2018/01/15 のログ
■ユエル > ――はぁ。 よか・・・った・・・。
(少女が零すのは安堵の息。彼女の姿を確認すれば心底安心したように、胸をなでおろすように手を当てて息を吐くだろう。 ――その頭の上に生えた角には、気づかぬまま。 人間、見たいものを見たいようにみるものである。彼女が襲撃者ではない・・・そう思い込み、その頭に映える角には、ついぞ目をやらず。)
・・・あの、そこの・・・街道、で・・・馬車、襲われ、て・・・。
(ぽつり、ぽつり、といった様子で状況を彼女に話すだろう。とはいっても、疲弊した身でなおかつ本人は然程会話、というものが得意ではない。要領を得ないかもしれないが・・・少しずつ、少しずつ少女のペースで事情を話していくだろう。 街道で馬車が襲われた、と。それでここに逃げてきたのだ、と。良ければ・・・街まで案内と護衛をお願いしたい、と。そう武装したシスターの・・・僧兵、というのだろうか。 貴女へお願いを。)
■ウェスタ > 「……なるほど。なるほど?」
小さく首を傾げてから、ふむ、と頷いてから。
そっと近づいてから、そっと身を掲げ視線を合わせ。
「……私は魔族ですけれど、案内と護衛をそれでもお願いしますか?」
つん、と自分の角を突っついてから、空色の瞳でじっと見つめてから。
そこには純粋に彼女を心配する色があり。
■ユエル > ・・・それでも、お願い・・・します。
(魔族、だとしてもここに一人取り残されてさまよいながら人の街を目指す・・・それよりかは彼女に護衛をお願いした方がまだ可能性があるだろう。その為、彼女が魔族だったとしても・・・断ることなく、依頼をした。 彼女の立ち振舞からは、私を純粋に心配する色が感じられる。魔族だとしても、彼女は決して悪い人ではないだろう。それに・・・私も人ではない。エルフとの混血・・・ハーフエルフ、だから。だから・・・今更種族で差別とかはするつもりはない。私が、私自身が・・・それで辛い目に遭った、から。)
■ウェスタ > 「困った人を助けると言うのは私の信条にも合いますから、あなたが否ではないのであれば応えましょう」
にこ、と柔和に微笑んでから、そっと手をかざして。
治癒魔法の構築を始めながら。
「けれど、無償の奉仕、と言うのは社会的によくないようなので……。
あなた様はそれに対する対価を何かいただけますか?」
小さく、首をもう一度傾げた。
■ユエル > ありがとう、ございます。
(彼女が承諾してくれれば、安堵したように小さな笑みを浮かべよう。未だ無事に帰れることが確定した訳ではないけれど・・・それでも、多少は光明が見えてきた気がする。)
・・・たい、か。その、お金・・・なら今これだけしか持ち合わせが・・・。
(そっと彼女に財布を差し出そう。けれど、その財布の中身は傭兵に護衛を依頼するには少々心もとないだろう。せいぜい2,3日分の生活費・・・といったところか。一応、家にたどり着けばある程度の金銭はある。彼女がどれだけ要求するかは分からないため、満足する額が払えるかどうかはわからないけれど。)
あと、その・・・わたし、錬金術師、なのでお薬なら・・・。
(金銭の他に渡せるものといえば、せいぜいそれくらいしかない。一応、巷では安価でありながら効果が高い、としてそれなりに名は通っている、らしいけれど・・・さて。
しかし、これで満足できない、と言われてしまったのなら・・・もう渡せるものなんてない。それこそ、身体・・・くらい、しか。)
■ウェスタ > 「そう、ですね……」
そっと、治癒魔法を巡らせ、彼女の体を癒やしていきながら。
小さく舌で唇を湿らせて、まるで獲物を前にしたときのように。
「閨を共にして頂けるのなら、しっかり護衛いたします」
満面の笑顔で告げた。欲求はストレートに。
やっぱりそういう部分は魔族らしかった。
■ユエル > (治癒の光が身体を包む。特にこれと言って怪我があった訳ではない、けれど・・・せいぜい、擦り傷くらいだろうか。けれども、疲弊は確かにあった。それは彼女の魔法によって癒やされていって少しずつ、呼吸も落ち着き、身体も軽くなっていくことだろう。)
ね、閨・・・?わ、たし・・・?
