2016/09/20 のログ
ご案内:「湖」にレイカさんが現れました。
■レイカ > 自然地帯の一角。大き目の湖のほとりに、弓矢と着替え一式が綺麗に折りたたまれて置かれていた。
空色の綺麗なワンピースの傍らに、大き目のバスタオル。
更にその傍らには、木製の弓と矢筒の中に入った矢がおかれていた。
時折、その湖の水面に泡が立つ。
縁から中央へ進んでいくその泡がひときわ激しくうき立つと――。
「――――――ぷはぁっ!」
私は大きく飛び出し、新鮮な空気を肺一杯に吸い込んだ。
濡れた髪が肌に張り付くけど、全身ずぶぬれなら気になるものでもない。
ゆっくりと、私は水面へ顔を出したまま、少しだけうかない顔をしていた。
ご案内:「湖」にクライブさんが現れました。
■クライブ > 護衛や討伐の仕事もさっぱりとなくとりあえずで見つけた薬草採取という新人向けの仕事を受け、それを無事に終えた帰り。
ついでに土産にと水辺に生える別の薬草でも探すかと足を向ける。
確か水辺の近くに生えると聞いたうろ覚えの知識を元に湖の縁に添い歩く最中に中央へ向かう泡を発見する。
「こんな所に何か住み着いたか…?」
話には聞かないが何か住み着いたかと警戒をして身を伏せれば大きく飛び出す影に目を凝らし。
目を凝らして観察するように見ていれば…その影はよく知った、そして近頃集落を留守にしていた娘だとわかり力が抜け、隠れた茂みを鳴らしてしまう
■レイカ > 「水の精霊はいることにはいる……。
だけど、やはり声を聴けるだけで力を借りることは難しい…ですか。」
下着姿で、私は湖から上がった。
この時期だと、さすがに水の中に入っていたならば体は冷える。
少し広い湖だ、泳いで服を置いてある場所まで行くにしても、それなりに時間はかかった。
私の目的はただ一つ。
水の魔力を完全に自分に取り込むために、水の精霊の力を借りに来た。
だが…やはり精霊の力と魔力とでは質がまったく違う上に、元々魔族から受け取った力。
そう簡単に私に馴染むことはなく、精霊の力を借りても、それは同じだった。
さすがに、もっともっと時間をかけて馴染ませないと、完全に使いこなすことは難しいだろう。
何せ、私には魔力というものが一切宿っていなかったところに、強い魔力を受け取ったのだ。
水に油を浮かせるように、それはなかなか溶け込まないだろう。
バスタオルを手に、体に巻きつけようとしたそのときだった。
がさり、と茂みが音を鳴らせる
「――――――……っ!」
私はとっさに弓を構えた。
服を着ている時間はない、バスタオルを落とし、そのままの姿で音を鳴らせた茂みに鏃を向けた。
■クライブ > 集落の組織の連中に聞いた話では森で何かをしているという話であったがまさかこんな場所で見かけるとは思っておらず。
しかも水浴びをしていたような様子にどう声をかけるかと頭を捻る。
今の己は見かたによれば不審者に見えても仕方がないだけに。
どう声をかけるかと悩んでいれば娘が湖から上がるのが見え。
下着姿に安堵したような残念な様な複雑な気分にとなる。
完全に声をかけるタイミングを失い、ならばもう一度タイミングが来るのを待つために眺めていれば普段はありえない不注意で茂みを鳴らしてしまい。
「撃つなよ。俺だ俺だ。レイカの腕で射られりゃ洒落になんねぇぞ」
音に反応し、こちらに向け弓を構える姿に慌て姿を見せて己だと存在を示す。
あのまま隠れていれば死にはしないだろうが確実に軽いでは済まない怪我をする。
娘の腕前を知るだけにそれだけは御免だという考えだが…後は姿を見せた事で射られないかと心配をして。
■レイカ > この辺りは静かなようで、実は危険地帯だというのは私も重々承知していた。
魔物の姿も確認されているし、迷い込んだ盗賊なんかも徘徊している。
そんな中に、自惚れているわけではないけれども、華奢な女が湖に一人でいる。
こんなシチュエーション、襲ってくれと言っている様なものだ。
警戒だけは怠らないようにしていたつもりだし、反応は十分早いほうだったはず。
射掛けようかどうかは姿が見えてから。
その心構えで茂みを睨みつけ、その出てきた姿は――――。
「………あ。」
愛しい人だった。
茂みから慌てて出てくるその姿を見た瞬間、私の中で警戒心が一気に解れていく。
「クライブでしたか……驚かさないでください。
てっきり魔物か、盗賊の類だと――――――。」
一安心はした……したけど。
茂みの中から出てきたクライブ、だけどそのシチュエーションは…。
まさか…いや、彼なら十分ありえるかもしれない。
女好きなのは私も承知しているし、体の関係も容認している。
―――…ならば思いつく理由は一つだけ。
「…………あの、まさか…。」
覗いていた?
