、周囲に気を払うこともしていなかった。
下がった先、背中にぶつかって、びくともしないような何か、の感触。
目を丸く見開いて、仰向けに見遣る。
ふわりと包み込む両手に温もりがあったとして、冷え切った頬が其れを奪う、だろうか。
「……こんばんは。この通り、元気だよ。
……足の痛みを取ってくれた、お医者様?」
ぱちりと数度瞬きを繰り返す。
急に現れた、ように見えた、相手に、状況をいまいち掴み切れないように。
ある意味隙だらけ。
「……うん、寒かった。でも、こんなに綺麗なの見たことなかったから。つい、」
何時までも寄り掛かっていても重いだろう、と。
手近な彼の腕を、支えにしようと両手を掛ける。
其処に掛かる体重、
「近い、」
体温を奪ったり支えにしようとしたりしながら、真顔で云う。