2017/02/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアランさんが現れました。
アラン > 陽は落ち、暗黒が立ち込める平野。
その真っ只中にて白いコートを着た男が立ち尽くしていた。

「――――――訊け」

寒い風が吹く中、目を瞑り精神を集中させる。
月明りで照らされる平野。
聞こえる音は風に靡く葉音や虫の鳴き声のみ。
彼の声は、それこそ静寂に包まれた平野では響くものの、すぐに風によって掻き消されてしまう。

「其の全てを望む。汝、真に高貴なる龍なれば、我が召喚に応えよ。」

暗闇の中、そのように言葉を紡げば彼の足元に魔法陣が展開し始める。
満月の光のみが照らす平野で魔力による光が発生し、彼を足元から照らしはじめた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアッシェさんが現れました。
アラン > 「其の牙を求む。
 其の爪を求む。
 其の吐息を求む。
 其の力と叡智を求む。」

掌を前に突き出す。
彼の前方、地面に青い巨大な魔法陣が出現する。
足元にある魔法陣より数倍も大きい、それこそ『龍』が収まるほどのサイズ。

「高潔なる種よ、我に力を貸し給え。
 さすれば、汝、真に栄光を手にせん。

 ――――――――顕現せよ。」

前方の魔法陣が輝きを増し、閃光を放つ。
その様子を見れば驚いた様子で目元を隠し、光から目を保護する。
召喚は成功したようだ。しかし、一体何が…?

アッシェ > それは 唐突だった。

月明かりに照らされる平野は徐々に曇り空が目立ってきてやがて暗黒の雲に月が隠れ、
風に揺れる葉音や虫の鳴き声が止まった。得体の知れない存在の気配が此処に召喚された。

いきなり魔法陣から飛び出てしまった。

それは 雲の塊の様だった それは煙に包まれているようだ。
それは空を切り裂く様に重低音なる翼音を出しながら飛び回る。
それは高貴かどうかはわからないが そこら辺の野良ワイバーンとは違う赤い竜だった。

《Gaaaaaaaaaaaa!》

吠える声がヒトの何十倍の様で辺りに轟く轟音の一つと化し、
見るからに熱量を持つことから その場の空間が若干熱が上がった気がする。

アラン > 「……ッ!?」

閃光が止んだ途端、まだぼやけた目で目の前を見る。
月明りは雲に隠れ、葉音や虫の鳴き声が止んで真に静寂に包まれたと思った矢先―――

鼓膜を破る勢いの轟音。
途轍もない咆哮が響き渡る。
それに堪らず耳を塞げば、召喚された生命体を改めて確認する。

「これは…ははっ、腕は落ちて無いな…」

禍々しい存在。
ワイバーンとは一回りも二回りも違う大きさや感じる魔力に感動しつつ、自画自賛をする。

しかし、感じる違和感に首を傾げる。
この『温度が上がった』感じ、何処かで…

アッシェ > 月明かりなんてもうないし、虫の鳴き声も止んでしまった。
あるのはどんよりした雲と若干熱くなってくる空気の層。

ヒトが呼び出すとろくでもない結果しか齎さないとある竜の一種。
ある意味既にろくでもない事に成り始めているが、彼は薄々気づいているようだ。

時折啼いてはばさばさと飛び回り、一気に上昇したかと思うと
滑空する様にゆっくりとだが重厚に勢いを持って轟音を伴い動く。
煙と業火に包まれたその竜は 呼び出したヒトの姿を見つけると、
爆音と地響きを伴い 地面に降り立ったことだろう。

グルルという声を発し乍ら見下げ

《GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA……》

また咆哮をし 見下げる。広げていた翼を適当に畳んで見つめる。

アラン > 「ふむ…」

違和感の正体を考えていれば、目の前の竜が空高く飛び立っていく。
響く轟音と風圧、煙と業火。
上がった温度といいどんよりとした雲、煙といい、炎の纏わる竜であることは明白であった。

爆音と地響きと共に降り立った竜を見上げ、近づいていく。
手を慎重に伸ばし、友好を示しながら口を開く。

「…俺はアラン。アラン・アークライト。お前を召喚した者だ。
 高潔なる種、竜よ。お前は言葉を返す事は出来るか?

