2016/12/28 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアランさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアッシェさんが現れました。
アラン > 「…ふむ」

月明りに照らされ、夜風が吹く平原を歩く一人の青年。
季節もあってか、吹く風は冷たく身体を芯から冷やしていく。
寒い、寒い、寒い。そう呟きながらも平原の中央に立ち尽くす。

「うぅ…こんな事ならもっと温かい場所に来ればよかった」

左右の手でそれぞれの上腕を擦り、震えながらそう呟く。
今更騒いでも後の祭りと後悔しつつ、呼吸を整えて、目を瞑る。

精神集中。目を瞑って体の中にある魔力を感じる。
流動的に自分の中を流れる青いそれを両手に集中させ、掌を前に突き出す。

アッシェ > 《熱っっつぅい場所が好みなん?》



唐突に 彼の―アランの耳元に脳髄惚気させん勢いの甘声がそっと囁かれる。
と同時に、一気に熱波が冬景色というか寒々しいある一定の空間を包む勢いで雪崩れ込む。
地平線までとはいかないがある一定の見える範囲まで薄い膜に覆われた空間の様に包み込む 淡い色合いの壁。
その中は厚着をしていると軽く汗ばむ位に気温が急に上がらんと。


耳元で囁いていた様な声の主は 適当な所で くすくすと淫蕩な笑みを浮かべてどこからともなく 現れたという。
かなり 露出度高い衣装で、赤黒い瞳で彼を見つめる――

アラン > 「―――っ!?」

突如、耳元でささやかれる甘い声。脳が蕩けるようなそれに背筋がゾクッと電流が走る。
そして自分んの周辺を覆う淡い壁に突如として上がった気温。
何をされのかわからない。精神集中し、魔力感じ取っていた状態で"これ"とは

「……君、何者?」

周辺を見渡し、声の主を発見する。
露出度の高い衣装と赤黒い瞳を持つ彼女を見据えれば、身構えて警戒する。
クスクスと笑う彼女を見据えていれば、額から冷や汗が流れていく。

相手の行動、そしてこの空間。
精神を集中した状態で索敵できなかった目の前の相手にただただ感じ取るのは『普通じゃない』ということだけ。

アッシェ > 因みに天井に当たる部分は膜は張られていない。つまり上空とか膜のない部分まで行くと寒いだけ。
その穴の開いた部分より入り込む寒気より上回る暖気を《空間》にブッコミ中。
色々な意味で魔力が濃くて高くないと無理なお話。使った力は魔力が大元で間違いないが他にも―

「うち? しょぼい仕事人なん」

しょぼい仕事人と名乗っておこう。黒髪のボブカットに赤黒い瞳、後黒づくめの露出度高い格好。全てにおいて胡散臭い。
警戒されてもどこ吹く風 寧ろ 淫蕩で淫猥な淫靡極まりない笑みのまま彼を見ているだけ。

そしてあまつさえ 《普通ではない事を仕出かす》。何もない、椅子もない一寸した空間に さも 座って見せた。
脚を組んで ぷらぷらと爪先を小さく動かして

「君は なんなん?
 うちに 聞かせておくれやす。」

どっちのお方ぁ?と食われる方か食う方か と極端過ぎる質問を投げかけて また くすくす嗤う。

アラン > 一定の空間の気温を丸ごと変化させるなど、相当上級の魔術師にしか出来ない所業。
上部は膜は張られてないが、それなりに高さがあるために普通の身体能力じゃ届かないだろう。
この空間は何なのだろうか。自分を閉じ込める檻なのだろうか?

