2016/03/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道沿い」にロレンスさんが現れました。
ロレンス > この間のように人が入り込んでくると面倒になる。
ならば近づかれないようにと人避けをすべく、森への進入路になる街道へと出向いていた。
茂みを抜ければすぐに森に入れるため、そのままでは良くなかろうと茂みの中に、柘榴色の魔法陣を仕込んでいく。
人間が近づくと、無意識下にここを避けようとする働きかけをする魔法を植え付け、争いごとなくここを避けてもらおうという算段だ。
茂みの辺りをウロウロしては、暗い赤色を放ちながら魔法陣を仕込んでは歩いてと、傍からみれば大分怪しい光景に見えるだろう。
けれど、本人は気にすることなくその仕込みを繰り返していく。

(「この間は作業中だったから、まだよかったが…入浴の一時に来られたら堪ったものではない」)

夫婦水入らずの暖かく淫猥な一時、それを邪魔されるのは御免被りたい。
そんなことを考えれば苦笑いが溢れていき、そのままに作業が続く。

ロレンス > (「それにしても…嫌なことはしっかりと仕事としてこなす輩だな、人間というものは」)

こんな寒い中に、わざわざ森の仲間で探りに来るのは王都の人間としては珍しく勤勉に感じるも、こんな時にそんな真面目さを発揮されたくない。
不機嫌そうに溜息を零すと、ふと何かの気配に気づいた。
さっと茂みに身を沈めると、そのまま影の中に溶けこむように消えていき、闇から闇へ伝うように人目につかない状態で移動していく。
どうやら遠くから誰かがやってくるようだ、勤勉な巡回兵か、それとも通りすがりの何かか。
いっその事、このまま通りかかった瞬間に一撃叩きこんで意識を奪い、何処かに放り捨ててやれば嫌な噂で通らなくなるだろうかと、危ないことを考えては苦笑いをこぼす。
旨い血を久しぶりに口にして、すこしばかり気分が高揚しているのかもしれない。

ロレンス > 荷馬車を引いた商人の一団が通り過ぎていく。
何気なく森のほうを向いた者もいたが、それ以上にこちらへ踏み込んでくる様子ない。
流石に彼らでは試し相手にもならないなと苦笑いを浮かべつつ見送るも、一団に混じった美麗な女の姿は見落とさずにじっと眺めて見送っていく。

(「妻だけから血を貰うわけにもいかないからな…」)

誰か一人からずっと血を貰い続けてしまうと、体がその味に慣れてしまい、血をエネルギーにすることができなくなってしまう。
勿論、妻の血は格別なのだが…それ以外にも摂取しなければいけないのは、我が身ながら面倒なことだ。
その点を考えれば、ここはちょうどいい狩場ともいえよう。
自分が美しいと思えた女ならいいわけで、こちらの住処を暴こうとした敵であれば、戦うことに躊躇いはない。
どうせ現れるなら、血を頂ける相手がいいと思いつつ闇の中から這い出ると、再び茂みへと隠れながら作業を続ける。