■クライブ > 危険な仕事は最近受けていないが別の意味、愛しい相手から手傷を追うという事は絶対に避けたく。
万が一には腕で済ませようと鏃の動きに目を向けるが…。
「あぁ、俺だ。脅かして悪かったよ。
まさかこんな場所で会うとは思ってなくてな」
魔物か盗賊ならむしろ娘に危害を加える前に己が始末をすると決めているだけに、それはないと言うように軽く首を左右にと振り。
もう射られる心配はないだろうと茂みを抜けて娘へと足を向ける。
だがしかし……
「……言っとくが覗きとかじゃねぇぞ。依頼の帰りだ。
水面に泡が見えてな、なんか魔物が住み着いた気になったんだよ」
その短い言葉だけで娘が何を考えたか感じ取り、採取した薬草がつまった袋を見えるように掲げて見せる。
確かに女好きは認め娘にも伝えてはあるが…それならば覗きなどはせず衣堂々と街や集落で女を買うと自慢できない事を誇るかもしれずに。
■レイカ > 「それは……私もです。」
最近は集落から離れていることが多いだけに、彼に会えるとは正直思っていなかった。
嬉しい反面、驚きで少し困惑してしまったけれども…自然と顔が綻んでしまう。
弟にもあまり見せない、私の素の顔を晒しながらも――少しだけ、彼の行動が不審に思ってしまう。
もっとも、彼の弁解とその証拠品を聴けば、すぐに納得してしまう。
「嗚呼、そういうことでしたか……。
ふふっ、もう少しグラマーな水の乙女だったら…よかったんですか?」
お世辞にも、私の体はスタイル抜群というわけではない。
胸も痩せているし、決して男好きするような体はしていなかった。
しかし――彼はその体を優しく抱いてくれた人物。
だからこそ、こんな冗談も言えるというもの。
「……体を拭きますので、少しだけ向こうを向いてもらってもいいですか?
さすがに体が冷えてしまったら、いろいろと面倒ですし……。」
まあ、別に彼ならば見られてなんら問題があるわけじゃなかった。
既に見られて減るものではないし、彼ならば…なんて、乙女心もある。
だが、一応貞操というものを棄てたわけじゃないので…、あまり見られると、恥ずかしい。
■クライブ > 「心配してたんだぞ。また無茶をしてねぇかな。
けどな、元気そうで安心したぜ」
お互いに集落を離れる事が多いだけに中々に会えず、置手紙でのやり取りはあったがこうして会えるのはやはりうれしく。
仕事仲間や集落で訓練をするミレー達には見せない誰かを心配して労わる表情を見せるのだが…今はそれよりも誤解を解くのが第一と慌てて。
「選り好みするとどうしてもな。やっぱ俺にはこういう仕事の方が難しく思うぜ。
あのな……今ここにいるのはレイカだけだろ。俺はな、大事な女のスタイルなんか気にしねぇよ」
娘はスレンダーではあるが愛しい人をスタイルで見るなど見るかと首を振り。
そんな冗談に笑みを返してもしすぐ近くに居れば抱き寄せていたかもしれずに。
「向こうをか?少し惜しいが判ったぜ。
確かに風邪を引いたら大変だしな」
本当は見てはいたいが娘の言うように視線を逸らせるように背を向ける。
