2018/01/06 のログ
■レヴィ > 「どっちかと言えば私みたいなのが珍しいッス。冒険者仲間は競争相手ッスからどうしても社交的じゃなくなるッスよ」
自分も依頼はほぼ単独行動でしか受けはしないが社交性はそれなりに広く。
ただその社交性は仕事ではなく他の目的で使われる事も多くて…。
「それは付いてないッスね。そう言うのはどうしても入り浸ってるのに持っていかれるッスよ。
私もこの仕事の前は配達の仕事をしてたッス」
安い割に拘束時間の長い仕事ではあるがほぼ毎日ある仕事。
王都に安い部屋を借りているだけに宿代よりは掛からないのでそれでどうにかやれているのだと口にして。
男の周囲だけではあるが臭いが薄くなれば話すにも楽になり。
「これがないと後で後悔するのも多いッスから。絶対に持っておきたいものッスよ」
傷薬も手渡せばにこりと笑って見せて、そっと男が背を預ける大木に背中を預ける。
■ハスク > 「だろうな…それに、この業界に飛び込んで分かったが…まぁ、単純なようで癖のある連中が多すぎる」
溜息。別に男は自分がまともとか常識人だとは思っていない。だがぶっ飛んだ連中は結構同業者にも居るとは聞いている。
特に、冒険者でも上位連中は戦闘能力もだが…それ以外も色んな意味で大物がちらほら居ると聞いた事もある。
「俺は必要以上には顔を出さねぇからな…配達?つぅ事はそっちに近い依頼はうってつけだろうな」
例えば、何処かの斥候、偵察的な依頼とか足を使う…それも時間制限のある仕事は得意そうだ。
一方、男の方はオーソドックスに魔物退治だ。後は狩猟経験の派生で野草関係にもそこそこ強い。
「…そうだな、後は毒消し、気付け薬、後は火打石に野宿用具一式…まぁ、こっちは数日掛かりの依頼の場合だが」
幾つか必需品を口に出しつつ、大木に背中を預けるレヴィをこちらは座り込んでいるので見上げる形になり。
「…けど、そうなるとレヴィの方は態々来て無駄足になっちまったな。まぁ、礼と侘びに今度一杯奢る」
地味に義理堅いのか、そんな事を述べつつ乾いた布を取り出して長刀にこびりついた魔物の体液を拭き取っておく。
それが終われば、刃の具合を確認してから白鞘へと収めておこう。
■レヴィ > 「冒険者なんてのは個性の集まりッスよ。濃いのもいれば変なのもいるッス」
朱に交われば赤くなるという様に純粋な新人も曲者に育つ。
特に上位になるまで引退せずに残れば色々な意味で大物になるのだからと。
「それであまり見なかったッスね。結構小銭を稼げるッスよ。
お陰で街の地理は完璧ッス」
配達の仕事は街の地理を覚え直したり、走る訓練にも丁度いいのだと。
男の考えは見事に的を得ていたりもして。
逆に多くの魔物退治などは苦手な分類に入り。
「最低限に傷薬と毒消しがあれば近場は大丈夫ッスね。
数日になったりすると荷物が増えて本当に大変っすよね」
そうは言っているが長期になれば現地調達を当たり前にするので荷は少なく。
男に見上げられれば何か?という様に見下ろして。
「別に構わないッスよ。ハスクが無事だって確認を出来たと思えば無駄足じゃないッス。
それは嬉しいッスけど大丈夫ッスか?」
お金があまりないと聞いた直後なだけにそこが心配になり。
武器を拭い片付け出す姿に見られたら困る獲物でもあれば悪いと考えそっとスカートを揺らし背を向ける。
■ハスク > 「…………そうだな。」
何か重々しく頷くフード男。見掛けた事やすれ違い程度だが、個性的な見た目の者や言動がぶっ飛んでいた者など色々と見た覚えがある。
…ギルドの受付けなどは地味に大変そうだな、とか今更ながらに多少同情しつつ。
「…まぁ、だが小さな依頼はそれでもコツコツはやってるんだ。一応、中堅?の仲間入りは果たせたと思ってる。」
謙遜はしない。コツコツ様々な依頼をこなしてきたし、腕も磨いてきた。
慢心はしていない…難があるとするなら、単独行動が多すぎるというくらいか。