「…仕事人?まさか、お兄さんを消しに来た…とかじゃないよね?」

彼女の言葉を聞いて、そう返す。
見慣れない顔立ちに服装。そして落ち着くことのできない厭らしい笑顔。
全てにおいて異質な彼女を見据えていれば、突如として浮き上がる。

浮き上がる?いや、座ったのだ。
浮いた様に座った彼女に驚きの表情を示す。

「お兄さんは魔術師だよ。
 ここで修行をしてただけだ。それだけだ……食うか食われるかなんて、知った事ないね」

彼女の問いにそう返し、相手の様子を見る。
何だこの女性はと警戒と緊張が体を支配し、バクバクと心臓が高鳴っていた。

アッシェ > 東の言葉を借りるのならば こう告げよう。《空間の情報を上書きしたんよ》と。それがどんなに大変で際どい事か。
跳躍力が単に高ければ そう 普通の人には飛び越える壁としては高い。
彼を閉じ込める檻ならばもうちょっとー土壁とか物理的に地面を盛り上げて垂直のつるつる壁を構築する。
それをしないで 通り抜け出来そうな薄い魔力の膜で覆ったのは 偏に。

「あんちゃん消すくらいなら もっとえげつないことするんよ。
 啼かせて腰浮かせて うちのナカに満たせる位に 濃密に うふふ。」

浮いたまま 宙に座ったままの少女は、足を組んでいたが組を逆にするのに足を少し動かしてまた組む。
スカートを履いていない為、チラリズムの減ったくれもないが 魅惑の三角ゾーンは彼の目線の高さで見えよう。

「魔術師。そうなん。修行?うふふ。
 うちが 食うか うちが食われてしもうか うちが決める事やから
 あんちゃん は関係ないなぁ?  逃げたら   《あかんよ》」

くすくすと一頻りに嗤った後 最後の部分は真顔で 言葉に魔力を籠める様に呟く。どう感じるかは 彼次第。
そうしているうちに んーっと伸びをすると すとんと 地面に降り立つのだ。

「あん… おにぃーはんは どれ位 持つやろなぁ?」

アラン > 空間に情報を…そんなことが可能なのだろうか。普通、"それ"をするにはどれくらいの魔力が必要かわからない。
淡い壁を見て、薄い魔力の膜というのを認識する。
どうやら、魔力的な障壁ではなく、こちらを隔離して逃がさないようにするためのものでは無いらしい。
では何故…そう彼女へ視線を送っていれば

「……はは、危険な思想をお持ちのお嬢さんだ。
 えげつない事、というか痛いことは嫌いだから全力で抵抗させて貰うよ。お兄さんは」

彼女の言葉、そして動きに身構えつつそう返す。
スカートの履いてない露出度の高い服装の上に、扇動的な彼女の動き。
熱さとは別で、額に変な汗が吹きだし始める。

「……全く、何でこんなことに…」

彼女の言葉を聞けば、頭を抱える。
感じた魔力の流れ、彼女の最後の発言で魔力が強まった。
詳しくは知らないが言霊という類だろうと解釈すれば、逃げることはせずに彼女の前に立ち尽くす。

「強いよ。俺は…かかって来な」

両掌を前に突き出し、それぞれの手から魔法陣を展開する。
小さな魔法陣から喚起されたのは直剣。
合計二本の直剣をそれぞれの手で掴んで、彼女を街構える。

アッシェ > 出来るのなら膜の壁に手を突っ込んで見てほしい。あっさりと通り抜けは出来る筈、というか出来る。
魔力全開の壁ではないのだ、ベースは魔力だ 他の材料とした力が魔力と混ぜて大丈夫なのかと突っ込まれるものだ。
相反過ぎる力を入れたら出来た位のいい加減な 正統派の魔術師とか魔女にはいい目では見られないそんな技。

「危険やろか? 抵抗される位に 激しいんの 好みなん…そらぁ 
 うち 気張るぇ ほんまになぁ 早く 早く 解体したいわぁ…おにいさんの な か み うふ。」

彼の額の汗は此方としては 気温を限定空間で上げているので
その汗だと勘違いしている。気温の差で汗は出るものなんだと未だそれは違うと気づいていない。
チラリズムもあるよ的な服装で何も持ってい無さそうな―羽織の内側から すっと取り出したのは 短めの小太刀一振り。

「 うちの目に止まった おにいさん うふふ 殺戮恋愛したいわぁ。」

淫蕩にして 狂った笑みを浮かべて 立ち尽くす姿に
くすくす嗤い乍ら もう一振り取り出したが それは腰に差した。

「ほな 踊ってくんなまし魔術師のおにーぃさん♪」

その場で円を描く様に回り乍ら ざっと止まると同時に彼目掛けて投げつけたのは 炎の玉が10つ程。
一つや二つ、三つ位は 彼に届く前に ごすっと ぼすっと地面に当って転がって 火玉として地面を燃やし始める―
物理的ではなく 燃えている火玉がある限り その空間の熱量が増えるという。

