2017/02/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 風の少し強い夜。
森の中の木々の葉っぱが騒がしく葉音をたてるなか
簡単な依頼を済ませた帰り道。
袋の中にはヒカリゴケが入ってて、腰のとこが少しぼんやり明かりを揺らして歩いてく

目印の湖の湖畔を回り込むように歩いてたとこ、開けた場所のため月明かりも地面にまで届き
他よりも明るく周囲がわかるほど

シンシア > 頼まれてたものは…あと1つ、夜光花の苗
夜にしか咲かない花だけど花よりも匂いに特徴はあるという…香料にしたいそうだけど
花は地味らしいから匂いで辿るしかなく

水辺の近く、日当たりのいいとこ…と条件の重なるこの湖の近くになら
自生してるかもしれない、少し大きめの湖の淵を月明かりの下で
のんびりと歩いてみる

ただ風が強いから匂いが今夜は飛ばされてわからないかもしれないけど

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > 「……よし」

木々が風に揺らされ、慌ただしく葉音が鳴り続ける。
それとは別に一人の男が林の中を音を立てながら移動し、湖の畔へと抜ける。
黒いコートに付いた葉や枝を振り払い、湖を見据えれば剣を引き抜く。

「全く…そこら辺の噴水で済ませらんねぇのかね…っと!」

引き抜いた剣に語り掛けるようにそう呟けば、その剣を湖へと投擲する。
ドボンっという水音と共に剣は水面へと激突して、底へと沈んでいった。
その様子を見据え、地面に座って湖を眺める。

今日は少し風が強い。
そんなことを考えながら、畔に居るもう一人の存在にも気付かず、時間の経過を待つ。

シンシア > ゆっくり湖畔を1周してみたものの、やっぱり風の強さに流れてるのか
ここには生えてないのか、それらしい特徴の匂いも地味そうな花も見当たらなかった

街への帰り道は湖から見える、二股に分かれた幹の木の方向。
その方向ヘ半周ほど回り込もうと足を向けたとこ、なにか大きめの魚でも跳ねたのかと
ぼんやりしたまま足元をみて歩いてた

その足の先に人影が見えて、気付かなかったことにも驚きながら、足をとめる

ソル・グラディウス > 先ほどの剣を落とした波紋が湖全体に広がり、足元に小さな波を起こす。
次の瞬間、「剣が落ちた場所、湖のほぼ中央にあたる場所に光が一閃、上空へ向けて走る。

金色に輝く美しい光が湖から上空へ向け照射される。
そして、湖全体が黄金の光に満ち、月明りのみだった湖畔を明るく照らす。
少し眩しいくらいの閃光を放ち、小さな火の粉のような金の光を飛ばし、綺麗に輝く。

その輝きはほんの数秒で治まり、上空への光も途絶え元の湖へと戻った。

「……」

その光景を眺めていた男は立ち上がり、手を前に突き出す。
すると、金色の光が彼の掌に集合し、先ほど湖へと投げた剣へと変化する。
それを確認すれば剣を背中の鞘へと戻し、首を鳴らして息を吐く。

「終わったな…帰る……ん?」

用事も済んだし帰るかと思った矢先、視界の端に人影を捉える。
見られていたか?と思いつつ、その人影を凝視し始める。

シンシア > 暗がりだけど開けた場所の月明かりは届く
足先の少し距離のある先だけど
そのシルエットには見覚えもあり

「…ソル?」

思わる名を呟くように呼んでみる
先ほど1周回ったときには誰もいなかったはず
水音と光の加減で、それが太陽の剣がらみこともはなんとなく察することもできた

「めずらしいね、こんなとこで…」

ソル・グラディウス > 「…シンシアか」

人影を見ていれば、聞き覚えのある名前と姿が出現する。
一連の動作を見られていたかなどと考えつつ、特に焦ることはなく彼女を見据える。

「それはこっちの台詞だ。何故こんなところに居る?」

彼女の言葉を聞けば、ここに居る理由を問う。
夜の森の中はそれこそ魔獣などの独壇場である。
自分はともかく、彼女が何故ここに居るのか気になり、腕を組んで回答を待つ。