(とはいえ、足回りはレヴィの方が前職も考えると優れてるんだろうが)
内心で密かに思いつつ。荷物に関しては頷くしかない。今回は兎も角、依頼内容によっては数日間遠出する必要もあるのだ。
「……いや、動き易さ重視なんだろうがレヴィは特に軽装なタイプだと思ってな」
ジャケットにタンクトップにミニスカート。革製のガントレットは兎も角…だが、活動的な服装ではある。
あと、男は座り込んでいるのでこの角度からだと相手がミニスカだから見えるモノが見えてしまいそうなのだが…。
「ん?ああ、そんくらいは構わない。流石に豪勢な食事を奢るってのは無理だけどな。一杯やるくらいなら大丈夫だ」
平民地区には安くて良い店もそれなりにある。冒険者をしていれば、そういう息抜きに良い店も幾つかは知っているものだ。
■レヴィ > 「凄い人は本当に凄いッスよ」
見た目や言動だけでなく、決まった仕事しか受けないやそれでよくという格好のものまでいる。
よく話をする受付などは大変だとよく愚痴を言っていると楽しそうに口にして。
「それがいいッスよ。下手に大きな仕事を何度も受けてたらドジって死んじゃうッス。
これだけの数を一人で討伐出来たッス、十分中堅にはなってるッスよ」
この数は自分では流石に無理なだけに凄いと素直に称賛を見えて。
これだけのことが出来るのだからもっと誇ってもいいと思ってしまい。
自分はどちらかと言えば正面切ってではなく後ろからという戦闘法。
正面切って戦えば下手をすれば中堅に勝てるか勝てないかの腕前で。
「そういう事ッスか。私は大体は街中の仕事が多いッスからこうしてるッス」
流石に街中で鎧をごちゃごちゃを着るとかえって目立つのでこうだと答え。
角度次第では男の視線の先にその内側が見えるかもしれず。
「豪華なのは流石に頼まないッスよ。酒で充分ッス」
変に気取った店よりは気軽に飲める店が好きなだけにそれでよいと頷き。
もしかすれば新しい店が見つけられるかもと楽しそうにして。
■ハスク > 「レヴィは俺より同業者の噂とか詳しそうだからな…その言葉は重みがあるな」
苦笑気味に。受付には仕事の斡旋や紹介でも世話になっているし、まぁ過労や心労で倒れないで欲しいものだ。
「…そうか?そういう評価は有難いが。まぁあまり調子に乗ると墓穴が見えてるからな。
俺は今後も地道に実績を積み重ねるとするよ。腕と評価が上がれば実入りが良い依頼も取り易くなるしな?」
依頼の中では、ベテランや上位ランクしか受けられない高額報酬の依頼も多い。
勿論、比例して危険も多いがその手の依頼をこなせるくらいになるのが一つの目標ラインだ。
とはいえ、焦らずコツコツとやるのは変わらない。地に足が着いたやり方だ。
「…俺の勘だが、レヴィは奇襲からの一撃離脱が得意なタイプに見えるな」
別に彼女の腹を探るつもりはないが、何となく生来の野生の勘からそう評する。あながち間違いでもなきはするのだが。
「ああ、街中メインの依頼なら納得だ。…あと、敢えて口に出すが見えてるぞスカートの内側」
と、座り込んだまま一度視線をレヴィから逸らしつつ指摘する。顔が赤くなるほどウブではないが。
「分かった、安酒になるがそういうのにも質の良いモンはあるからな」
頷く。思えば同業者とここまで雑談をしたのは、数年冒険者をやっているが初めてかもしれない。
こういうのも意外と悪くないと思う辺り、自らの単独行動癖は筋金入りだな、と内心で苦笑い。
■レヴィ > 「そうかもしれないッスね。上位な腕なのによく衛兵の世話になってる人もいるッスし」
そう言うのがいる度に受付が苦労をしていると僅かに声を潜め。
あれはもはや苦労を楽しまないとできない仕事だと一人納得して頷く。
「これでも人の腕を見る目はある心算ッス。そういう謙虚に考えてれば大丈夫ッスよ。
地道にやっていけば仕事の方からやってくるッス、先ずは実績を積むのがいいッスね」
幾ら腕がよくても実績や信頼がなければ受けれない仕事も多い。
