2018/01/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にユエルさんが現れました。
ユエル > ――はっ・・・はっ・・・はっ・・・!

(ざっ、ざっ、ざっ・・・!と、草むらを踏みつけ、息をあげながら少女は必死に走る。時折振り返り、追ってが来ていないことを確認しながら、無我夢中で、ひたすら・・・。目的地はただひたすらに遠くへ。遠くへ。遠くへ・・・!

・・・事の発端はほんの十分程前に遡る。少し遠出をして、錬金術に使用する素材を収集し、その帰りに馬車を使用した帰り道。疲れもあってか、気がつけばうとうとと心地よい眠気に今にも落ちそうな、そんな時だった。突然、怒号と共に馬車が転倒し、少女の意識は突然叩き起こされた。何事か、と辺りを見渡してみれば護衛の人、だっただろうか。その人が剣を抜き、この馬車を転がした何者か、と戦闘をしていた。現状の把握もままならないまま、目を白黒させていれば・・・ 早く逃げろ! という叫び声。その声で我に返り、何が起こったかもわからないまま・・・この森へと逃げ込んだ。街道は何者かによって封鎖されており、逃げられるのはここしかなかった。

・・・そう、それが今少女が息を上げ、木々に寄りかかりずりずりと体力の現界を迎えたのかその場に座り込むに至った出来事のあらまし。 一体何が起こったのか・・・それを理解する余裕なんてなかったけれど、なんとなく推測は出来る。魔物。ないし、盗賊。その手の輩に襲われてしまったのだろう。金品、人攫い、恨み・・・何が目的かは分からないけれど、とにもかくも私が乗った馬車は襲われた。それが真実である。であれば、彼らから逃げ、隠れ、どうにか安全な場所まで移動しなければならない。ここも安全、とは言い切れないけれど・・・)

もう・・・無理っ・・・!

(ひゅーっ、ひゅーっ、と完全に息のあがった声で現界を告げる。ここは森の中。少女の馬車を襲った盗賊、ないし魔物の他にここに生息する原生生物や盗賊なんてものも存在する。すっかり疲弊した少女であるが、無事この危機を脱する事が出来るか否や。)

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にウェスタさんが現れました。
ウェスタ > がさり、ぱき、と何かを踏みしめる音がして。
がさ、がさ、と言う草を踏み分ける音。

それはじょじょに少女に向かって近づいていて。

がさり、がさ、がさ。

じょじょにそれは近づいて……。

ユエル > (はーっ、はーっ、と息の上がった少女。肩で息をし、完全に疲弊状態にある少女だ。その音を感知する能力・・・聴覚能力も、危険を察知する危険察知も、全てが平常時以下まで低下していた。
だから、であろうか。がさ、がさ、と草を踏み分ける音。それは、自分の呼吸音にかき消されて、ギリギリまで気づかなかったことであろう。
そして、ハーフエルフの少女に近づく なにか それが限界近くまで近づいた頃ようやく気づくだろう。振り向いて、少女が音の主を確認しようとするが――?)

ウェスタ > 「…………あら」

そこに佇むのは神官服に身を包み、その豊かな胸部を革の鎧で覆い。
無骨なグリーブとガントレットに、ラージシールド、メイスを携えた少女。
その頭の上にはやぎの角のようにねじれた角がそそり立っていて。

「このようなところで、どうされましたか?」

怪訝そうに首を傾げてから、警戒心を煽らぬ距離で佇み、問いかける。