2016/11/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にソル・グラディウスさんが現れました。
ソル・グラディウス > メグ・メール。
王都から歩いて数分した巨大な平野の一角に一人の青年が胡坐をかいて座っていた。
目の前には地面に垂直に刺された剣。
彼の背中にある空になった鞘からその剣は彼の物だという事を察することが出来るだろう。

「…ふむ」

目を瞑り、背筋を伸ばして意識を集中させる。
呼吸を一定に保ち、心を無にして瞑想に耽っていた。

草の匂いを乗せた風が平野に吹けば、雑草と同じように彼の髪を揺らす。
時折、風に乗った小さな草が剣に触れれば、それは瞬く間に燃えて灰となる。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にシンシアさんが現れました。
シンシア > 森の中から出たのは草原広がる平野地帯
もう少し先には王都に続くだろう
上着の裾や髪に小枝や枯葉が引っかかってるのを手で払いながら

進む先に人の気配と月夜に人らしき影
彼の背後から近づくようになる位置
そのまま脚を進める気配を消すこともなく、腰の剣も小さな金属音をたてながら

ソル・グラディウス > 月夜に照らされながら草の上に座す。
意識を集中し、風の流れを感じていれば僅かに流れが変わり険しい顔になる。
刺さっている剣の根元の雑草が燃え出せば灰となり、その炎が少しずつ広がる。

「……」

燃え広がる草とは裏腹にこちらは冷静と平穏を心に宿し、一つ深呼吸すれば険しい顔が安らぐ。
完全に瞑想に夢中になっており、金属音を立てて近寄ってくる人影には気づいてなかった。

シンシア > 近づけばわかる、その姿と背格好…

なんだろう

拒否されてる風でもない…でもコチラの気配に気づくはずも動じない
そのまま彼・剣・自分と剣を挟むようにして彼の正面に回り込み
地面に膝をついて座る

瞑想?

顔つきも普通…、このまま無視して通りすぎることもできるけど
知らない相手でもないし…と、その場で少しの時間…共に沈黙を過ごしている

ソル・グラディウス > 「ん…」

意識を極限まで集中すれば、周囲の魔力を感じ取り目を開かずとも周りの状況を把握する。
自分と剣、草木、そして大気中に広がる魔力。
それを感じ取り、『感じる』ことで俯瞰すれば自分の目の前にある魔力。
大きさから人の物と判断すれば、それの詳細を知るため意識を集中する。

「…ダメだ。…ってお前かよ」

意識を集中させても見えない相手の正体にそう小さく呟けば目の前の相手を見据える。
草木や大気などの単純なものは感じ取れるが生物などは感知することが出来てもその正体を掴めずにいた。
修行不足を痛感しつつも、見知った相手が目の前にいて彼女を見上げる。

シンシア > 「…ん?…だって…無視もできなかったし」

じーっと見つめてたら目が開いて、自分に気づく
視線があうと、ニコッと微笑んで返し
立ち上がれば隣へと回って同じように地面に座りこむ

「なにしてたの?こんなとこで、風邪ひくよ」

時々吹いてくる夜風は、肌寒さも感じさせる温度だから気遣うように一言を

ソル・グラディウス > 「いや、俺は別に風邪は引かないんだが…」

見上げていれば視線が合い、ニコッと微笑んできた彼女。
隣に座る様子を見れば、膝立ちになって剣を引き抜いて背中へと仕舞う。
剣を引き抜いたことでその場所の大地の延焼は止まり、ただ焦げた草が残ったのみだった。

「ちょっと瞑想、修行?をな…お前こそ何やってんだよ。風邪ひくぞ」

再び彼女の横へと座ればそう聞く。
自分のやった事を答えればほぼ相手と同じ質問を投げかけた。

シンシア > 「私は、帰り道
 ちょっと忘れ物探しに森深いとこまでいっちゃってて、
 でも、見つからなくて、また明日にでもいくわ」

先ほど払いながら出てきた髪にもまだ枯葉などが絡まったままで
くっついてる裾の枝をとりながら

「ね、風邪ひいちゃうかも…寒くなったねー…」

膝を抱えるように座れば体を丸くして、そんなことでも
帰り道に見かけたのが彼だったことに安心して笑う

ソル・グラディウス > 「忘れ物?」

枯れ葉の絡まった彼女の髪を見てそう問いかける。
綺麗な彼女の髪がこうも汚れるのはもったいないと思い、自分もそれを取るのを手伝う。
結果、少し彼女の髪を撫でる形になるも本人はそのことに気付いてなかった。