そういう物ほど報酬がいいだけに先ずは実績が必要と頷き。
そして慌て上を狙う訳ではなく地道にという姿勢に良い事と。
「やっぱりそう見えるッスか?正解だけに何も言えないッスね」
まさかに得意な手段を言い当てられた事には驚きを隠せずに。
そんなに解りやすいかなと困った笑みを見せて。
「野外はあまり受けないッスね。大荷物は持ちたくないッスし。
スカートの?別に見てもいいッスよ、時々そっちの仕事もやってるッスし」
視線をそらせての指摘にまったく気にしていないように見下ろして笑い。
「それは楽しみッスよ」
安くて美味いとなれば実入りが少ない時には大変ありがたい事。
それを聞くと早く味わってみたくなり男の手を取り急かすようにしてしまい。
■ハスク > 「……衛兵の世話にはなりたくねぇもんだな。余計なトラブルは御免だぜ…。」
そういう輩と親しくなるととばっちりを受けそうなのもあり、単独行動を意図的にしているのも実はあるのだが。
「…まぁ、コツコツやるのは嫌いじゃねぇしな。それに、中堅レベルとはいってもまだまだ半人前だ。
俺なりのペースでやっていくとするさ……焦ってもどうにもならねぇし」
自らの実力を客観的に把握しているからこその言動だ。謙虚というより自らの場を弁えている、というか。
現在の自分の力量を見定めて把握するのも、冒険者には欠かせない技能と言えなくも無いだろうし。
「ただの勘だよ。強いて言うならやっぱりその軽装だと真っ向からより背後とかから素早く奇襲で仕留めるっつぅ感じに思えただけだ」
それが暗殺者じみたやり方、だとは思っているがだからどうこう言う事は無い。
それが相手の戦闘スタイルなのだし、奇襲攻撃は自分だって必要に応じてやる事も多い。
「ああ、そっちは身軽さが武器でもあるだろうしな。…ん?ああ、成る程」
そっちの仕事、という言葉に一瞬間を置いてから把握したとばかりに頷く。
だからといって、堂々と見てもいいと言われても困るが…まぁ、目の保養に見ているけども。
「…って、おい急かさんでもちゃんと奢るっての。…少し待ってくれ。帰り支度すっから」
レヴィの様子に落ち着け、とばかりにわざと空いた方の手でミニスカ太股の内側辺りをなぞるようにさすろうと。
まぁ、軽いセクハラになるがこのくらいは彼女だって慣れたものだろう、多分。
■レヴィ > 「そう言うのを引き取りに行くバイトもあるッスよ」
受付が身元確認に行けない時の臨時ではあるが収入は良いとどこか面倒そうに口にし。
そう言うのが何故冒険者を続けているのか判らないという雰囲気で。
「新人にハスクの爪の垢を飲ませたいッス。今の新人にはそういう気持ちが足りないッスよ。
ペースを考えずに焦って一人前と勘違いしてるのが多くて困るッス」
自分の実力を把握している言葉に再び驚き。
時折に新人の教習をするだけに見習ってほしいと口にしてしまう。
「……ハスクだけは敵にしたくないッスね」
完全に言い当てられたスタイルに危機感を覚えて。
男と敵対をするような副業依頼は来ないで欲しいと本心から思い。
もしそうなればその勘の良さに勝ち目はなさそうなだけに。
「そういう事ッス、重いとどうして動けないッスから。
儲かって気持ちよくって一石二鳥ッスよ」
悪戯っぽく笑って冒険者以外色々とやっていますとアピール。
それなので見られる程度では全く堪えていなくて。
「奢ってくれるのは信じてるッス。問題は店が開いてるかッスよ。
待つから早くするッス……ひゃん!」
急かすように引っ張れば内腿を撫でられて思わずに悲鳴を上げて手を離し。
しかしこの程度では動じずに早くとじっと見て。
■ハスク > 「……なまじ、そういうのに限って腕前だけは優れてるとかありがちなんだよな」
技能は優れているが、それ以外がダメダメというか。別に冒険者に限らないが、この業界は特に玉石混交が激しい気がする。
「……いや、何かレヴィの中で俺は結構高評価みたいだがそこまでのモンかね?