その火玉をどうにかしないと 限定空間だけに サウナの様に熱く 暑く…成果てる事に彼は気づくだろうか?
手遅れになってしまうと早く脱がないとびっちょびちょに汗まみれに為る事も。

アラン > 周辺に展開する淡い壁の中に感じる不純物。
不安定でいい加減な出来であるそれらを見て、目を細める。
壁の本質を半ば看破し、彼女の事を見据えつつ、息を吐く。

「激しいのはエッチだけで十分だよ。
 解体とか痛いのは嫌いだな…それと君に俺の中身は見せられないよ。」

腰のベルトを取り外し、白いノースリーブのコートを脱いでフリルシャツを晒す。
腕まくりしつつ、暑い空間に適した服装に変われば腕を回す。
彼女の動きを一挙手一投足見据えつつ、取り出された小太刀に目を細める。

「殺戮恋愛!?…出来れば、前半の二文字はいらないな。普通に恋愛したいよ。お兄さんは…!」

狂った笑いを浮かべる彼女。
その淫靡な口から発される物騒な言葉にそう返しながら…相手が動き出した様子を見据える。

円を描くように回転し、投げつけられた火球。
目でそれらを追いながら、小さく呟く。

「『エンチャント』…!」

その言葉と共に、彼の右手に持ってる剣が空色の光を纏う。
飛んでくる火球が地面に転がり炎上すれば、そこへ剣を振るう。

突如、地面からいくつもの氷柱が出現して火炎と熱から彼を守る。
それと同時に飛んでくる火球を溶けながらも防ぎ、丸焦げになるのを防いだ。

アッシェ > 正当な魔術で作ってはいない。媒体とか必要ないとある何かな少女は
壁の内側 彼と相対する形で佇んでいる。純粋な技でこの空間を作った場合 全方位覆うので
かなりの意味で その場だけ 常夏の海岸…いやここ草原だから常夏の草原が出来上がってしまう。
場所問わず 夏が出来るのだ。使い方を間違えなければいいのだが 今は盛大に間違っている。

「淫蕩な宴だけにしとう?
 おにーさんの 逞しい肉体美 に 隆起するじゅにあ。
 てらてらいけないえっちなお汁で煌く最終兵器ぃ…ああん やめて そんな暴力でうちを痛めんのはっ」

ああ、そんなに脱ぐん? って脱ぐ元凶を与えたのは少女。
彼がベルトを 彼がコートを脱ぐ シャツを晒すその一手一手に
淫猥な笑みとくねくねと動く仕草で 卑猥な声を上げるのだ。
途中から妄想に成って来たのか 恍惚な笑みになってきている―

「うち 許婚おるやから あまり 恋愛ってどこまでしていいんやろ。
 …殺戮恋愛 略して 殺愛。殺したいくらい 愛してる 具合なん、
 どーれくらい 持つなぁ? おにーさん 華麗に踊ってね? うふふ♪」

狂って綺麗な笑みで彼を嗤い続ける。
次から次へと 投げつけて暴利の火球を投げるのだ、彼の周りとか
膜すれすれのところにぼとっと落ちて 熱量を上げに掛る―
氷柱に にこぉっとすると にゅうっと膜から 炎の玉が出て転がっていく。
漸く少女が 動き始める―
鞘から抜いた刀を切っ先から手を被せ柄の方へと滑らせると同時に 炎が剣を覆い 炎の刀へと変貌させる。
そうしてから 軽く振るって調整する様にしてから 
たんっと一気に距離を詰める様に 彼の方へと移動をし始め斬りかからんと!

