2017/08/13 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にチルユキさんが現れました。
チルユキ > 草叢の中、目隠しの風膜を張って眠りについていた のが。
空腹を訴える薄い腹を抑えて目を開ける。

目の前にご飯がある、等は当然無く。
探しに行かなければ飢餓が満たされる事も無い。
寝起きの頭はぼうと揺れて頼りないものだがのろのろと起き上がる。

チルユキ > 「――――向こうから来てくれたら良い、のに…。」

血を、頂戴――――
直球の要求は余り良くないものなんだろう、か。
他にどうとも思いつかない儘、草を掻き分け獣道へと抜け出る。獣、ではなく。人が踏み均した跡を探し、当所無く草叢を進む――――――。

背丈よりも高い草がその度ざわざわと揺れる

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にファントムさんが現れました。
ファントム > 草原に響く金属音。
剣をぶら下げた鎧が歩いていた。
肩には男性の死体をぶらさげて。

「…む。」
足取りは途中で止まる。
草むらの中で、揺れている場所を見つけたからだ。

恐らく、人か獣。

敵意を持った相手ならば迎え撃つ必要がある。
鎧は死体を足元に置くと、宝剣を抜く。
不意の攻撃に備えることが出来るように気を巡らし。

チルユキ > すん、と鼻を鳴らす。新鮮な血の匂い―――とは、違う。
不可思議な匂いは、食欲をそそるようなものでは無い、ように感じられる。

歩みが止まると同時に草叢のざわめきも止まる――――。
然程深く思考しない身は、其の匂いの正体につられる。
男から見える草藪から、白く細い指が覗く。
草を掻き分けて――――闇に溶け込むような髪服の黒、と。浮き上がる白い布地を露わにする。
泳いだ視線が男の脚元、から。剥き出しの宝剣。男の鎧へと揺れる

「――――美味しそう……な、あたらしい血の匂い、じゃない、―――?」

浮き上がる双眸の光で止まり。ゆるく首を傾げ、

ファントム > 「魔族の類か。 生憎だが、ここには新しい血はないぞ。
俺は血肉を失って久しいし、これは1時間ほど前に死んだところだ。
これからギルドに運ぶ。」
足元に置いた死体を転がす。
物言わぬ死体は近隣で暴虐を尽くした悪党の首魁。
ギルドに連れて行けばそれなりの報酬が手に入るのだ。

血が目当てである以上、肉体を持たないこちらには手を出してこないだろう。
だが、剣は持ったままで。

チルユキ > 命を失ったばかりの躯を見下ろす。
命を湛えていれば欲しがりもしたかもしれない、が。

襲い掛かる処か、生きる故に血に飢える本能が、恐れるように一歩退い、た。


「――……お前も生きた匂いがしない……

でも、心が埋まっているよう、だ。

ギルドで報酬を得て何に費やす、の………。」

空腹、だ。
得ても、得ても、息をするだけで腹が減る。
ぺたりと地べたに座り込んで問いを向ける。
意思の無い躯は矢張り本能でも恐れるのか、額に膝を擦り付ける――――宝剣が目に入っていないように。

ファントム > 「別に何もせん。 食う必要のない身だしな。
だから、金はこうしている。」
一歩下がった=敵意はないと判断。
剣をしまった後鎧の中に手を入れる。

出てきたのは干し肉が一枚。 
通りがかった他人に食べさせるための物だ。

「ほれ、とりあえずこれでも喰え。
生き血はやれんが食い物なら食べさせてやるぞ。」