2016/07/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にレモンさんが現れました。
レモン > 都市と都市を結ぶ街道から分かれ、森やダンジョンが点在するエリアへと入り込むのは年端もいかぬ少年の姿。
全身を覆ったローブと手にした杖から、魔術師の類であることは分かろうものの…些か若すぎ、頼りないようにも見えるけれど。

「お、あったあった。
これで今日中に帰れそうかな。」

探していたのは水辺に生える薬草の一種。
お師匠様から出されたクエストの目的である。
自分の知識と運のよさで、早速群生地を発見することが出来てほくほく顔。
屈み込み、持ってきた花かごにそれらを採集していく。
その様子は童話の赤ずきんのように見えなくも…ないか。

レモン > 「あっ、こんなところにも!」

と、声を上げたのはまた別の薬草が岩陰に生えているのを見かけてしまったからだ。
それは薬というよりは毒の一種であり、それも効能は媚薬に似たもの。
煎じてよし、香を焚いてよしの初心者向け媚薬といえる。
師匠に見つかると怒られるけれど、これもこっそり隠し持っておこうと、布袋にそれらを詰め込んでいく。
当然甘い香りの薬草に惹かれ集まってくるのは自分のような採集目的の者だけではなく。
花粉を集めて蜜とする蝶や蜂、またそれらを餌とする鳥や蜥蜴…
平和そうに見えて、食物連鎖の縮図が見える光景である。

本当であればこれら蝶は鱗粉が錬金術の薬になったりもするのだが、虫取り網など持ち合わせていなかった。
仕方なく植物採集に専念する少年。

レモン > 「……っていうか。」

独り言を漏らす。
この媚薬の原料となる草はマタタビのようなもので、野性の獣にも発情期に似た反応をもたらすことが良く知られている。
そして己は耳と尻尾を隠していても、紛れも無いミレー族。
獣の特徴を持ち、とりわけ猫に近い性質――つまり。

「……――すん。」

天然媚薬の一輪を手に、己のフードの中、鼻先へと近づけていく。
慎重に、ゆっくりと、恐る恐る――

「――っっ!」

その匂いが鼻腔に漂った瞬間に走る稲妻のような衝撃。
脳天貫く快楽。

すごい。
やばい。
つよい。

レモン > 「んん…っ!」

声が漏れてしまう。
たったの一輪でこの効果。
これを煮詰めて薬にしたらきっと、とんでもなくすごいのが出来てしまうだろう。
けれど今の少年にそんなことを考える余裕はなく、ただ与えられた快楽を貪ることしか出来ない。

「ふっ、ふぐぅ…んあぁ…っ!」

気持ちよさそうに、あるいは苦しそうにさえ聞こえる喘ぎ声を漏らしながら草むらに蹲り。
暑く火照る身体を解放するように魔術師ローブを脱ぎ捨てる。
杖もそこらに放り出し、全裸で寝転がりマタタビの茎に頬ずり。

「ん、みゃあぁ…んあぁ…っ、たすけ、助けてぇ…、、」

通り掛かる者が居たら急病人だと思われてしまうかもしれない…事実、病気に近いものではあるけれど。

レモン > 時に蹲り、四つん這いとなり――
時に転がり、仰向けとなり――

少年の自慰は翌朝まで続いたとか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からレモンさんが去りました。