もう全てを見て見せた仲ではあるがそれはそれ。
恥ずかしがっているのをなんとなく感じてそれも可愛いもんだと背を向け顔を見られないだけに嬉しそうな笑みを浮かべて娘が身体を拭き着替えるのを待つ。
■レイカ > 「そんな、早々無茶をしてしまうような事は起きてませんよ。
最近は山賊の動きが活発ですけど…街道のほうでは割りと平和なほうみたいですしね。」
拠点を離れるときは必ず置手紙を残しておいた。
弟のこともそうだけど、なにより彼と離れているのは、やっぱり寂しいものだ。
出来れば顔を合わせたいのだが…互いに仕事がある。
伴侶として、あまりわがままを言って彼を困らせるわけには行かないのだ。
「…薬草採取……ですか…。
クライブにしては、ずいぶんと簡素な依頼を受けましたね……?」
私は、濡れた体から下着を剥ぎ取ると、水気をバスタオルでふき取っていく。
彼が見ていないのを確認してから、ショーツも取り外してしまうと、そこの水気もしっかりふき取る。
まさか、彼を誘惑しようなんて考えが一瞬でも浮かんだ、自分の淫乱さが酷く恨めしい…。
(いくらなんでも、そんな女だと知られたら愛想をつかされるでしょ、私!
第一、彼が相手だと何でこんなにガードが緩くなるんだろう……。)
そんな風に、心の中で自分のことを罵倒しながら、私は着替えを終わらせた。
濡れた服は、木の枝に引っ掛け出しばらく乾かす算段で。
■クライブ > 「そうは言うけどな。俺が言うのもなんだがレイカは無茶してきてただろ?だから心配なんだよな。
あぁ、街道な……しばらくは平和が続くと思うぜ?」
手紙を見れな安心はできるがやはりこうして直接会えればその安心感の違いは大きく。
仕事のせいで会えない事に寂しさはもちろんあるが、その為に仕事も辞める訳にもいかずに。
本当ならば家にいてくれと言いたいが言えない己のこういう度胸の無さに呆れ。
「これしか残って無くてな。簡単でも仕事は仕事だ。
山賊どもはつい可愛がり過ぎてな…」
娘の前ではつい気を抜いてしまい不要なことまで気が付かないままに口にしてしまい。
後ろから聞こえる音に今だけは耳の良さを恨みたくなる。
会えない時間があった分抱き締めて愛したいという欲求が聞こえる音で高まるのを戦場で鍛えた自制心で押さえ込み。
「あー…出来るだけ早く頼むぜ。
そうじゃねぇとこう…な?」
暗に手を出してしまうと告げて薬草の入った袋をお手玉の様に手の上で弾ませる。
後ろから聞こえる音に布擦れの音が聞こえなくなればもう大丈夫かと考えて振り返り、濡れた服を干す姿を眺める。
■レイカ > 「…言い返す言葉もありませんね……、あの時は私も孤軍奮闘しないとと焦っていたというのもありますし…。」
彼は知っている、私が集落に入る前に、どんなことをしていたのかと。
ミレー族を護るために体を犠牲にし、そしてその聖で体を壊していることを。
だからこそ、彼のその心配は非常にわかるし――なにより、とても嬉しかった。
「……なるほど、でもあまり”可愛がりすぎても”だめですよ?
