2017/01/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」にディン・タウロスさんが現れました。
■ディン・タウロス > (様々な魔物の徘徊する夜の森、その中に入りこみ大きな樹に背中を預け、召喚した二本の聖銀製の槍を左右に地面に突き刺し、目を閉じて座っている)
「そうだよな、人間に害をなすモノなら山賊だけじゃなくてゴブリンとかオークとか、そういう魔物だって人間に害をなすモノなんだから、そういうのを狙えば良かったんだよな。あいつらは放っておくと繁殖して増殖して大変なことになるし」
(目を閉じていても触手達の視覚を借りれば周りを見ることは出来る。そして今言ったゴブリンやオークと言った下級ながらも村などに出れば大きな被害を与えるモンスターを探しては触手の群れがそれらを屠り、食事に変えているのを監視している)
■ディン・タウロス > 「ああ、いるないるな、大量に…これだけいれば数日間は少なくとも食べるのには困らないな、お宝は手に入らないから、金を稼ぐ方法を考えないといけないけど」
(討伐部位を持って行っての証明をしようにも、退治した数が尋常ではないことになってしまう。その為、一人でやったとは到底信じて貰えないだろうと、ギルドに報告しての賞金はアテにすることも出来ず、何かでまた稼がないといけないなと小さくため息を零す)
■ディン・タウロス > 「「ん?ゴブリンにしては随分とガタイのいい奴がいるな…ゴブリンの上位種って奴か。まぁ、ゴブリンの上位種でも所詮はゴブリンだしな。へぇ、魔法を使うゴブリンなんて初めて見たな。話には聞いてたけど、触手が少し焼かれたか…まぁ、再生できる範囲だったみたいだし、あんまり魔力は強くなさそうだ」
(ゴブリンの上位種の出現にも触手達は恐れることもなく、果敢に襲い掛かっては捕食して。余りお目にかからないモンスターを見ることが出来たのは良かったなと、どこか観光じみたことを想いながら魔物狩りを続ける)
■ディン・タウロス > 「この辺りのゴブリンとかオークはあらかた喰い終えたみたいだな…そうなると、次の場所に移動するか、今日はこれくらいにしておくかだけど」
(触手達もそれなりの量の食事が出来て満足そうではあるし、食い殺した量も相応な量に届いている。ここで今日は終わりにしても構わない訳ではあるが、このままだと金銭的な儲けがない。触手達の食事で満足するか、何か金になる魔物を狩るか、どちらにしようかと腕を組み考える)
■ディン・タウロス > (とりあえず触手も満足した様子だし、余り欲をかいてもいい事はないか、と今日は帰ることにして。森を出て街へと戻っていくことに)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/森」からディン・タウロスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にソードさんが現れました。
■ソード > 夜。
星明りの眩しい夜。
街からも街道からも離れた自然地帯に光源は乏しく、天上にて無数に瞬くそれらを映えさせる。
そんな地上に、ゆらゆらと揺れる赤い光源があった。
遠巻きに森林を望み、幾許かの距離に河川のせせらぎを聞く、平原の一角。背面には切り立った崖が聳え立ち、そこにぽっかりと洞窟が口を開けている。
光源の正体は焚火。
脇に立つのは、一人の男だ。更にその脇には、解体された大きな獣の屍が転がっている。
焚火には器用に木石で作られた装置が寄り添い、そこにはその屍から切り取ったのであろう肉が据えられて、揺れる炎に晒されている。
「あー……腹減った。」
男はそう零し、炎に炙られる肉を覗き込むように身を屈める。
周囲には、獣肉とその脂が灼け焦げる何とも言えない香気が漂っていた。
■ソード > 風が吹く。
ぱちぱちと焚火が音を立てて揺れて、火の粉を飛ばした。
風は香しい肉と脂の香りを、ゆっくりと平原に広げていく。
しかし同時に、また異なる異臭も周囲へと拡散させた。
異臭の源は、男が背にする洞窟。よく見れば、洞窟の周囲には簡素な装飾などがあり、明らかに何者かの手が加えられている様子であった。
知る者がその異臭を嗅ぎ、装飾を見れば、それらがその洞窟が低俗なゴブリンの巣穴である事を示すものである事を理解するだろう。
ただ、彼の異形達の耳障りで甲高い声は、まったく聞こえてこない。
というか、洞窟の内部に生命の気配は一つもない。
「あー……今回の報酬いくらだったっけか?」
背を伸ばし、星を見上げながら男は嘯く。
そして、ひぃふぅみぃ、と片手の指を一本ずつ折って何やらの勘定。
この男がここにいる理由こそが、つまりその背後の洞窟で、それが今回の男の仕事であったのである。そしてそれは、つつがなく既に終了しているという訳だ。
■ソード > そうして暫しの後、こんがりと焼けた肉をたらふく喰らった男は、その夜をゴブリンの巣であった洞窟で過ごして、翌朝街へと帰って行ったのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からソードさんが去りました。