2017/10/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」にルーナさんが現れました。
ルーナ > 陽が落ちた川辺に独り佇む女性。
水面のに移る己の姿に小さくため息を漏らす。
川辺から少し離れた樹の幹に腰を落としか細い焚火で身を温める。
辺りは風により木々が騒めく音に獣の鳴き声が重く響いた。

「今日も...野宿になるなんて....仕方ないですよね....
明日こそ何処か村に行ければ良いのですが.....」

ふぅっと再び溜息を漏らしながら夜空に輝く星々を眺める。

「吉兆...の...兆し、驕る事なかれ....ですか...」

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」にエズラさんが現れました。
エズラ > メグメールの平原を川に沿って歩く男。
簡単な度荷物を担ぎながらもその足取りは軽快。
背には弓と矢、しかし仕留めた獣の姿はない――
仕事の合間の空き時間、久方ぶりに猟に出たが、今日の獲物はお預けである――

「……んっ?」

そして、すっかり陽も落ちた時間。
視線の先に明かりを見つける。
少しばかりの警戒を身に纏いつつ、そこで身を温める者の視界まで歩む。

「よう――オレも少し、火にあたってもいいかな」

互いに牽制し合うのも億劫。
適切な距離を保ったまま、問う――

ルーナ > 「ぇ....あ....はい...あの...どうぞ...」

ぼんやりと水面を眺めていた最中、声を掛けられると思わず体が跳ねる。
おどおどとした口調で火にあたる事を快諾してしまった。

警戒心はあるにせよ、おっとりと言うよりかはぼんやりしている彼女は座っている場所を少しずれ、どうぞと対面側に手を差し出した。
よくよく相手を見れば猟にでも出ていた帰りの様な姿をしていた。

「今日は....なにか..良い収穫は....ありましたか?」
小さく首を傾げながら細く微笑み相手に問いかける。

エズラ > 「ありがてぇ……お邪魔するぜ、お嬢さん」

相手の年の頃は、自分より少しばかり下であろうか。
武器と荷を下ろすと勧められた場所によいしょと腰かける。
それとなく相手の様子を観察しながらも、両手を焚き火にかざす。

「残念ながら、今日はからきしだな――ま、もう何日か粘るつもりだがよ」

出で立ちから見て、旅芸人か何かであろうか――
神秘的なまでの肌色に髪、何よりもその瞳につい心奪われる。

「そっちは――?こんな場所で野宿たぁ随分と肝の据わったお嬢さんだぜ」

こちらもまた小さな笑みを浮かべて。

ルーナ > 「困ったときは...おたがいさま...ですから」

ふふっと笑いながら再びぼんやりと水面を眺める。
特に相手が何かして来ないのであれば警戒をする必要は無いと思ったのだろう。

「まぁ...それは残念でしたね....明日はきっと良い事があると...おもいますよ」

水面を見ていたかと思えば、その視線は焚火にと注がれる。
火が揺らめく度に彼女の瞳は海の沖から浅瀬へと移り変わる様な瞳をしていた。

「わたし....ですか?...そう...ですねぇ...村まで...行こうとしたのですが...陽が..落ちてしまったの...で」

説明が下手と言うよりかは、他者と喋る事が上手くない様で、短い言葉を繋いで会話をするのはジプシー特有と言った所だろうか。

エズラ > 「なるほどな――ま、安心しなよ、ここいらから一番近い集落なら、明日の朝早く出りゃ昼前には着くぜ」

時折弾ける薪の音に耳を傾けながら、とある方角を指し示す。
そして、立ち上がって荷解きを始める。
相手の話し方に特に違和感を感じたりしないのは、男もまたかつて相手と同じような者達と生活を共にした経験があるからである。

「ま、野宿よりゃいいかと思ってよ――」

男の背負っていた荷には、組み立て式の小さな天幕があった。
てきぱきとそれを組み上げると、入り口になる垂れ幕を開ける。

「どうだい――少しは雨風、しのげると思うぜ?」

焚き火に招いてくれた礼だよ――と。
しかし、口ではそう言いつつも、ムフフと助平な笑みを隠そうともしないあたりに、男の下心が如実にあらわれているのであるが――

ルーナ > 「そう....なのですね.....ご親切に...ありがとうございます..」

集落の事を教えてくれた相手に座ったまま頭を下げ顔を上げ小さく微笑む。

「.....?.....」

荷を解き手際良く天蓋を組み立てる動作をぼぅっと見つめ、組みあがった少し後にパチパチと手を叩き喜びを示した。

「器用...なのですねぇ....薄着なので...雨風を..しのげるのは...嬉しい事...です」

ふふっと微笑みながら男の下心に気が付かぬ程、眼の前にある天蓋は彼女にとって嬉しい物だったようだ。

エズラ > 拍手され、流石に少し照れを見せて後頭部を掻く。
この程度の作業は、男にとっては日常茶飯事であった。

「そうかい、そりゃ良かったぜ……さ、入んなよ、立派なベッドまでは用意できねぇが、毛布くらいはあるからよ」

無論、それも旅荷物である故に、薄っぺらいものではあったが。
天幕の奥へ柔い布を敷くと、どうぞ、と相手を誘導するのであった――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」からエズラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」にエズラさんが現れました。
ルーナ > 「毛布....いいですね....それだけでも...十分です」

うんうんと頷きながら嬉しそうに立ち上がり服に着いた汚れをパタパタと叩くと誘われる様に天蓋に歩み寄る。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」からエズラさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 川辺」からルーナさんが去りました。