2016/08/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカラブレさんが現れました。
カラブレ > 魔物が投げ捨てられた茂みの方からガサコソと、茂みが揺れる音がする。
そして次の瞬間強大な影が相手の前に、その巨大さを思わせない恐ろしい速度で飛び出すだろう。

「Excuse me !?」

茂みから飛び出たのは黒と深紅の毛並みをした巨大な狼。
口から飛び出たのは異国の言葉。
肉食に獣してはかなり情緒のわかり易い、人間臭い表情ではそこにいた相手を目を細めて見つめている。
どうやら少しだけ怒っこっているようで。

タマモ > 「…うん?」

茂みが揺れた、魔物を放った後に、だ。
かくん?と首を傾げてそちらへと視線を向ければ、巨大が影が飛び出してきた。
茂みを揺らした後でなかったら、びっくりするところだったかもしれない。

「………分からん、分かる言葉で喋るが良い」

いや、きっと聞き覚えがあるはずの言葉のはずだ。
が、少女は自分の使う言葉以外は苦手だ、覚える気もない。
という訳で、異国の言葉に対しての自国の言葉、通じなかったらどうするんだ?という質問は受け付けない。

さて、それはそうと…なんかご機嫌斜めのようだ?
それはそれで疑問であり、首を傾げたまま見詰めている。

カラブレ > 目の前に巨大な肉食獣が現れたというのに全く物怖じしないどころかもの申す相手。
しかし狼も狼でそれに驚くことは無く、器用に前足の持ち上げて、まるで顔の前に人差し指を持って来るような形を作って。

「オーケー、おチビちゃん。マイナーな言葉を使ったことに関してはまずは謝ろう。失礼した。
だがしかし、例えば君が気持ちよーく眠っている時に、頭に得体の知れない魔物をぶつけられたらどう思う?少なくとも私は良い気分はしない。快眠をぶち壊された上に醜い何かの顔を見なくては行けないからねぇ。
つまりだ。何が言いたいかというとだな。私は謝罪した。つまり次は君が…?」

前足を器用に動かしまくりながら、表情をくるくると変え、喧しいぐらいに
喋るやたら人間臭い巨大な狼。
前足をくるくると回す仕草をして相手へ促すようなサイン

タマモ > ふむ、と頷く。
目の前の狼は、自分の望み通り分かる言葉で喋ってきた。
話の内容から、どうやら寝ているところに魔物を放ったみたいだ?

「ふむふむ、なるほどのぅ…出来ればその呼び方と、無駄に遠回しな言い方は止めて貰えると助かるのじゃ。
ともあれ、それは悪い事をしたようじゃ、すまんな?」

言いたい事はしっかりと言いつつも、まぁ、寝てるところを起こしたってだけでも悪いとは思うので謝ってはおく。
こう、あれだ…なんか遠回しの言い方というのは、ちくちくと意地悪く責め立ててきているようで気に入らないのだ。
…後、なんか偉そう。実際に偉いのかもしれないが。
とにもかくにも、くどかったり面倒なのは嫌いである。

「…して、これで良かったのかのぅ?」

ぱしんと扇子を閉じ、口元に添えながら問う。

カラブレ > 相手が素直に謝罪の言葉を述べれば、にんまりとこれでもかというぐらい口を歪ません満面の笑み。
覗く鋭い牙がっちょっと恐いのがたまに傷。

「ありがとぉ。そして二度目の失礼を。申し訳ない。これでは私がかなり失礼な悪い狼だ。これでもジェントルマンを自負していたのだがね。そして嗚呼、オリエンタルなレディ。どうかそのような残酷なことを申さないでくれたまえ。
話すことが私の喜び。
喋ることが私の楽しみ!
悠久の時を行きて来たのだ!だがその中で私のような獣にゆっくりと会話を楽しんでくれる物がいか程いようか!?
恐れ多くも押し寄せる言葉をせき止めることはでき無く!思考するよりも早く私の下が言葉を紡ぎ出すのだ!」

彼女の言葉が地雷だったのかは知る由もないが、何か感極まったのか。
先ほどよりも流暢に仰々しく話す狼。
片足を胸の前に、もう片方を高く掲げて、俳優のような格好で。
とうとう二足歩行の起立だ。