(自分を指差して、動揺したように返事をするだろう。閨、の意味はわかる。つまり・・・寝所で身体を重ねたい。そういう、ことだろう。しかし、相手は見るからに少女。きちんと膨らみもあるし、実は男性、ということもないだろう。けれど、人には同性を好む者もいる、と聞く。私も そういう人 用の道具を作ったこともある。 彼女も・・・そう、だったのだろう。)
あの・・・その・・・じゃあ、それで、いいので・・・。
(ほんのり顔を赤くしながら彼女の望みを受諾した。その条件でいいから、どうか護衛を。街まで、案内を。)
■ウェスタ > 「ええ、閨。私、そのようなものもついている性別なので」
にこり、と微笑んだまま、そっと頬を撫でようと手を伸ばしてから。
最後の治癒魔法をかけ終えれば立ち上がり。
「あら……よろしいので? 少々意外でしたが、それでよいのなら、私にとってはそれは最高の報酬ですので。
期待させて頂きますね」
立てますか? と手を差し伸べてから。
■ユエル > あ・・・ふた、なり・・・?
(そういう人もいる、と聞く。女性でありながら男性の機能も持つもの。男性でありながら女性の機能を持つもの。そういう2つの性別を併せ持つ者が。彼女も・・・そう、だったのか。
頬に手を伸ばされれば断ることなく、それを受け入れるだろう。むにり、とその餅のように柔らかな頬肉の感触が手を通じ、貴女に伝わるだろう。)
・・・その、貴女がそれがいいなら・・・・わたし、は。
(それで無事が約束されるなら安いもの。盗賊や魔物に襲われたのならば、何をされるかわかったものではなく。それですむのなら・・・、ちょっと恥ずかしいし、怖いけれど、受け入れるのも吝かではない。
彼女から手を差し伸ばされればおずおずと遠慮がちながらその手に手を重ねて)
■ウェスタ > 「はい。そうですね。淫魔の類と思って頂ければ」
苦笑してから微笑み。
僧兵の格好をしておきながら、淫魔なのだと言うのだから、と笑い。
「ええ、それで構いません。道中はしっかりお守り致します。
大丈夫です。規格外が襲ってこない限りはお守りできますから」
そっと重ねた手をひいて彼女を立ち上がらせて。
「自衛はできますか? 出来るのなら、どの範囲、できないのであれば、出来ることを教えて頂ければ。」
■ユエル > ・・・え?
(淫魔。今、淫魔って言った?淫魔というと・・・あの、淫魔だろうか。あの、性に奔放で。淫乱で。人を性で狂わせる、とかいう・・・あの淫魔。その性行為は非常に激しく、一度経験してしまえば彼女達の手管なしには満足できない身体になる、とかいう噂もあるあの・・・。
・・・もしかして、早まった、のかしら・・・。なんて思いながらも、結局はここから脱出する為には彼女の手を借りるしかなく、その手をとって。)
一応・・・ある程度なら、魔力がある限りは。スライムとか、ゴブリンとか・・・そういうのなら・・・。
(これでも一応錬金術師であり、ある程度であれば魔術も修めている。しかし、思い切りが悪く、戦闘が苦手、という欠点を抱えており、本来であれば、中級の魔物どころか、上級の魔物とも渡り合える程の実力もあるにはある、という話であるが、根本的に向いておらず、結局 ある程度 の実力までしか発揮出来ずにいた。 そして、少女は自分の実力もその自信のなさから下に見ており、戦闘が苦手、という欠点をさしおいても中級程度・・・オークやコボルド、リザードマンなども集団に囲まれなければ撃退することが可能であるのだが・・・自分自身がそうも思えなくて。 所謂下級の魔族であれば、追い払える。 そう実際の実力よりも下の見解を彼女に伝えて。)
■ウェスタ > 「? どうかしました?」
首を傾げ、彼女が想像していることはわからずに。
至極怪訝そうに見つめてから。
「そうですか」
その自己申告に小さく首を傾げてから。
自身の推測の範囲ではもう少しはいけそうだけれど、と思いながらまぁ、いいか、と思い。
「では、メインはこちらが務めますね。補助なり支援なりして頂ければ。」
メイスを片手に持って。
僧兵らしいと言えば僧兵らしい装備なのだが。