「体調管理はしっかりしろよ。寝込んでちゃ金は稼げねぇからな」

枯れ葉を一通り取り終えれば、立ち上がって帽子と剣とその鞘を取り外してコートを脱ぐ。
そのコートを彼女へと被せながら腰に帽子と鞘を装備して再度座った。

シンシア > 「そう親子で森にいったみたいなんだけどね、子供のカバン、木の枝に引っ掛けたまま
 忘れてきたみたい…でも森で目印もなくて、だいたいの方向だけしかね」

漠然としすぎてる内容だけど、一緒になって絡まった枯葉をとってくれてる
頭に触れられてるのに気づいていたけど口元にえみを浮かべながら

コートをかけてくれる動きにも

「優しいんだから…あったかいなー」

今しがたまで着てた彼の大きなコートは暖かい
枯葉も枝も取れれば、そのコートをつかんで

ソル・グラディウス > 「また人助けかよ。その心意気は感心するが…ちゃんと報酬は貰えよ?」

頭を抱え、彼女の話を聞けば呆れた目を向ける。
そんな少なく、不正確な情報でよく依頼を請けたなと考えれば、子供だからかと納得する。
彼女の場合、子供老人の頼みであれば、どんな無理難題でも頷いてしまいそうだ。

「うっせぇんだよボケが。優しいとか言うんじゃねぇ」

笑みを浮かべて自分の事を優しいという彼女へ乱暴な言葉遣いでそう返す。
言葉は乱暴だが口調はいつもと変りなく、照れているのを察されないために顔を逸らしている。

シンシア > 「生活できるくらいあればいいからね…」

彼の思う通りに年寄りと子供の困り事なら、無茶もしてしまうこと
ごまかすように笑って返し

「じゃあ、…乱暴にでも温めてくれるの?」

照れ隠しのように乱暴な物言い言葉。
本気か冗談か…以前のことを思い出して顔を背けてる彼にむけてみる
どう返してくるか伺いながら

ソル・グラディウス > 「生活できるくらい、かぁ…」

頬を掻き、相変わらず甘い彼女を呆れた目で見る。
それが彼女の良さでもあるが、人助けで自分が押しつぶされないか心配で。

「青姦趣味か?相当な変態だなお前…今は気分じゃない」

息を吹き返して彼女の方を向けば、ニヤニヤと笑いながら彼女へそう言葉を投げつける。
彼女を変態扱いしつつ、それと同時に今はそういう気分ではないとキッパリと断る。
いや、別段彼女から誘っている訳でもないのだが

シンシア > 「うん、こういうことしてると貧富の差って目の当たりに見てるから
 なんだかね、必要なだけでいいなって、いつの間にか思うようになってた」

瞳を伏せながら、ギルドに属してないから余計、その現実を知ってて

「よかった…私もそんな変態趣味はないわ」

はっきり告げる言葉
彼の返事に気をよくしてニコニコと笑ってたけど
ぴたっと止めて
彼を見つめながら

「じゃあ、すぐ済むちょっとした
 お願いしてもいーかなー?」

ソル・グラディウス > 「…なら安心だ。ヤバくなったら前みたいに俺を頼れよ。気が向いたら無償で助けてやる」

彼女の言葉を聞き、安心した様子で視線を上げる。
見上げれば綺麗な月と星が上空で瞬いており、『やはり月見は外がいい』などと考える。

「…だろうな。綺麗好きだしな。お前」

ニヤニヤ笑っていると相手がニコニコと笑いだして、ピタリとニヤニヤを止める。
怒ると思っていたところで笑顔で返され、調子が狂い頬杖を突く。
次に彼女の笑顔が止まればこちらを見つめられながら言葉を投げつけられた。

「…聞くだけ聞く」

短くそう告げて、深刻なのだろうと少し身構える。

シンシア > 「ん、わかってる…頼るべきは…ね?」

手に負えないのを無理にしても、依頼はこなせないと知ってるから
協力の言葉には素直に礼をむけて

なんだか自分の言葉に構えてるように見えてつい吹き出しそうになるのを我慢

「何その顔、ちょっとね
 疲れちゃった…
 ハグしてもらってもい?」

下心的な誘いでなく、ただ存在を確かめる方法のように
頑張りすぎたあとは、誰かに寄りかかりたくなっただけ