2017/03/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にペインテイルさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からペインテイルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にペインテイルさんが現れました。
■ペインテイル > メグメール(喜びヶ原)自然地帯、その街道に近い場所に広い範囲ではないが比較的モンスターが出ない、山賊などの人間が足を踏み入れにくい薬草の群生地が存在していた。今宵は雨の降った後か土と草の香りが色濃く広がり、その雨露の名残を月と星の明かりが照らす幻想的な場所でもある。勿論、モンスターが出ず山賊が足を踏み入れない理由はちゃんとある。ひとつはその群生地は昔から神隠しに合うという迷信が残っている事、もう一つは極稀にではあるがそこ等のモンスターでは太刀打ちできない魔物が姿を見せる……という噂である。少なくとも知性のあるモンスターは近づかなければ、何かに恐れをなしてか野犬や狼なども近づく事はなく。
そして此処を訪れる薬師や狩人は必ずある約束を守り薬草を積む、その約束は噂と同じ誰が始めたかわからない、だが大事な約束である。
『決して薬草を取りすぎてはいけない、もし何かの鳴き声が聞こえたら直ぐに立ち去る。』
単純な約束、何処でも当てはまる約束ではあるが、必ず守る事になっている、おかげで薬草は何時訪れても潤沢に存在していて、他には見られない希少な花々も隠れる事無く雑草に混じり花を咲かせている。
今宵目立つのは花弁が多いガーベラに似た霊花
一枚一枚の花弁が赤から透明な色へとグラデーション掛かっている不思議な色合いの花である。その花は正しく扱えば毒を浄化し、呪いすらも浄化すると言われていた。
そして同時に花に囲まれて1頭の獣が大地に伏せて転寝している。その体毛は夜空と同じくらい淡く黒く、頭部は狼に似ているがその耳はとても大きく耳先は五指の如く枝分かれし、それが時々カリカリと地面を引っ掻いている。
希少な花を摘もうとすれば間違いなくうたた寝ている魔物の領域に足を踏み入れることになる。しかし、その希少な花は今此処でしか咲いていない……。その花に手を伸ばすも魔物を知り友とするか敵とするも、訪れる者の自由である。
■ペインテイル > ペインテイル、尾に生えた毛並み……に見える触手を針の如く硬質化鋭角化させ、その尾を振るって敵に致命傷を与える事から名づけられた数多存在する魔獣の1種類。その獣は個体により性格は様々で喰らうわけでもなく嬲る為だけに獲物を襲う個体から食事をする分だけ食事し、獲物に慈悲を与える個体も居るほどに様々な個性をもつ獣である、今宵この場で惰眠を貪る魔獣はどれに当てはまるか誰も知らない。
足を踏み入れる者が稀な薬草の群生地帯、特に今宵咲くガーベラに良く似た霊花の甘い香りを魔獣は好んでおり、半ば酩酊状態になりながらも、周囲の気配の無さにすっかりとぐだぐだと警戒を緩めきっている。時折、枝分かれした大きな耳を使い、その霊花の花弁に近い部分だけを鷲掴みにして毟り取り、口に放り込んではグシャグシャと噛み砕いて嚥下し……つまり寝ながらオヤツを貪っている。回復効果のある霊花だからこそ直接摂取すればそれは色々と危険で、魔獣だからこそ出来る荒業で……。
■ペインテイル > まどろみの中に沈むは1頭の魔獣
ゆっくりと流れる時間の中で寝息静かに
意識をゆるりと手放して……
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からペインテイルさんが去りました。