2016/10/23 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にソル・グラディウスさんが現れました。
■ソル・グラディウス > 「ふぅ…」
メグメールにある森の中。
林の空けたとある場所に一人の青年が剣を持って佇んでいた。
青年の目の前には傷だらけの巨大な魔獣が首を切断され血を吹き倒れていた。
まだ新鮮な血は地面に広がり、土を真っ赤に染め上げていた。
こちらにまで血が伝ってくると靴が汚れないように後ろに下がる。
鮮血は彼の持っている剣にもついてはいるが、まるで高熱のフライパンに乗せられたように瞬く間に蒸発し気化してしまう。
その様子を見て、ため息交じりに頭を抱えると剣を背に仕舞う。
■ソル・グラディウス > 「…はぁ~~~」
深くため息をつき、俯いて落ち込む。
噂によれば何人もの冒険者を狩ってきた獰猛な魔獣と聞いたのだが
蓋を開けてみればただ高速で動いて爪や牙で攻撃する芸も派手さもない猫が居ただけだった。
最近、弱い盗賊や山賊ばかり相手にしてて戦いの楽しさを忘れている気がする。
マンネリ化という奴だろう。たまにはお互い命を懸けて殺し合うような死闘をしたいものだ。
魔獣の死体を眺め、数歩後ろに下がって木の根元に座る。
強い相手と邂逅するにはどうしたらいいのだろうかと考え始めたのだ。
■ソル・グラディウス > 「…強い連中が集まる場所、か」
頬を掻き、少しばかり考えてみる。
ハテグの主戦場…いや、あれは戦場だ。
確かに手ごたえのある将は居そうだが、興味本位で近づいて殺したら俺にどんな罪が着せられるか…
次にダイラスの闘技場。
あそこは中々に強そうな連中が居そうだが、如何せん目の付く場所は殺しを行ったらダメそうだ。となれば地下闘技場か。今度行ってみるか。
タナール砦。
ここは…どうだろうか。魔族が支配しているときならともかく、人間が支配しているときに来ても意味は無いと思う。
第一、魔族が支配してたとして強い奴が居るとは限らない。
無明遺跡。
ここは少し期待できるかもしれない。魔道機械やその他のトラップ…強い個人と戦えなくともダンジョンとしては楽しめるかもしれない。
「とりあえず…」
この中から何処へ行こうか考え込む。
■ソル・グラディウス > 「…はぁ」
ため息を吐き、立ち上がれば尻の土埃を払う。
首をこきこきと鳴らして歩き出す。
「まぁ、全部回りゃいいし…それでダメならバフート、ヤルダバオート、シェンヤンとか魔族の国とかに行けばいいし…
というかアレだな。移動系の加護ねぇの?お前」
背中の剣を抜きそう問いかけてみる。
傍から見れば剣に話しかけている変人としか見れないだろうが、彼にとっては意味ある行動らしい。
問い掛けて数秒すれば背中に剣をしまい。残念そうな顔をして歩き出す。
どうやら現状、そのような加護は無いそうだ。トボトボとめんどくさい道を歩いて王都へ戻るのであった―――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からソル・グラディウスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にアンセルさんが現れました。
■アンセル > ガサガサと草を掻き分け森から抜け出し目の前に広がる草地に足を向ける
肩にかけた袋の底が向けていないかと確認してなるべく揺らさないようにして。
「思ったよりもかかったな。でもその分の収穫があってよかった」
大事そうに袋を撫で、続いて大きく背を伸ばして身体を解すように
久しぶりの森歩きは人型では疲れたと思いながら街道に向けのんびりと足を向ける
■アンセル > 進んでいれば街道が見え始め
ここまで魔物や変なものに会わなかった事に安堵の息を吐く
折角に収穫したものが痛む出来事が起きなかった事に嬉しそうにして
のんびりと王都へと戻っていく
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からアンセルさんが去りました。