2017/06/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアーシュリナ・ボルゲンさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にグスタフさんが現れました。
■アーシュリナ・ボルゲン > 女は男と共に去って行って
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアーシュリナ・ボルゲンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアインズさんが現れました。
■アインズ > メグメール自然地帯の何処かにある浅く流れのゆるい川。
清涼なる水を湛えたその川の周辺には小さな動物達が寝苦しく蒸し暑い夜に涼を求めて集まっている……筈なのだが、今宵は少し様子がおかしい。
川辺には鳥の鳴き声どころか虫の鳴く声すら聞えず、一体がまるで沈黙の魔法に包まれたような様子である。
――良く観察すれば普段なら有りえない薄い霧のような物まで川の流れにそって漂っている。
それが原因か、否かは誰にもわからないが自然に発生したにしては「不自然」であった。
その不自然に紛れて川の流れにそって浮遊しているのは巨大な目玉。
大きさは人の頭か川の清涼な水で冷やして食べるに丁度いい西瓜の大玉くらいのサイズの身体に無数の触手をだらりと垂らして生やしたモンスターである。
名前はアインズ
遺跡や岩場などを棲家にしているが特定の条件化においてはそれが全てではなく、時折単独でこうやって自然地帯を彷徨う事のあるあまり強い部類に入らないモンスターで、その見るからに弱点である巨大な目玉を左右に向けて、触手の一部を伸ばし何かを探るような様子を見せながら、彷徨っている。
――そのうち、何か見つけたのか適当に探るように延ばして見える触手の1本が川辺に生えた低い木々の一つにゆらっと伸びると、そのつるんと丸い触手の先端部分に十字に切れ込みを生み出し、グバッと重たく粘り気ある音を立てると、切れ込みが裂け目となり広がって花の花弁が開くように4枚の肉弁の如く裂け、その姿は何か生物の口のような形となり、
それを使ってアインズは木々の葉の中をごそごそと漁っている。
■アインズ > 四枚に裂けた先端部分を器用に使い、低い木々に実った柔らかな果実を包むように捕らえて軽く捻りながら引くことでブチと音を響かせ、その枝から果実を引き剥がす事に成功したか触手を引くと瑞々しい柑橘類の果実が触手の手の中にあった。
だがそれはアインズにとって無価値であり、道端の石ころに等しい。
アインズ本人は何か小動物でも捕まえたつもりであったのか、オレンジ色の果実を身体の半分以上を占める巨大な眼の傍に手繰り寄せると、じぃっと果実を見つめ、もう1本触手を揺らし伸ばして果実に近づけると、今度はその触手の丸みのある先端に横一文字の亀裂をつくり、亀裂を裂け目にして先端部分を上下に広げると、先程の触手とは違う細かなつぶつぶとした突起を曝け出し、先端部分が4枚に裂けた触手からその先端が2枚に裂けて口のようになった触手に果実を器用に移すと、上下に裂けた先端を上顎と下顎の如く閉じてグジュグジュと果実を押し潰す。
ふわ、と広がる柑橘の甘酸っぱい香り、と同時に触手の先端から果汁が粘液と混じり滴り落ち始めるが、それも興味がないように直に次なる獲物を求めてふよふよと空中をさ迷い進む。