2016/12/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシンシアさんが現れました。
■シンシア > 森の中を小さなカンテラを片手に進む
なにか探しものなのか、明かりは不自然に揺らしながら
夜の冷え込みに身震いはするけど構うこともなく
道があるわけでもない茂みに入りながら
露出してある大腿や指先に細かな枝からの傷が少しずつ増えてるけど
冷たさに小さな痛みは感じない
ガサガサと進んでいくと、少し視界が広がり
魚でも跳ねたのか水の音がした
夜だから水面は暗く、頭上の浮かぶ半月だけが映り込む静かな場所
■シンシア > 「ここにもない…かなぁ」
明かりを揺らして周囲を見ても、それらしい光は見つからない
探してるのは光苔、昼間では見つからないから
あえて夜に探しにきたけど
水辺でもあるし、ここなら…とカンテラを地面に置いて明かりを消してみる
月明かりだけになって
周囲は、わずかに輪郭がわかるくらい、森の闇は深い
遠くに獣の鳴き声もするけど…耳を澄ますよりも
目を凝らしてると
湖の淵が少し青く光ってるように見えた
覗き込むように淵に手をついて前かがみになりながら
小さくも青い光に手を伸ばした
■シンシア > 「みつけた、これだ」
指先に触れた水際の苔
何度か屈んで、持ってきた袋に入れていく
ある程度、袋が重たくなるくらい光苔を詰めて
体を起こして、ひとつため息
「はぁ…」
肩の力を抜いて、周囲を見渡す
誰もいない…なにもいない…
目を閉じても…無音
先ほどまで聞こえてた遠くの獣の声さえも消えてしまったように
なにも届かなくて
目を閉じたまま、湖の淵でうずくまって
■シンシア > 少しの時間…そう過ごしたあと、ふらっと立ち上がり
光苔をいれた袋を腰につけて
地面に置いたままのカンテラを片手に
また森の中へと…
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からシンシアさんが去りました。