2018/01/07 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にレーナさんが現れました。
■レーナ > 自然地帯の森との境目の開けた場所。
そこで大きめの袋を手にして何かを探して木の根元を眺めて歩き。
時折に目的のものを見つけたか身を屈めて採取したものを袋にと詰めてまた別の場所へと歩く。
「慣れない仕事を受けるものではないか…」
慣れた仕事が出払いしかたないと受けた代わりの仕事。
慣れない採取だけに中々に見つからずに同じ場所を何度も行き来をして探す。
普通ならばもう集め終わってもおかしくないほどに探しているが未だに目的の半分ほど…
あと少しと気合を入れて探し続けて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 中堅程度まで実績や経験を積んだとはいえ、冒険者として日々の以来は大事な生活の糧だ。
それが、魔物退治であれ護衛であれ探索あれ…薬草の採取であれ変わらない。
そんな訳で、何時もの服装と装備に、フード付きの外套を纏って野草の調達に赴いた訳だが。
「………先客…か?」
ピクリ、と。野生の勘と狼の感覚が一つの気配を捉える。念の為にフードを目深に被り直しつつ思案。
警戒するに越した事は無いが、見て見ぬフリをしようにもこの辺りが依頼の野草が群生する一角なのだ。
(……何時でも対処できるようにはしておくか)
露骨に警戒を滲ませてもマズい。出来るだけさり気無く気配の感じた方角へと歩を進める。
やがて、視界が少し開ければ先客たる女性の前方からこちらの姿を現す事になるだろうか。
■レーナ > 冒険者たるもの仕事の選り好みをするべきではないがやはり討伐以外は向かない。
採取に時間が予定よりも掛かっているだけにそれをより感じながらもまた見つけたものを袋へと入れて。
元々は魔物の討伐を予定していただけに軽装で草地を歩く度に肌に当たりむず痒く。
「あと少しだが……取りつくしたか…?」
そんな事はない筈と目を凝らすがやはり発見は出来ず。
この辺りは探しているものが野草に紛れてあると聞いていただけに探すのが下手なのだろうと。
「……ん……?」
一度休憩をするかと視界をあげればその時にようやく自分以外、
野生の目物よりも大きな気配に気が付き。
こんな距離に近づかれるまで気が付かなかった迂闊さに何が来たと対処できるように身構え、
前方から現れたフードを深くかぶった人影に視線を向けて足を止める。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > さて、姿を現してみたはものの…案の定、あちらからも警戒されている様子。
下手に誤解されて戦闘行為になるのもしんどい。相手の姿や挙動を観察しながら両手を挙げてみせる。
「…すまん、驚かせたようだが怪しい者…に、見えるかもしれないが。
これでもちゃんと冒険者だ。今回この辺りに群生している野草の採取に来た…これが証拠だ」
と、片手を下ろして腰に下げた皮袋に手を伸ばす。下手に攻撃されては意味が無いのでゆっくりと落ち着いた動作だ。
そして、口紐を解いて中からここまでの道程で採取してきた野草を取り出して見せる。
(話せば直ぐに分かる相手に見えるが、さて…。とはいえ、こっちも別に依頼自体は本当だから疚しい事は無いんだが)
あるとすれば、隠蔽魔術で巧妙に己が銀狼である事を隠している事くらいか。
■レーナ > このような場で会えば警戒するなというのも無理な話。
何かおかしな行動をとれば直ぐに対応できるようにと身構えれば両手をあげるのが見えて。
「自分で言うからには自覚はあるようだな。
この辺りで……?それは確かにこの辺りに生えているな」
ゆっくりとした動作で皮袋の中身を見せられると納得しようやく警戒を解く。
集めている野草とは少し違うが同じものを何度か見かけているだけに相手の言葉に納得を見せて。
「私が集めている物とは少し違うか。私はこれを集めている」
自らも袋の口を開けこういう物を集めていると見せて。
同じように採取を依頼された冒険者だと示して。
相手の姿や言葉に何か隠しているのではと疑いはするが自らも隠しているだけにその事には追及はせずに。
■ハスク > 彼女の警戒も無理は無い。逆の立場でも己なら同じく警戒心は保つだろう。