 可能であれば、名前を伺いたい」

咆哮をした後に、見下げる竜に対して自己紹介をする。
そして、相手の名前も問う。
言葉を理解し、発することが出来るならば、名前ぐらいは聞いておきたい。

アッシェ > 炎属性以外に何が出来るのだろう、温度操作は出来そうだ。
撒き散らした風もある事から風属性もあると思う。だが本質が見た目でも分かる折、炎関連の竜だった。

その辺で近づくのをやめるとよいぞ と言わんばかりに魔力の濃さを見える位に濃くし、
あと5メートルで触れる位で彼の足を止めることくらいはしたい。
業火と煙とで覆われているので 触るとうっかり大火傷は免れないからだ。

竜にありがちな咆哮と唸り声とに交じってヒトの何十倍の重低なる渋声が彼に降り注ぐ。
名乗りに対しては名乗らねば 誇り高い竜のプライドに拘る。

《 我を呼び出すとは愚かなヒトの様だ。
  我は炎帝竜にして……………。何だ、召喚士だったのか。おぬし。》

途中までは尊大に振舞っていたのだが 途中で気づいたのだろう。
重低音なる声がとある人物に繋がりかねない声になったのだ。
見下げているのは変わらないのだが びしっと彼を指さすその仕草は最早竜のそれではなく。

アラン > 近づき、触れようとした途端、魔力の濃さが増す。
感じる魔力と熱でこれ以上近づくのは危険と感じれば、その場で立ち止まって見上げ続ける。
目の前のこの生命体の力だろうか。先ほどの寒い風が嘘のように止み、寧ろ汗すら掻けるほどの温度へと変わっていった。

「……?」

その尊大な姿と重低な渋声、言葉遣い。そして咆哮と唸り声。
それを聞いても臆することなく、その竜へと目を向け続けるが…
重低音が何処だか甘ったるい声に変ったような気がして首を傾げる。

「……あっ、もしかしてお前…!」

先ほど感じた違和感。
びしっと指す仕草と変わった声に合点が言ったようでキッと『彼女』を見上げる。
恥辱、屈辱を味わわされた相手など忘れるわけない。

アッシェ > 見た目が既に暑苦しい。今の時期は冬なのに此処は若干春を通り越して暑い。熱い 厚い何かが。
そうこの暑苦しい空間は前もあったのだ アレと比べれば既にレベルが違うのだが、それはさておき。

竜の見た目で甘声は危険というか浮く。
見た目は竜なのに声があの彼にとっては忌まわしいあの声。
きっと見上げる様に睨まれても恐れないし、そんな事を仕出かした竜(中身)は
竜の姿は 疲れるとのたまうと さっさとぽんっと煙に包まれすたんと降り立った頃には
ヒトの姿を取っていたという。

んーっと伸びをすると たゆんと服に包まれた胸が触れる。
彼の一物とか顔とか体とかを挟んでいた 彼にとっては忌まわしい悪夢か恥辱か屈辱のあの夜。

「アランはんの眠れない悪夢 アッシェや。元気そうで 何よりヤァ…」
ニヤァリと涎を拭う素振りをしつつ 怪しい笑みを浮かべてくねくね。

アラン > 彼女の存在が放つ熱のせいか、それとも別の何かか。
ともかく、汗が止まらない。

コートをパタパタと引っ張り、体の熱を下げることに専念する。
自分にとっては忌まわしい声が聞こえれば、予想が現実となり頭を抱える。
竜の形態が疲れると言い切った彼女が自分の知っている姿に成るのを見て、不安が募る。

「う、うるせぇ!何でお前が出て来てんだよ!!」

たゆんと胸が弾めば、それに目を奪われつつも彼女の発言に対してそう返す。
あの胸でされた行為はそれはそれで気持ちは良かったものの
やはり、自分の発してしまった嬌声が今でも恥ずかしく、それを思い出して頬を染める。

「…くねくねするな。
 竜種だってことは知ってたが、まさかお前が呼ばれるとはな。
 高貴、高潔の欠片もないど変態め」

顔を赤くしながら、腕を組んでそう告げる。
完全に予想外の事で動揺と困惑が隠せない。
しかし、やはり男性だからか。彼女の扇動的な動きを意識してしまい、必死に心を落ち着かせようとする。

アッシェ > 竜の時の存在が熱い。いても暑く離れていても暑い。
でももう ヒトの姿をしてしまったらその暑苦しさはなくなるし汗も引くだろう。
何よりどんよりしていた雲も晴れて月明かりが復活するだろう。
…残念ながら 虫の鳴き声だけは復活しないかもしれないが。

予想は裏切らない 悪夢が現実に。

たゆんたゆんと揺れるし、羽織を脱げば破廉恥とかつて突っ込まれたアサシン衣装でいるのだ。
記録を魔法で保存しておけばよかった 彼のあられもないあの声と表情!色々な意味でごちそうさまです。

「え、炎帝…竜 うちやし。一応 高位にはなるんよ??」

ヒトとしての行為がとてつもなく淫靡にして淫蕩にして淫猥で危ないが、
竜としての強さと位の高さは凄まじい方に分類される、だがそれを台無しにしまくっているのはこの性格だろう。
兎に角 くねくねしたり扇情的に振舞っているし 忍んで目立たないアサシンの筈が
とても目立つし忍んでいないし、忍ぶ気力もないのか振る舞いがおかしい。

「え、ナニ また搾り取られたいん? その変態に啼かされたお人形はん、アランはんに突っ込もうても、
 恐ろしゅうないえ? 高貴はわからんけど うちにそないなもの求めたらあきまへんぇ?
 うちは あくまでも 業火と混沌を齎す竜やからな!」