そのせいでどこかほかに流れてしまったりしたら、割りと面倒なことになるんですから。」
彼の言葉から、山賊がなぜ街道に現れなかったのか…それを察した。
彼の実力はおそらく私以上…直接闘ったことはないけれども、私はそう直感していた。
その彼が可愛がる…というのだから、山賊たちはさぞかし恐ろしかったことだろう。
自業自得ではあるけれど。
「こう………?」
――彼の言わんとしていることは、なんとなく察した。
だからこそ、私はまだ半裸のまま肩越しに振り返り、彼の背中を眺めた。
「……………。」
私は濡れた下着とバスタオルを枝に引っ掛け…そして彼のほうを向いた。
少しだけ恨めしそうに、そして少しだけ顔を赤くして…彼に抱きついて、胸元に顔を寄せた。
「………ちゃんと、言ってくれないと嫌です…。」
■クライブ > 「俺みたいのが言うのも変だけどな。仲間は頼れよ。
昔は仕方ねぇとして今は頼りになるのが多くいるだろ」
娘から無茶をしていた頃の話は聞いているだけに今でもしないかというのが心配の種。
大丈夫だと信じてはいるがもし何かあればまた犠牲にしてしまうかもと考えてしまう。
だからこそ過保護と思いながらも心配を止めれずに。
「俺が可愛がり過ぎたら他所に流れる前に大変な事になってるって。
ちゃんと動けねぇ程度にとどめてるから安心してくれていいぞ」
どうせならやれる範囲で間引きたくはあったがそれをすると新しいのが入り込む。
ならばと死にはしないが動けない程度に可愛がったと返し。
怖がられるのは慣れているだけにかなりビビらせておいたのでしばらくは大人しいだろうと。
「みなまで言わせるなよな」
背中に感じる視線に珍しく照れたように頭を掻く仕草を見せて。
干すのを見ていれば振り返った娘と目が合い、少し赤くなり恨めしそうな表情を見れば、覗きみたいになった事を怒っているのかと考えて。
「言って言うならいうぞ。
レイカ、お前をここで抱きたくなる」
抱き着き告げる娘を見下ろしてはっきりと口にして。
■レイカ > 「…大丈夫ですよ、クライブ。
貴方が、無茶な依頼をしなくなったように、私も無茶を控えるようにしているんです。」
だからこそ、私は王都に行くのをやめた。
勿論、貴族がまた集落のアラを探すのではないかという懸念はあるが、それを調べようとはしなかった。
もし何か事が起これば、必ず私のところに届くはず…ならば。
待つこともまた、調査の一つであった。
「そうですか…それなら安心しました。」
彼は時々、加減を知らないときがあるクセがある。
しかし、その言葉に嘘偽りがないならば…ドラゴンフィートの傭兵に手を出すなというお触れが出るはず。
山賊たちにとって、その情報はかなりの抑止力になるはずだ。
ならば…もう少しすれば山賊騒ぎも収まるだろう。
「………構いませんよ。」
私は、彼の率直な言葉に短く答えた。
最近は弟のことや、今私の中にある魔力…それらのことで、なかなか会えない日が続くだろう。
だからこそ、彼が私のことを抱きたいと…愛したいと願うならば、私に断る理由はなかった。
「私も……たまには抱かれたいと思う時だってあるんです。
淫らな女と笑うかもしれませんけれど……今、周りに誰もいないから……。」
――――だから、甘えさせてほしい。
私は、少しだけ潤んだ瞳で彼を見上げながら、そっと背筋を伸ばして――。
■クライブ > 「レイカの口からそれが聞けるなら安心だな。
お互いに無茶は控えてだ…いつかはのんびりと暮らしたいからな」
娘が森に居ると聞いた時は心配もあったが王都にいる時に比べればそれも少なく。
無茶をせずにこちらにいるのならが、手の届く場所にいるならば守れると安堵する。
「奴らの塒も割れてるしな。早々逃がしはしねぇよ」
これでも以前に比べれば加減は覚えた方ではあるはそれでも失敗はやはりある。
最近では街道で見張っていれば遭遇する山賊はほぼ逃げるだけに物足りなさを感じはするが平和ならばいいかと考えて。
やや八つ当たり気味の可愛がりが抑止力になるのならば願ったりかなったり。
「…いいのか?」
自分で言っておきながら娘の言葉に少し驚いて見せる。
集落という安全地帯ではない場所だけに断られると思っていただけに。
「笑う訳ねぇだろ。レイカもそう思ってくれてるなら男として嬉しいもんだぞ。