だからこそ、双方変な誤解でいきなり無意味な戦闘に突入するのは避けたかった。
…ただの野草採取の依頼で、魔物や野盗は兎も角それ以外と積極的にやり合う気も無い。
「まぁ、何というか…アレだ。顔が少し女ぽいからよくそっちに間違われる事があってだな。
まぁ、そういうのが煩わしいからこうしてフードで適当に誤魔化してるんだ。」
革袋から取り出した野草を見せれば、相手も納得はしてくれたようで警戒が解けた。
野草をまた袋の中に戻しつつ、フードを軽く捲り上げて中性的な顔立ちをそちらに少々晒して。
「……ああ、その野草ならこの辺りに群生しているな。あとはあっちの方と…それからあちらか。そっちに纏まって生えている筈だぞ」
二箇所、彼女が示した野草を見て頷けばそれぞれ違う方向を指差してみせる。
そして、矢張りというか同業者だったようだ。こうして依頼が多少重なったのはただの偶然だろうが珍しい訳でもない。
「…で、そちらは依頼分は採取できたのか?確かその野草は数が必要とされる筈だったんだが…。」
ザッと眺めただけだが、彼女の袋に入っている量を推測してもまだ足りないように感じて。
■レーナ > 必要ならば戦闘になるのも気にはしないがそうでないなら避けるべき。
大きな問題を起こせば冒険者としてだけではなく正体がばれても面倒でしかない。
今回の遭遇は相手も戦闘の意思はない事に戦わずに済むと安堵し。
「そういう理由でそれか。性別を間違われるのは面倒と言う事か。
私とてこれだ。怪しいという意味では変わらん」
自らの右目周辺を覆う大きめの眼帯を指しては苦笑を見せ。
相手がフードを軽く捲くりその顔を見れば納得をする。
「そう聞いたが中々見つけれずな。そっちにあったのか」
相手に示された方向に目を向ければそちらは行っていなかったなと。
こういう依頼で同業者と遭遇は珍しくもないが場所を教えてくれる者と会うのは珍しく僅かに驚き。
「いや、まだだな。だが今聞いた場所でそろう……はずだ」
こいつならば話しても大丈夫だろうと考え。
まだ足りていないと肩を竦めて告げる。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 相手の心を読める訳ではないが、場の空気や会話でこの場での面倒な戦闘は避けるべき、という見解は共通に思えて。
少なくとも、誤解を解けば話は普通に分かる相手というだけでもありがたいものだ。
「…まぁな。そうでなくても男娼やら女装趣味と勘違いされる事もあって辟易してるんだ」
やや溜息混じりに。初対面の相手に少し愚痴っぽくなってしまったが、実際そうなのである。
まぁ、こちらの容姿についての面倒な事は脇に置いておくとして。
彼女が示した大き目の眼帯。口ぶりからすると…ただの隻眼、という訳でも無さそうだが。
(…まぁ、誰にも隠し事はあるのが当たり前だしな。ここはお互い聞かないのが暗黙の了解ってやつだ)
彼女も、もしかしたらこちらの隠蔽魔術の気配を察している可能性はあるとして。
初対面の相手にいきなりあれこれ不躾に尋ねる趣味も無い。野草に関しては緩く頷いてみせて。
「ああ、野草採取の依頼は結構受けた経験があるからな。一通り、ギルドから依頼される野草の群生地は把握してる。
…で、提案なんだがここはお互い協力して野草採取をするのはどうだ?
俺はアンタの野草を道すがら見つけたらそちらに提供するし、逆にこっちの目的の野草をアンタが見つけたらくれる感じで。
まぁ、同業者でしかも同じような依頼が重なったんだ。協力して立ち回るのも悪くないだろ?」
効率的にも決して無駄にはならない筈だ。眼帯の同業者にそう提案を投げ掛けてみようか。
ついでに、群生地にもこちらが案内するという条件も上乗せしておこう。方角は示したが意外と分かり難いポイントなのだ。
■レーナ > 「そう考えるものが居ると言う事か…確かに人を娼婦か何かと見る奴はいるな」
相手の言葉にそういう扱いをされたことがあるだけに人間はと思わず愚痴をこぼし。
お互いに容姿には思う所がある者同士、深くは追及しない事にして。
もし自分の正体が知れればそのつもりがなくても戦闘になるかもしれないので。
「私は個の辺りでの仕事を受けたのは初めてで手間取っていた所だ…。
それは助かるが構わないのか?