タマモ > 普通の人間が見たのなら、怖いと感じるのかもしれない。
だが、自分は違う、妖である。
こうした動物のような者も居た為、平然と対処が出来るのだ。

「なるほど、妾と同じく永い刻を生きてきた者か。
話す事が好きであるのは分かった、妾が言いたいのは、遠回しな言い方をするなというだけじゃ。
別にそういうのが好きなら、好きなだけ語るが良い。
…というか、それはゆっくりとした会話ではないじゃろう?
いいから落ち着け、落ち着くのじゃ」

なんというか、気持ちは分かるが、なんか放置しとくと会話が止まらない気がしたので、制止に入る。
会話というのは嫌いではないが、気持ちの昂ぶっている者は一方的に語ってしまうもの。
…現にあんな風に狼なのに二本足になっている。
どうどう、と言った感じに抑えようと。

カラブレ > 「わかった」

彼女が落ち着けといえば先ほどまでの興奮が嘘のようにすっと犬で言うお座りのポーズ。
こころに無が訪れたかのような平穏な表情。
さっきまで高速で回転していた尻尾もゆっくりと振られる程度に落ち着いた。
ものすごい落差である。

と同時に彼女がその急激な落差にに対して何らかのリアクションを見せたなら、プルプルと震えだすだろう。
まるで笑いをこらえるかのように。

タマモ > 「………緩急の差が激しいものじゃ。お主、いつもそんな風か?」

あれだけのマシンガントークが、一転して口数少なくとなる。
それを見れば、つい聞きたくもなる問いだ。
いや、別にそうだから何?って訳でもないが、あれだ…普段からこうだと疲れるんじゃないかとか思った。

…とりあえず、震えたらぺしりと引っ叩いて突っ込んでおく。
ツッコミに大きさなんて関係ない。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカラブレさんが現れました。
カラブレ > 「グ…ククク、アハ、アハーッ、ハーッ、ハーーッ!」

突っ込まれればこらえられなかった笑いを漏らす。
割と狼の見た目からそれの下卑た引き笑い。
否、見た目とは恐ろしく、雄大で落ち着いた対応ならば尊厳に満ち溢れて見えても可笑しくはないのだが、態度が態度であることだし。

「く、ぐぐ…!ええ、ええ。いつもこんな感じでありたいけど疲れはしないさ。この態度を示す、話す相手がいないものでね」

笑いを引きずりつつ零す言葉は本当に楽しそうで。

「しかし、いつまでも上から見下ろしているようでは話ずらいな。よし、久しぶりにこうしよう」

そういって狼が黒い霧に包まれると、次の瞬間には遊牧民風な、高級そうな衣類に身を包んだ長身の男が現れた。

「うむ、しまった。目線はそれほど変わらなかった」

これまた愉快そうに笑う

タマモ > 「まったく、そうころころと変わっては疲れそうじゃろうに、元気なものじゃのぅ」

更に今度は笑い出す様子に、やれやれ、といった感じに肩を竦める。
わざとらしく、ふーっと大きな溜息をついてみせた。

「あー…まぁ、普通に考えればその姿を見てあれやこれや話そうなんて方こそ難しそうじゃぞ?ん?」

こうして、その姿を見ても変わらず会話が成り立っているのは自分だからだ。
人間やらミレー族やら、その手の者達だったら下手をしたら戦いの始まりとかなりそうだ。
まずはその姿からだ、と言わんばかりにぽんぽんと叩く。気安い。

「………のぅ、お主。それほど、どころかまったく変わっておらんぞ?」

狼である姿が、人間のような姿へと変わる。
それでも、お互いが言うように身長差は見事にあった。
笑う相手に対して、ツッコミは忘れない。

カラブレ > 「湧き出る感情は注視せなば一瞬で過行く。私はそのどれも漏らしたくないのでね」

悠久の時を生きるからこそ、たどり着いた境地。
しかしそれもその一つ一つを表現する相手がいなければ空しく、つまらないものなのだが。

「しかしここしばらくの私は獣の気分!とはいえ人を襲ったりはしないぞ、気に入らない限りは。食うため以外の殺生もどちらかといえば好きではないしな」

と事故の原因解決を根本から否定するような発言。
そして彼の言うしばらく軽く軽くどれほど長い時だったのかは彼のみぞ知る。
きやすいタッチには気にすることどころか、むしろ上機嫌で。

「おや、失礼。しかしこればっかりは君がちいさ…グォッフォホン。私は変えられないからねぇ。君は見たところ狐の変化。それもそのしっぽの数は最高位の、それこそ神獣の位だろう。姿形を変えるのはむしろそちらの専売特許では?」