アラン > 暑い。彼女によって作られた空間は真夏の気温を誇っており
冬場の服装では佇んでいるだけで熱中症になってしまう。
上着を脱ぎ、シャツを腕まくりして出来る限りの暑さ対策をする。
何処まで保てるか。彼女が作り出すこの空間は人間一人の体力を奪うには十分なものである。

「…は?お前何言ってんだ?
 俺はただ暑いから服を脱いだだけで……っていうか、俺は攻撃も何もしてないぞ!
 何想像してるんだ!オイ!」

目の前で変な言葉を呟き、厭らしくくねくねと動いて卑猥な声をあげる少女。
自分の動きに反応して繰り出される声に困惑しつつそう返す。
変な妄想に浸り、恍惚な笑みを浮かべる彼女に対して、ただただこちらは困惑の表情を浮かべる。

「…許嫁が居るのに、他人と殺戮恋愛だの変な妄想をしていいのかよ!
 ええい、狂人め…恐ろしい!
 しっかりと勝ってやるさ!このっ…!?」

美しく、淫靡でそれでいて狂っている彼女。
綺麗だろうが何であろうが彼にとっては彼女の狂った面しか目に入らず、ただ警戒と行動に対する指摘をする。
氷柱が炎を防ぐもその灼熱の温度に氷は溶けていく。

氷が溶けて出来た隙間。そこから彼女が一直線に真っすぐとやって来る。
瞬間移動にも思えるような途轍もないスピードで接近し、斬りかかってる彼女に間一髪反応して
エンチャントをしている剣を振るって防御する。

アッシェ > 暑いから 熱いにしたい。猛暑から酷暑レベルにしたいが多分それはー
天井部分が空いているから無理なのは解っている。天井は覆わなかった落ち度がある。
無理なのは解っているのでせめて 彼の体力をかなりな意味で追い込みたい。結論は長期戦に持ってゆけばいいのだ と。

「そないなどエスな笑みで うちの尻を ぱんぱん卑猥な音で啼かせるんやろ!?
 うちはうちは いけない 雌になってまう! 男は脱いだら ばけもんになるんやろ! 
 …ただの妄想や。気にせんでええ。 気にするだけ余裕あるんか?うん?」

卑猥でいけない人妻と盛った男の妄想夢物語を一人芝居でやってた少女。
くねくねひとしきりにやっていたが 突っ込みに対して正常になったのか
くねくね卑猥踊りを止めて 冷静に余裕はあるのか、と聞き返すにとどまる。

「妄想は 自由や。ただ 妄想をほんまに実践してしまうと 旦那はんからお仕置きされるんや。
 殺戮恋愛自体は 真面目な話 うちのお勤めの仕方や。命を頂くんや、
 真面目に殺戮の中で命を糧にするん、きちーんと供養もするえ、せやから 
恋愛の様に 真面目に やるんや。 うふふ きれーいに捌くえ。
 根こそぎ 骨そぎ 魂の一滴まで 味わぅんぇ。」

氷柱が出るたびに 壁から何処からともなく炎玉が応戦して溶けたり消されたり。
少女は少女で彼へと斬りかかる。警戒されようが何されようが。
防御されても くすくす嗤う態度は変わらない。背の差はあるので ずささっと押されれば 引いたり距離を取ったり。

ぼっと少女の足元も 火の手が上がる― 発火能力か何かを疑うべきだろう。膜以外に最も危ないスターターがいる。

アラン > 猛暑レベルでも一人の人間から体力を奪うには十分の気温。
汗を濁流のように流しながら彼女を見据え、呼吸を荒くしながら頭を回す。
頭の中で長期戦はマズイと考えは固まっては居るものの、決定打が思いつかず長期戦にもつれこんでしまう。

「ぱんぱん…!?な、何言ってんだ…!
 クソッ…この変態め…雌だのなんだの…
 そんな妄想、気にするなって言う方が難しいだろ!」

卑猥な人妻が雌となり、雄と交わる妄想を彼女から聞かされる。
くねくねと扇動的な彼女の動きと淫靡な格好、声色も相まって気にせずにはいられなくなってしまう。
しかし、何とかそれを頭から振り払おうと首を振り、彼女をジッと見据える。

「…クソ、こんな変態妄想女を放し飼いにする旦那はんってやらも相当だな…
 殺戮だの命を糧にするだの…意味不明なことを…

 まさか、お前…悪霊とか死霊の類か?
 変態妄想するお化けなんて初めてだ…何とも、気味の悪い…!」

彼女の言葉を聞き、目を細めて予想を告げる。
クスクス嗤う彼女の攻撃を防ぎ、身長差を活かしてずいずいと前へ進んでいく。
彼女が後ろへ下がったのを好機と見て、剣を振りかざして踏み込むも…

(しまっ…!?)