二人で探しお互いのものは知らせ合う訳か、それなら効率もよさそうだ。
その案に乗ろう、協力を頼む」
相手の提案にこのまま一人で探すよりは効率的に終わるとすぐに計算でき。
上乗せされた条件は願ったり叶ったりの物。断るはずもなく頷いて。
■ハスク > 「……まぁ、そこはお互い大変だなっつぅ事で」
目の前の彼女も眼帯は兎も角、顔立ちは勿論スタイルも…かなりのものだろう。何となくだが分かる。
彼女の正体を探る気は無い男だが、矢張りか彼女の若干尖っているように見える耳は少し気になった。
(……エルフ関連…とは少し違う気がするが。まぁいい。変な詮索は無しだ)
誤解が解けたというのに、疑心暗鬼でギスギスしたら元も子もないのだから。
こちらの提案はあちらとしても問題なかったようで、それじゃあと頷いて…一つ忘れていた。
「…ああ、今更だが自己紹介してなかったな。俺はハスク・ストレイだ。口に出すまでもないが冒険者をやってる。そっちは?」
案内をしようと、一度方向転換して彼女が付いてくるのを待ちながら名乗っておく。
こういう場合、自己紹介は気が付いた時点で直ぐにしておくのがいいだろう、と。
■レーナ > 「女と見ればそれしか考えない下種が多すぎるな…特にこの国の人間はそうだ」
身分の見た目のせいもあるがそれよりもこの国の人間の人間性なのだろうと履き捨て。
こうしてそういう目で見ない者に合うのも少ないだけに微笑を浮かべ。
そこでようやく相手から微かな…おそらく魔法か何かの違和感を持ち。
「お前は……いや、何でもない」
見た目や種族などは全く気にも留めないが魔法に関しては少し気にはなり。
問い呆気ようと思わず口にしてすぐに何でもないと閉じる。
折角の提案をギスギスさせてご破算にするのは勿体ないと考えて。
「そう言えば名乗っていなかったな。私はレーナだ。悪いが家名は聞いてくれるな。私は旅のついでに冒険者をしている」
方向転換をした相手の後ろを追うように歩き、名乗られれば軽く頭を下げて名乗り返して。
■ハスク > 「……いや、俺も一応男なんだけどな。そういう目で見ちまう事はあるから耳が痛い話だ」
吐き捨てるような彼女の言葉に苦笑気味に。そもそも性欲はどちらかと言えば強い方だ。
かといって、ここでいきなり彼女を押し倒そうとする程に盛ってはいないつもりで。
「……ん?…ああ。まぁ、俺も”訳アリ”でね。…レーナか。…ああ、家名とかその辺り深くは聞かねぇよ。そっちも同じく、なんだろうし」
つまり互いに訳アリという事だ。これも下手に根掘り葉掘り聞かないのが暗黙の了解みたいなもの。
「成る程、旅のついでか…しばらくこの辺りに滞在するつもりなのか?…ああ、もうちょっと着くぞ。一箇所目だ」
彼女を先導しつつ、黙々と歩くのもそれはそれでどうかと思ったので、軽い雑談程度の話題振りを。
とはいえ、最初の群生地はここから割りと近いので程なくたどり着くだろう。
残念ながら、道案内の道中では互いに探す野草は殆ど無かったのだが。
「…着いたぞ、ここだ。特に木の根元とその周辺に纏まって生えてるから採取は簡単だろうさ」
そして、ここの群生地は男が探す野草もそれなりにある。互いの目的にうってつけなのだ。
■レーナ > 「少なくともいきなりそういう目では見てこなかったからな。それならばいい」
性欲はなくはないが少なくとも相手はきちんと選ぶと溜息を吐き。
もしいきなりそのような事に及ばれれば眼帯の下の力を解き放つことになるかもしれず。
「お互いに訳アリと言う事か。そういう事だ、その方が案外うまくいくかもしれんな」
互いに訳ありながら聞かれたくない事も判る筈。
なので普通よりは付き合いやすそうだとつい口にして。
「こちらに滞在して年は越したな。ハスクも王都を拠点にしているのながら会えると思うぞ。もう少しか」