常に期待を裏切ります。くねくねを辞めたかと思うと
今度はしなを作って わっかを作った指を口に宛がい しゅこしゅこする仕草をし出す。
それもやめると 目を細めて お外やけど する? と淫魔顔負けの声もかけようと。
もう色々と 竜なのかどうか疑問点が。

アラン > 竜からヒトへと姿を変えれば、月明りと寒風が復活する。
暑かったからか、吹く風も寒いと言うより涼しいと感じ、汗が引いていく。
しかし、虫の鳴き声が復活しない辺り熱でやられたかと察する。

揺れる胸に肌の露出の多い破廉恥な衣装。
頭を抱えて煩悩を断ち切ろうとしつつ、深呼吸をする。
熱も引き、物理的に頭を冷やすことが出来れば、彼女を真っすぐと見据える。

「そんな縁全く期待してなかったぞオイ。
 …確かに、竜の姿からヒトの姿に変わったり、感じた魔力から見てもお前が高位って事は痛いほどわかったよ。
 その格好と行動は…些か、高位の竜に相応しいとは思わんがな」

召喚し、轟音と咆哮、煙と業火を出していた頃が既に懐かしい。
あの感動を返せと言わんばかりに目を細め、眉間に皺を寄せて彼女を見据える。
くねくねと扇動的で甘い声に惑わされないのは彼女の前の行動を知っているからだろう。
アサシンならば少しは忍べ、と言いたい所で彼女の言葉が入る。

「なっ!んな訳ねぇだろ!? 
 いや、確かに溜まってるけども……

 …高貴とか高潔とか、お前と判った瞬間からもう求めても期待してもない。
 最初に『かっこいい』と思った俺の子供心を返せ」

顔を赤くしながら彼女へそう必死に告げる。
くねくねをやめたかと思えば、またも淫猥なジェスチャーをし始めて顔を真っ赤に。
彼女の行動から、行為の事を思い出して少し前のめりになる。

そして、聞こえて来た甘い誘惑に顔を真っ赤にしつつも頭をペチンと叩いて反対する。

アッシェ > 存在が既に破廉恥。忍んでいないアサシン。
本来だったら 気配は元々薄いので忍んでこっそり闇討ちアサシンが姿なのに、
ここに彼の目の前にいるのは何だ 揺れる胸 破廉恥格好にしてスタイルがよく背丈が小さいから上目遣いをすれば
彼がよくもまぁ 見れるし ズボンのチャックも真っすぐだと下せ…。

「うちにそないなもの期待したらあかんよ
 ヒトの時はヒトのよーに動くさかいな、竜は所詮 ヒトの言う事聞く方が少ないんよ?
 ヒトより遥かに存在が強からなぁ。動き易いよーに服作ったらこないなことになったん。」

感動は返す事はない、寧ろ返却不可。
気配は薄いが存在が派手の為 アサシン格好をしても忍べない。
何より隠蔽スキルがないので 気配が薄くても他の気配に鋭ければ見つかってしまう。
…ち、彼は前に襲って搾り取ってしまっただけに耐性があるらしい。惑わってくれぬ。

「溜まっているんか…ほかほか。
 かっこいいって… よし、今日もアランはんのじゅるじゅる搾り取るさかいな!」

淫猥な仕草をやめると 露骨な表現ではなく淫靡な響きを持って
宣言をするのだ 彼が真っ赤になっていようが少し前かがみになろうが。お構いなしに。

反対されても じりじりと 指をワキワキ動かしながら 近づきそして。

アラン > 揺れる胸に破廉恥な格好。
背丈が小さいからこそ可愛らしい印象も与えるが、中身が中身なだけに素直に好きになれない。
竜形態とは形勢逆転、見下げる身長になれば、ジト目で彼女を睨む。

「…呆れて言葉も出ない。
 お前は今一度、人間社会の常識について勉強し直した方が良いと思う。
 特に服装と礼儀作法!言葉遣いはその次ィ!」

びしっと彼女を指差し、そう告げる。
というか、中身が竜ならそれこそ魔力でバレるだろう。
何故アサシンにしたのか疑問に思いつつ、彼女をキリッと見つめる。
他の一般人ならどうなってたか定かではないが、彼はそれなりに人としては強い部類。
割と、精神力は強いのだ。

「クソ!都合の良いところばかり聞きやがって!
 ええい、近寄るなお前!」

精神力が強いとはいえ、所詮、人間の内での話。
仙人程ではない故に前の事を思い出せば興奮もするし元気にもなる。

都合の良い言葉ばかり拾う彼女に真っ赤に、前かがみになりつつそう怒鳴る。
指をワキワキと動かし、近づく彼女を見つめて、少し怖気づきながら、威嚇を続ける。

そして――――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアッシェさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアランさんが去りました。