妙にずっしりとした雰囲気を纏っているソレであった。
■ユエル > いえ、なんでも・・・ない、です。
(彼女に想像したことは伝えずに。今更、やっぱりなしで・・・なんて、とても言えない。結局、一人で追手を振り切り、無事に街まで辿り着く保証がないのも事実なのだから、やはりここは彼女を頼るしかないだろう。)
えぇ、はい。わかり、ました・・・。
(そして、彼女が先導としてあるき出せばその後ろをゆっくりとついていくだろう。彼女の持つそのずっしりとしたそのメイスとは対照的に少女が持つその杖は軽いもの。振り回す、というものではなく、あくまで魔術の補助、として使用するものである。そんな、自分の構えるそれと似た道具でありながらあまりにも違うそれに思わず視線が吸い寄せられて)
■ウェスタ > 「……? そうですか?」
首を傾げてから、彼女がついてこれるような速度で歩きだして。
旅慣れた様子で歩きながら、時折出てくる下級のモンスターは重々しく鈍い音をあげながら弾け飛ぶ様が数度見れる事だろう。
「……? 嗚呼、これですか。鉄とかよりも重い金属で作ってるので、目立つでしょう?」
確かに道中で弾け飛んだ下級のモンスターたちを思えばそれは非常に重いのであろうが。
それを片手で彼女は振り回していた。
■ユエル > (少女は杖を両手で抱くようにしながら抱え、彼女についていく。現れる獣や魔物も彼女の敵ではなく。現れるなり、彼女の一振りによって絶命していったのだろう。そのメイスによる一振りで昏倒、どころかまるで斧かなにかのように砕き、そして割いていく様子に少女は恐る恐るといった様子でついていったことだろう。あんな重々しいメイスを軽々と扱う彼女である。自分とは雲泥の差の実力がある・・・。それを目の前で見せつけられているようにも感じられて。)
・・・お強いんですね。
(ほぅ、と感嘆の吐息を吐きながら彼女を賞賛する。その目は嫉妬などといったものはなく、単純な尊敬の眼差しで。自分と同じ女、であるのにこんな軽々と獲物を振り回し、何気ない一振りで魔物を倒す。その 戦士 というべき姿に、ただの魔術師、魔女である少女からすればそれは決して届かない世界。 自然と尊敬するような眼差しを向けていて)
■ウェスタ > 「……? 嗚呼、まあ……人と比べれば」
小さく苦笑してから、遠目に見えてきた街を見やり。
これまで特になんらかの不慮の事故もなく。
「ただ、あなた様も……私程度には戦えるとは思いますが」
何故でしょうね、と小さく首を傾げてから。
「さて、あともうひと踏ん張りですよ」
■ユエル > そんなこと・・・そんなこと、ない。そんなことない・・・。
(少女の自己評価は相当に低かった。錬金術こそ師と呼ばれる者がいて彼女に認められたが故にある程度自信はつけた。けれど魔術においてはそれは誰かに認められることはなく、ただの自衛の為に身に着けたほぼ我流である。基礎こそ学んだものの、そのほとんどは誰かに認められることはなかった。故に。少女本人としては、戦闘行為に苦手意識さえも持っているが故に認めることが出来なくて。
そして、街の光が見えてくれば)
あ・・・!
(思わず目を光らせる。ついに、ここまでたどり着いた。あと一息だ、と。つい、嬉しそうに微笑んでしまって、顔を嬉しそうにほころばせるだろう。
そして・・・街までたどり着いたのなら彼女との契約を敢行する時。彼女の望み通り・・・宿までたどり着いたのならば、その身体を差し出し、彼女に全てを委ねることだろう。 そして、淫魔の手管にかかり、少女がどこまで堕落することになるかは・・・また別のお話。)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からユエルさんが去りました。
■ウェスタ > 「……そうでしょうか?」
小さく首を傾げてから。
相当な腕に見えますが……と小さく呟いてから。
「はい。ではもう少し頑張りましょうね」
そう言って微笑んでから、歩きだして……。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からウェスタさんが去りました。