先導する相手の後ろを歩きながらの雑談は思いのほか盛り上がりを見せて。
そうして少し歩けば最初の群生地に着いた様子。
その途中に野草を見なかったことから決まった場所に生えているのだろうと。
「ここか。確かにこの辺りは盲点だったな。探しやすいなら大助かりだ」
パッと見ただけでも木の根元にお互いがさ安野草が見つける事が出来。
本当に助かると相手に礼をするように軽く頭を下げて早速取り過ぎないように気を付けつつ採取を始める。
■ハスク > 「…まぁ、どちらかといえば正直警戒心の方が先立ったからなぁ。割と臆病なんだよ」
と、いうより堅実というか地に足が着いた手堅さというか。やる時は大胆にやるが基本はそんな感じで。
無論、性欲が高めだからといってこの場で事に及ぶ気は無い。
(…と、いうより仮にあったとして俺が勝てる相手とも思えないがな)
そういう思考をしてしまう時点で、ちょっと欲求不満気味なのだろうかと己に対して苦笑を零し。
本性が結局は狼なので野生を理性で抑える、というのも地味に大変だが悪目立ちや変にギスギスするよりマシだ。
「まぁ、俺があれこれそっちの訳アリを聞くとしたら…それはレーナが仮に話してくれる気になった時くらいだな。
…と、いう事は数ヶ月くらいか?ああ、俺は王都のギルドの一つに所属してるからあっちでも会うかもな?」
広いようで世の中狭い。今回限りでなくまた会う可能性もあるだろう。それに同業者なら尚更だ。
そんなこんなで、雑談を交えつつ群生地に到着すれば、彼女の様子を見つつこちらも目的の野草の採取を開始。
(…見た感じ、少し不慣れぽいが問題は無さそうだな。俺が変に手助けするまでもないか)
さり気無く、彼女の採取の様子を確認しながら目的の野草をヒョイヒョイと採取していく。
群生地を把握しているだけあり、その採取の手並みはかなり慣れたものだ。
(…しかし、何か忘れてる気がするな………あ、クソ、失念してた!)
慌てて彼女の方へと振り返る。手遅れ、という事はないとは思うが念の為だ。
「悪いレーナ、失念してた!その野草はよく似た品種が近場にあるから気をつけてくれ。
そっちは、引き抜くと自衛の為に催淫効果っつぅ面倒な香りを発散する性質がある!」
■レーナ > 「臆病か。娼婦を買う時はそれぐらいが丁度いい。油断をすればすべてを毟られるぞ」
警戒心、臆病と聞けばそれが良いと頷いて見せて。
数少ない知り合いが悪質な娼婦に遭遇してそんな目にあった事をつい思い出し。
自分で臆病という相手なら大丈夫だろうと。
「しかし思い切った時には大胆な行動に出そうではあるな」
臆病なものほどという言葉があると笑みを見せて告げて。
もしそう言う仕草を見せられれば流石に警戒をするしかなく。
「そういう事を話すのは信頼が出来る者になるだろうな。ハスクもそうだろう?
そんな所だな。私は王都の貧民地区のギルドをよく利用している、もしそこに行くのならば会うかもな」
質がいいとは言えないが平民地区よりも色々な仕事がそろうギルドをあげて。
御同業ならば仕事なりギルドなりで会う事もあるはず。
「しかしこんな場所にあるとは本当に意外だったな、聞いていたよりも広く探すべきだったな」
不慣れな手つきではあるが根元から野草を抜いては収集し、
自分のもの以外にも相手の物も抜いては集めていく。
そうしていくつかと抜いて次の場所にと移り野草に手を掛ければ振り返る姿が見えて。
「よく似た?催淫……っ!そういう事は早く言え!」
丁度野草を抜く瞬間だったので手が止まり。
もしかすればこれがそうかもと思えば抜くべきかやめるべきかと目を凝らして見つめて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 「…正直、滞在先の宿屋の費用や日用雑貨や、冒険者関連の道具資金でカツカツなんだよなぁ。」