とはいえ、まぁ新人が一人前と勘違いするってのはマズいだろうな…。」
ドライな見解になるが、ソイツだけが死ぬのは勝手だが後始末やとばっちりを受ける周りの方も大変なのだと。
男の場合、警戒心が強めなのとこういう地道な工程を好む気質もあって中堅までやってこれたのだが。
「…あのな、俺だって競争相手なら兎も角、殺し合いになりかねない依頼とかは勘弁だぞ。
レヴィみたいに知り合った相手とやるのも寝覚めが悪いし気分も悪い。」
肩を竦めてみせる。単に依頼の遂行での競合なら望む所だが、敵対し戦うレベルは真っ平御免だと。
「……レヴィは結構小遣い稼ぎの”手数”が多くていいな。俺は流石に男娼の真似事はする気はねーし」
苦笑気味に。あと、可愛い悲鳴を上げるもんだな、とか思いつつ、さりげなくまた摩ってから立ち上がる。
長刀は背中へと背負い直し、汚れた外套はまぁ仕方ないとして装備を再確認。
「…よし、じゃあ戻るか。で、さっさと報酬受け取らないとな。奢るのはその後だぞレヴィ」
と、言いつつ二人で歩き出そうと。道中は雑談とか、まぁ軽いセクハラを悪戯レベルでしたかもしれない。
■レヴィ > 「まさにそれッス。この仕事だってそれが来てたら大変だったッスよ」
本当に腕だけはいいので始末に負えないと思わず頭に手を当てて。
「無茶をしない、自分の実力を過大評価しないだけで立派ッス。
最近の新人はそう言うのが多いので本当に大変ッスよ」
そういうのに教える事もあると評価が高い理由を告げて。
そう言うのが周りを巻き込んで問題を起こすと本当に困ると…。
「結果的にそうなるのが偶にあるので困るッス。
私だってハスクみたいな知り合いとはごめんッス、割に合わないッスよ」
本当にごめんだと首を振ってため息を吐き。
競争ならば先にという満足感があるが殺し合いにまで行けば後味が悪いもので。
「冒険者だけでは食べていけないッスよ。ハスクは……やれば売れるかもしれないッスけど…」
お薦めしないと目をそらせて呟き。
完全な不意打ちに驚きの声をあげてしまった事に顔を赤らめ、もう一度触れられた時はスカートの中をはっきりと見えるように揺らして。
「それじゃ行くッスよ。流石にそれは判ってるッス」
装備を再確認した男の言葉に判っていると返すが酒が楽しみで笑顔を浮かべ。
戻る道中に雑談やセクハラを受けながらも楽しく二人で歩いて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からハスクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からレヴィさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にサナさんが現れました。
■サナ > 用事を済ませた帰路の途中
細くくねる路にいつの間にか迷い込み、戻るのも躊躇われて道なりに。
行き当たった川面に白い湯気が朝靄のように立ち上る。
手を翳してみると確かな温かみが感じられ、丸い石が転がる川辺に腰を下ろす。
靴を脱ぎ、裾を濡らさないよう膝上まで捲り上げる。
水面を足先で緩く攫うと、程よい温度。
膝まで浸しながら少々悩む、温かさ。
囲いがある訳でも無い道端で、
躊躇うのは何処か、意識が変わったような気もしたけれど。
誘惑に勝ちきれない辺り、あんまり変わっていないのかもしれない。
フードを首から抜いて、ぱさりと脇に脱ぎ落とす
その上に小さな布袋を一つ置く。
冷えた足先にじわりと染みる熱。
銀糸の髪が水面に拡がる中、川は空の色を映して青く染まる。
水面を波紋で乱しながら、
縁近くは底が浅く、川の中央位まで進んで、とぷりと肩を沈ませる。
■サナ > 「……あ」
はたと目を開くと、辺りがすっかり暗く様変わりしている。
温かくて眠ってしまっていたようだった。水面から上げた指を翳してみるとふやけていて、寝惚けて沈んだり溺れたりしなくて僥倖、とも。
少し火照った体躯は風邪の予兆かもしれないけれど、のろと川面からのろりと立ち上がる。くらっと視界が揺れたのは逆上せたのか、何なのか。
ぽたぽた飛沫を滴らせながら川岸に上がり、置き去りにしていた服を拾い上げる。
「拭くもの、持ってない……」
しゃがみ込みながら次の所作に迷う。
布袋では面積少ないし、手許の服は一枚きり。
濡れた服を着て歩く、と、
「――――………」後先考えてなかった。
■サナ > 流石にそのままではいられずに、フードを頭から被り直す。
触れた布が水気を吸い取り、ひたりと張り付いてくる。
膚の色を透かしても、輪郭を浮き立たせてもいるのだろうけれど、乾くまで待つというのも心許なく。濡れて張り付いた髪を掻き上げて、布袋から取り出した紐で一つに結え直す。
くしゃみひとつして立ち上がり
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からサナさんが去りました。