そうだな…。なら抱くぞ」
見上げ背筋を伸ばす娘を見下ろし、顔が近づけばそっと唇を重ねて抱き締めていく
■レイカ > 「ええ、いつかは……子供は出来ませんけれども、ゆっくりと。」
二人で、とは言えない事情があった。
私にはいま、放っておけない弟がいる…。
勿論クライブのことを愛しているし、彼といる時間が、私にとってかけがえのないもの。
だけど…あの子をまた孤独にするのは、どうしても出来なかった…。
罪悪感と不安の中で…私の心は揺れている。
「…なら、私から一つ”依頼”を出させてください。
もし、彼らがミレー族の隠れ家を襲ったら……遠慮なく叩き潰してくれますか?」
報酬は、彼が望むものを…。
私が出来る、そのものを与えるつもりではいるけれども…何がいいだろうか。
食事など毎回、彼がいるときは一緒に食べているし体は…彼が望むものではあるけど、何か違う。
私にしか出来ないことがあるならば…なんでもするつもりだった。
「…何度も言わせないでください………。」
驚いている彼だけれ土も、それは確かに仕方がないだろう。
ここはドラゴンフィートではないし、魔物も出る危険地帯だ…。
いつ襲われるかわからないのに、体を抱くことを許可するなんて…。
だけど、いつまでも彼を生殺しにさせるわけには行かないのだ、伴侶として。
「…こ、公言されると、恥ずかしいもので……んっ………。」
言い終わる前に、私は彼に唇を奪われていた。
久しぶりの、その感触に……私はあっという間に、酔いしれていった…。
■クライブ > 「子供なんてのは何なら養子でも貰えばいいんだよ。
それに弟が出来たって言ってたな、そいつも一緒にでもいいんだぜ?」
そんな事は気にするなと言うように首を横にと振り。
子供は養子を貰えばきっと二人で愛せる。
そして娘はきっとできたという弟も放ってはおけないのは判っているだけに一緒に住んでしまえばいいと提案をして。
「あぁ、いいぞ。ミレーの奴らは俺にとっても家族みたいなもんだ。
そういう奴らに出くわしたら綺麗に掃除しておくぜ」
娘の依頼に何かと思えば山賊がやるかもしれない事。
勿論そんな場に出くわし、知った連中ならば巣ごと根こそぎ狩り尽すと一瞬だけ物騒な笑みを浮かべる。
ただその事に己は報酬を求めるつもりなどはなく。
娘といる時の平和な家庭のような一時こそが一番の報酬なのだから。
「そうだな、悪い」
安全地帯ではないがもし何があっても己が守ればいい。
そう考えればそれ以上は何も言わず、己の言葉に応えてくれた娘を愛おしく見て。
「恥ずかしがる姿も可愛いぞ」
娘が言い終える前に唇を重ねれば最初は触れるように何度も啄み。
久しぶりの感触を楽しむ様に唇を触れ合わせればやがて唇を割る様に舌を推し進めていき。
そして抱き締める手は下へと滑りワンピースの上から尻に触れ撫でるように揉み始めて。
■レイカ > 「………!…本当に、貴方は傭兵なのかと疑いたくなるときがありますね…。」
私の勝手なイメージだけど、傭兵というのはもっと無骨で、ガサツで…。
とても、クライブのような優しいイメージを持ち合わせてなどいなかった。
だけど、彼のその言葉が…とても、とても嬉しくて…。
私が渡せるものなど、限りなく少ないだろう。
体やお金、そんなものでは払えきれないほど、彼からは沢山のものをもらっている。
だからこそなのかもしれないが…、彼が私に”死ね”といえば…私はこの命を、あっさりと投げ出すだろう。
それくらい、私の心の中に彼が大きく占拠していた。
「んっ……んぁっ………。」
彼の舌が、私の中に入り込んでくる…。
啄ばむようにされるそれもいいけど…私の中に、彼の味が入り込んでくる。
無理矢理ではないし、優しく私の中に入り込んでくる彼という存在が、私を満たしてくれる。
推し進められるその舌に、私は自分の舌を絡めて自ら彼の唾液を欲した。
「んくっ……さ、最初のときも…そうでしたけど……。
クライブはもしかして……お尻のほうが、いいんですか?」
撫で回される私のお尻…。
勿論、彼に触られるのは嫌いじゃないけど、その優しい手つきが…逆にいやらしい。
彼に縋りつくように、より深く抱きつき…どこか、私は彼が触りやすいように、少しだけお尻を突き出していた…。