つまり、娼婦を買う程の余裕はそんなに無かったりする。別に無駄遣いはしていないのだが。
そもそも、実入りの良い依頼は上位の実力者や耳の早い者が掻っ攫ってしまうのだ。
「…あ~…そうだな。こうと決めたら迷いはしねぇな。時と場合によるけど」
それが戦闘であれ、性行為であれ、その他であれ。臆病さと大胆さは意外と表裏一体なのだ。
「まぁ、今の俺たちは知り合ったばかりで、せいぜい『一先ずお互い信用は出来る』程度の認識だろうしな。
それに、信頼できる相手になったとして、訳アリは内容次第ではリスクが伴うもんだし。
…成る程。俺は平民地区の方のギルドだが…そうだな、そっちにも一応登録はしてるしバッタリ会う可能性もありそうだ」
メインは平民地区の方だが、貧民地区にもそれなりに足を運んだりする。
必然、そちらのギルドにも一応登録はしているので可能性は低くは無い、か。
「情報の吟味と下調べは大事だぞ。偉そうな事は言えないが、これでもそこそこ冒険者の実績は積んでるし。
まぁ、その辺りの実績はレーナの方が上かもしれないけれどな。」
少なくとも、彼女は野草採取にやや不慣れ、となると旅暮らしだったのも考えて戦闘方面に優れているのだろうな、という推測。
さて、それはそれとしてどうやら間に合ったようだ。危うく彼女にいらん被害が出る所だった。
「悪い、完全に俺の不手際だ。何とか間に合った…みてーだな」
素直に頭を下げつつホッと一息。小走りにそちらへと駆け寄って確認する。
ちょうど、彼女が今抜こうとしていた野草がその香りを発するよく似た野草だった。
(…危ねぇ、もう少しで信用がガタ落ちになるところだったぞこれ…)
間に合ったからいいが、一歩間違えれば――…ともあれ、こちらに非がある。
レーナに改めて謝罪しつつ、何か侘びを考えないとなぁ、とあれこれ思案するが。
■レーナ > 「カツカツか……仕事が厳しいのか?」
冒険者は大なり小なりカツカツな事が多いが相手はそれ以上にきつい様子。
腕はよい様に見えるのにそんな事はないはずだが…運が悪いと思い。
「そういうものだ。引くときは引く、必要ならば迷わないのは仕事をする上で必要な事だ」
臆病なものほどそう決めれば突き進むものだと頷いて見せて。
「そういう事だな。会ったばかりを何でも話せるほどに信頼するのは不可能だろう?
そのリスクを背負い、背負わせる覚悟がなければ早々話せんと言う事だ。
あちらも行かなくはないがどうしても仕事を見つけられなくてな。
顔を出すなら会う事もあるだろうな」
平民地区のギルドはあくまで偶に顔を出す程度。
それだけにギルドよりもその他で会うほうが早いかもしれないと。
「調べたつもりではあったがどうやら不備があったようだ。
どうだろうな、私は他の国ではともかくこちらではまだ数か月だ」
旅を続けていただけに自衛も込めて斬った張ったという戦闘は得意ではある。
逆に採取などは場所を覚える必要があるだけに定着しない状況ではなかなか覚えれずで。
引き抜こうとした野草がその言葉で少し違う事に気が付き慌てて手を離して。
「いや、助かった。お陰で無様な痴態を晒さずに済んだ…感謝する」
駆け寄ってくる相手に大丈夫だという様に声をかけ。
過去にそういう経験があるというような様子を見せて。
「本当に助かった……戻ったら一杯奢ろう」
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 「いや、これでもギルドでは中堅レベルには達しているとは思うぞ。
依頼も変に選り好みはしないし、コツコツ地味にやるのも苦にしないしな。
…単純に、間や運が悪いんだろうなぁ。高額報酬の依頼なんて1度か2度しか受けた記憶が無いぜ…」
苦笑気味に。つい数日前に魔物討伐の依頼をこなしたが、そちらもそこそこだが決して高額とは言えなかった。