タマモ > 「まぁ、そういうのもありと言えばありなんじゃろうな?
妾は妾である事が一番じゃ、うむ」

永く生きていれば、色々と考えも出るものだ。
自分と相手のそれの違い、ただそれだけである。
…難しい事が苦手なだけだろう?なんて言わないように。

「おや、そうなのか?気に入った場合も妾は襲ってしまうものじゃが…あぁ、もちろん襲う違いじゃがな?
ふむ…殺生は時と場合じゃのぅ…?」

相手の言葉に、こちらもさらっと言葉を返す。
少々不穏なものがあった気がするが、気にしない。
なんか気安く触れても大丈夫そうだ、叩きながらそんな事を考えた。
まぁ、こちらも元は獣だ、同類の…というのがあるんだろう。

「妾は幼少よりこの体が気に入っておる、変えるつもりはないぞ?
変化は確かに出来るが、今は別にそう必要ではなかろう。
…話す分には、大きくとも小さくとも関係はないのじゃ」

むしろ、それを言わなければ済む事だ。
小さいとか言うたびに叩いてやろうか、とか、そんな事を考えてみた。

「さて…お主、まだまだ喋り足りぬか?
どうせ暇潰しの途中だったのじゃ、小難しいものがなければ付き合ってやろう。
おっと、そういえば、お互いに名も知らぬのじゃったな…
妾はタマモじゃ、覚えておくも忘れるも、お主次第じゃ。
して、お主の名は?」

よいせ、と手頃な石を見付ければ、そこへと腰を下ろす。
まだまだ話すというならば、どんとこい、な感じだ。
…満足してしまっていたら、少し虚しいが。

カラブレ > 「ぐっくく。私も同じさ。私らしく在ろうとしているのだ」

小難しいことを言っているが、要は相手と同じだという。
お互いがありたいようにあればいい。難しく考えることもないのだろう。
それで諍いが起きるのであれば致し方なし。そうでないものを大事にすればいい。
しかし、歩み寄ることも美しいことだとも思う。

「えぇ…それはそれでドン引きなんですけどぉ」

とか言いながら引くどころかむしろずいっと近づいている狼男。
そういった下世話は大好きな類なのだろう。

「幼少のころを覚えているのか…それは正直うらやましい。私は…多くの記憶が最早はあいまいだ。ただ、…初めはこの、今の人の姿だったはずだ……」

遠くを見ながら何かを思い出すように、記憶を絞り出すように。
それでももはや何も思い出せず。自分が始め人だったのか、それとも獣だったのか。
そのどちらでもなかったのかすら思い出せない。
ただ、ぼんやりとだが…獣の姿も間違いなく自分ではあるのだが、人の姿こそ最初の姿であったと思う。
…まぁ気に入った姿が一番だと付け足して、思考を打ち切る。

「応、応ともさ!こんなにも話したのは久しぶりだ。こんなにも堂々とした御仁も久しぶりだ。そして奇しくも同じイヌ科仲間!まだまだ話足りないさタマモさん!私はカラブレ。覚えるも忘れるも、どう呼ぶも君次第だが、愛と親しみを込めて呼んでくれるとうれしい」

こうして奇妙な出会いを果たした二人の人ならざる者たちは、一晩語明かすのだろう。
途中どこからともなく酒も取り出し、面白おかしく過ごしただろうか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からタマモさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からカラブレさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にクロイツさんが現れました。
クロイツ > 自然地帯の森の中、良質の薬草や危険な毒草が取れるやや暗い場所。
そんな中を大きな袋を背負い草を掻き分け薬草を踏まない様に気を付けて歩く。
時折に足を止め草を眺め目的の薬草ならそっと採取して袋へと入れる。
それを終えればまた足を進めて。

「そこそこ集まったかな。多分これぐらいアレな十分だろうけど…」

きちんと処理すれば質のいいポーションになる薬草だけになるべく多く集めたいとは考えるが中々に集まらず。
最低限より少し多めに集まった事にもう少し集めるべきかと考え足を止めて周囲を眺める。

クロイツ > 「んー…ないよね」

本当ならばもう少しは生えているはずだが先ほど採取したのを最後にまったく薬草が見られなくなり首を傾げる。

「もう少し奥に行くしかないかな」

森に出る妖魔ぐらいなら全く問題はないが追い払うのが面倒と息を吐き…
それでもお仕事と気持ちを切り替えると採取場所を変えるために奥にと入っていく

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からクロイツさんが去りました。