ぼっと彼女の足元から火の手が上がった。
不味いと思い後ろへ下がろうとするも、地面に僅かに残った氷が足を取り、前へ進んでしまう。
覆いかぶさる形で彼女の方へと倒れ込み、大柄で逞しくも汗で濡れたその体で彼女を押し倒すだろう。

アッシェ > 冬のこの季節に 限定であるが常夏の異空間発生。
進行形で実のところ 気温は上がっている。炎球を投げたり転がしたり溶かされてその分出したりと。
炎属性そのものたる少女は全く汗をかいていなかった。素で彼を付き合わせている。
長期戦に持っていけば 勝機は 我が手に…!

「波打つ エッチな先走り液が肌を伝う。そそりたつ息子。
 ぺちぺちと女の尻を秘唇の扉を苛めに掛るん。変態?そないな妄想に付き合う おにーはんも同類や。
 うふふ 下半身 に血ぃ 集まってる  ん? うふ♪」

卑猥な人妻にして 雌と称する。妄想日記とかその手の官能小説はマイバイブル。
扇情的に淫猥に淫蕩に淫靡に振舞い 露出度も手伝ってか 激しく動けばそれだけいやらしく彼の劣情を弄る。
具体的に妄想を作って告げているので 想像は容易い。冷静な考えを邪魔する精神攻撃をやっているに過ぎなかった。

知能犯も狙える 厭らしい 呪いでもない精神攻撃を彼に。

「ああぁん 旦那はんの 愛の教育(調教)お預けなん。
 や、うち 仕事人やからな お闇の仕事人や。悪霊でも死霊でもないん。
 ただの … 龍や。」

予想は外れる。龍である。それも古龍にして炎龍種。
色々と火の関する事なら強い類だが ただの龍としか答えなかった。
身長の差で下がる そして次なる一手を…と 彼の体が此方に来ている気が―!

大柄にして服がびちょびちょなのでその筋肉も素晴らしい体つきの
雄であり男である 彼が重力そのままに倒れ込んできた―って押し倒された!!

「――――ひゃあああ うちのこと 襲うん!? や、やめっお、重い…」

(ばたん) 見事に 彼の下敷きになってしまったと。

アラン > 常夏の異空間は元から持っていた熱と彼女が発する炎球。
熱は増していくばかりでそれを防ぐ手段もすぐに無効化されていく。
汗が噴き出る。熱さが頭の動きを鈍らせる。もはや、勝機は薄く…

「…っるさい…、クソッ…」

汗が額から伝り、顎先から地面へと滴が垂れる。
頭も回らずにボーっとし、彼女の言葉もよく聞き取れない。
ただ、強がりのつもりで彼女に言葉を返すも途切れ途切れで勢いがない。

「―――!」

自分の予想が外れ、彼女から発せられる言葉を聞く。
意識がだんだんと薄れ、深淵へと向かっていく時に聞いた単語に一気に目が覚める。
会話し、人の姿になり、これだけの術を行使する龍種。そんなもの、そんなもの――――

「はぁっ…はぁっ…んっ…」

彼女の方へと倒れれば、身体を少し起こして荒い息遣いで彼女の方を真っすぐと見る。
流れる汗と必死に口を開いてする呼吸により、彼女の胸元に唾液と汗が滴り落ちる。
何かを言いたそうに彼女を見つめるも最後に紡いでいた意識の糸が途切れ、深淵へと意識が落ちる。

気絶した。
この暑さでならよく保った方であろう。
後は煮るなり焼くなり彼女の自由だが、果たして―――

アッシェ > ややあって 妙な膜の空間は割れて 冬の景色が戻り、
その後の二人の姿は暫くメグメールはおろか 行方不明になったとか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアッシェさんが去りました。
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