「まぁ、仕事に限った話じゃないが確かにな…。
そうそう、信頼なんて一度や二度で得られるものでもないだろうさ。それに、リスク計算も大事だ。
…成る程、メインのギルドはお互い逆っぽいが…意外と次に顔を合わせるのは早いかもな」
あまり同業者との交流が無い男だが、彼女はそこそこ考え方が似ているように思う。
少なくとも、初対面で信用は出来る相手と見たし酒飲み仲間にもなれそうだ。
「そうか。まぁ一つアドバイス…でもないけど、王都も割とあれこれ大変だから気をつけてな。
常に気を張ってろとは勿論言わないが、油断すると漬け込まれる場所ではあるし」
数年王都に住んでいる者として、同じく訳アリの者としての忠告を。いらん世話だろうが念の為だ。
「無駄な痴態というか、むしろ俺の方も理性が持つか不安だから良かったぜホント…。
奢ってくれるのは有難いが元々は俺の不手際だしなぁ。…じゃあ、安い所で全然構わないっつぅ事で」
■レーナ > 「中堅なら立派な事だ。私などまだ初級扱いだぞ。
依頼は……選り好みはしてしまうな。どうしても討伐をメインに受けてしまうか。
運と間か、そればかりはどうにもならんな」
相手の方が冒険者として評価が高いのに自分の方が金に困っていないと言う事に不思議そうにして。
きっと男と女でかかるものが違うのだろうと考える。
ただ一つ言えるのは討伐は数多くある割に報酬は安いものが多いので。
「信頼を得る方法など長い付き合いで養うか秘密の全てを打ち明け合うぐらいだろうな。
ただ後者はリスクがかかるのが問題だ…。
普段使う店が違うほど案外会えるともいうか」
案外交流するものが少ないほど考えが似て来るのかと思ってしまい。
ただこの相手は話していて悪い気はせずに楽しい酒も飲めるだろうと。
「それは重々承知している。来た当時にそういう馬鹿を何人も見たのでな。
本当に油断できん国であはあるな…」
相手の言葉に到着早々そういう洗礼を受けたと呆れた声で告げて。
もしかすれば数か月前に人の姿の石像が多数見つかっという話があった事を相手も知っているかもしれず。
「………そうか……それは二重の意味で困った事になった可能性があるのか。
間に合ってよかったか……いや、私の不注意もある。安い所か、それでいいならそうしよう」
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 「だが、中堅だからといって上にはベテランもゴロゴロ居るし、まだまだ半人前だって肝には命じてるよ。
油断すると足元を掬われたりするのも珍しくない業界だしなぁ」
身の丈に合わない依頼を受けたり、トラブルに自ら首を突っ込んで面倒を背負ったり。
極力、そういうのを避けるように立ち回る堅実さは地味だが大事だと思う。
何しろ、それで何とかかんとか今まで冒険者として、正体もバレずにやってこれたのだから。
今後もそれが続くとは当然限らないが、矢張り自らリスクを冒すのは最小限に留めたいもの。
「ま、俺のやや金欠な現状はいいとして。全て打ち明けるのは…厳しいだろうなぁ。
下手すると相手にもとばっちりを負わせる事になるだろうし。ああ、案外そんなもんだろ」
そもそも、同じギルドに所属している者すら詳細は把握していない男だ。
有名所は勿論名前などは記憶しているがそれ以外は最低限の情報があるか無いか、という程度。
「ああ、つまり到着早々に面倒に巻き込まれたんだなアンタは…。」
彼女の語りに苦笑を浮かべて。そういえば、数ヶ月前だったか、謎の人型の石像が多数発見されたというのがあったが…。
いや、結び付けるのは早計に過ぎるか。一瞬だけチラリ、と彼女の眼帯を眺める。
「お互い、自然と気が乗ったりしたならまだマシなんだろうけどな。
ああ、安い所で構わない。奢りだけでも十分ありがたいもんさ…と、採取はどんな感じだ?