シンシア > 「なんでって、お仕事の帰り道」

腰につけたヒカリゴケの淡いあかりを手にしながら
夜にしか咲かない花の匂いの頼りの探し物など

昼間ではできない依頼も受けてるのだから…
少し視線を落としながら笑って

「ソルこそ、こんなとこでなにしてたの?」

先ほどの光でなんとなくの予想はついてたけど

ソル・グラディウス > 「仕事の帰り道でこんな所…まぁ、いい」

彼女の言葉と腰のヒカリゴケを見て、特に詮索はせずそう返す。
視線を落とし、笑う彼女を無表情のまま見据えれば、そちらへと歩いて近づいていく。
彼女の問いを聞き、頬を少し掻いて口を開く。

「…剣の浄化って奴だ。
 俺の持ってる魔剣だけかもしれないが、定期的に浄化ってのをしなくちゃなんねぇらしい。
 どうやら、こういう自然の湖が効率よく浄化しやすいんだってよ」

彼女の近くまでくれば、湖を眺めそう返す。
自分の持っている魔剣の事について話しつつ、表情は無表情ではあるものの
何処か肩の力が抜けたように見受けられる。

シンシア > 「この湖の近くにも探し物ね、なかったみたいだから帰ろうとしてたとこ」

近づいてくる相手、なんだか無表情で話してくる口調から
不機嫌なのかと…

「そっかソルの剣はそういうのも必要なのね
 ソルは…不機嫌なの?」

魔剣や魔法の剣に神剣といろいろ種類があることは最近知ったこと
自分には縁の遠い持ち物の話を聞きながら

無表情のままコチラにむける言葉に違和感を感じながら聞き返して

ソル・グラディウス > 彼女の返事を聞けば、短く「そうか」と返す。
探し物なら手伝おうかと思ってたが一足遅かったかと、内心残念がる。

「い、いや、不機嫌な訳じゃねぇ。
 …というか、いつもこんな感じだろ。俺」

無表情だった顔が少し焦り気味になりつつ、彼女の方を向きそう答える。
いつも通りの顔をしたと思っていたが不機嫌と捉えられたと
彼女の前ではどういう顔をしていたか覚えておらず、とりあえずは言葉で不機嫌でないことを告げる。

「………この前は悪かった」

少しの間の後、彼女から視線を逸らして、そう告げる。
遺跡での出来事、自分が呪いの剣に乗っ取られたこと。
彼女にしたことを未だに引きずっている様子で、改めて謝罪をする。

シンシア > 「いつもは…もう少し笑ってたよ?」

兄の印象は顔を合わせたらニコニコして優しい印象
だったから、戸惑うような相手にクスッとつい笑みが漏れる

「ううん、大丈夫…」

この前のこと、思い出せば少し気まずそうに俯くけど
今、目の前にいる相手に、あの時のような違和感は感じないから
いつもどおりなんだろうと思ってた

謝る様子にもう平気と、肌に傷はなにも残ってないと

ソル・グラディウス > 「笑っていた?…うーん」

彼女の言葉を聞けば、眉間に皺をよせ考え込む。
そんなことをしていただろうかと思いつつ、皺のよった眉間に指を置いて
悶々とする。

「…俺が言うのもなんだが、困ったことがあればいつでも頼ってくれ」

気まずそうに俯く彼女を横目で見て、そう告げる。
彼女にしたことを思い出し、こちらも少し落ち込んだような暗い顔をする。
自分の未熟さが招いた事態である為に自責の念は強く、せめてもの罪滅ぼしと彼女の手伝いをしようとする。

困ったことがあれば、彼女の助けになりたい。
罪滅ぼしではあるがそれ以上に、彼の本音でもあった。