2016/08/20 のログ
■エレイ > 雲ひとつない夜空に瞬く星の光は、わりとそれを眺めているだけでも結構な暇つぶしになる。
過去の旅で知り合った天文学者から聞いた星座とかを思い出して、幾つもの星の中から探してみたりするのは結構面白い。
「まああどれが何座だったかは……あんまり覚えてないんだがなッ」
形はある程度覚えているのだが、名前を度忘れしていた。
苦笑しながら、欠伸をもう一つ。……少しウトウトしてきた気がする。
「……ちょっと僅かに眠くなってきた感。もう火の始末しちまうかねぇ? 居眠りこいて森火事起こすとかはシャレならんからのぅ……」
などと言いながらゆらりと身を起こし、眠たげな半目で燃えている火をボケーっと見つめる。
一応森の中は、魔物が突然現れる危険なども十分有り得る。
まして火などという目立つものを炊いているのであれば尚更。
しかし男には、見ての通り緊張感の欠片もなかった。
■エレイ > 「……ンム。もうさっさと消してしまうのが懸命だろうな。眠いし」
そう言って立ち上がると、砂をかけて焚き火を消し。
両腕上げてぐーっと背筋を伸ばしてから、用意していた毛布をバサリと広げると近くの木の根元に座り込みながら包まり。
木の幹に背を預けて目を閉じると、程なくそのままスヤスヤと眠りに落ちてしまった。
結局明日の行く先は思いつかなかったが、まあ足の向くまま適当に行ってみっか、なんて思いつつ────。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレイさんが去りました。