俺の方は目標の量は採取したが、そっちがまだならもう一つのポイントにも案内するが」
ここは今危なかった似た見た目のアレな野草がまだまだある。
彼女が十分に採取しているなら引き上げ時だろうし、まだならもう一つのポイントに案内もアリだろう。
それに、もう一つのポイントは変な紛らわしい野草も無かった筈だ。
■レーナ > 「この国は色々な意味で変だと思える事が多々ある。他では上位と言えるものが中堅と言う事も含めてな。
その考えがあればそうそうミスもすることはないだろう。
油断をすれば足元をすくわれるだけでなく命を失う危険もあるだけにな」
堅実さのないものほど早死にをするか成功するかの二択。
後者は殆どいないだけに堅実こそが地味だが大事だと。
自分はあくまで討伐メインであるだけに厄介事は少ないがそれでも横取りなどを狙われた経験もあり。
今後も注意深くいくしかないと。
「男の金欠は大体は酒か女と相場が決まっているから聞かんよ。
それだけの秘密ならば聞かん方がよさそうだが…私も大しては変わらないだろうな」
自分が登録をしている場所は書類などは一切ない場所。
深くも聞かれないが消えても誰にも気にされない場所であり。
「来て早々だったので少々面を食らったぞ」
あの時は流石に機嫌を害しやり過ぎてしまい。
そのせいで未だに一角には近づけない現状であって。
視線が顔に向けばなんだ?という様に見返して。
「ハスクは悪い男とは思えんがな……。
安い酒しか奢れなくてすまないという所だぞ。採取か……。
あぁ、こちらも十分に集まったな。これだけあれば大丈夫だ」
危ない野草はまだあるだろがどうには必要量は集まったと見て。
相手にもう大丈夫だと答えれば中身を落とさないようにと袋の口をしっかりと縛り。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にハスクさんが現れました。
■ハスク > 「…まぁ、混沌とした国だとは思うけどな。とはいえ、たかが数年住んでる程度で何を語るんだって話だが。
…流石にまだまだ死にたくはないからな。そこも踏まえて地道にやってくさ」
自分が早死にか成功のどちらの天秤に傾くかは分かる筈も無い。だがやる事は変わらない。
出来る限り冒険者稼業を続けて生き抜く。それだけだ。
「俺は酒でも女でも無いんだけどな。…んー、レーナには教えてもいいか、とは少し思ってはいるんだけどな。」
ただ、彼女が外部に漏らすつもりが無くても何処から話が広まるかも分からない。
迂闊に喋れないからこその訳アリだ。彼女の事情はどうなのかは分からないが。
「…あぁ、いや何でもない。まぁ災難はこの辺りじゃ本当に日常茶飯事だからなぁ」
些細な日常の事から身の破滅を招くものまで様々だ。彼女は腕も立ちそうだから早々酷い事にはならないと思いたいが。
ともあれ、視線には何でもない、という感じで緩く首を横に振ってみせて。
「そうか、じゃあ引き上げるとするか。…うーん、悪い男ではない、か。
そうは言うが俺も仮にも男だぜ?理性はあるが、時と場合によっちゃ押し倒しもするし。
隠さず言うなら、仮にレーナとそういう流れになったら迷わないだろうしな」
野生を理性で抑えても、獣の性は消えないし男だ。そして性欲もある。
弁えはするが、そういう流れになれば目の前の彼女相手でも躊躇いはしないだろう。
まぁ、それはそれとして。彼女と共に王都への道を歩いていこうか。道中雑談などを挟みながら。
互いに依頼を達成した後は、何処かの安い酒場で乾杯でもしたかもしれない。
■レーナ > 「それでも私よりは長い、語る権利はあるぞ。
それがいい、ハスクには無茶をして稼ぐのは似合わないように見えるな」
彼ならば早死にをする事なくやっていけそうだとは思うが地道にという言葉に頷く。
冒険者をして生き抜くのはそれだけ難しいだけに知り合いの早死には見たくはないという様に。
「どちらでもないとは珍しいな。いや、隠しておきたい事は本当にその時まで取っておく方が良いぞ」
何時誰に漏れて広がるか判らないぞ、と困った笑みを見せて。
彼が信頼してくれると言う事がありがたいが、こちらの正体を知ればその気も変わるかもしれないので。
「そうか、ならばいい。少々違うだけの同胞を売買する国だ。
おかしなことも日常茶飯事なのだろうな」
貴族の気紛れで襲われる村や商人がライバルを蹴落とすために策を練る等災難はいくらでもある。
この国はそういう事が本当に多く見れるだけに油断はできないと。
何でもないと首を振る姿にそうかと納得をして。
「そうしよう。必要以上に取ってなくなってしまっても忍びない。あぁ、好意は持てる程度には悪くはないと見ているぞ。
……その時は全力で迎え撃つから覚悟をする事だ。
な……バ、バカを言うな。揶揄うな、まったく」
男に性欲があるというのは重々知っている、場所と状況次第では話に乗っては良いかと思う程度には彼に対する評価はあり。
そういう流れになったらと言われれば思わず慌ててしまって。
しかしすぐに息を整えて落ち着きを取り戻せば雑談を交わしながら王都への道をともに歩く。
そうして依頼の報告を終えればどこかの酒場で酒を酌み交わして。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からレーナさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からハスクさんが去りました。