2016/03/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にタマモさんが現れました。
タマモ > 空を見上げれば、一面に広がった青空が…全く見えない、深い深い森の中。
そこで見付けた遺跡らしきもの、あんまり大きくは無さそうだが…?
まぁ、見付けたものは見付けたものである、今日は一体どんなところだろうか?
さっそくと、重そうな扉を開け放とうと手を添える。
…驚くほどにあっさりと、簡単に開いた。

「………おぉぅっ!?」

おっと、これはいきなり初めから予想外だ。
びくーっとつい反応してしまい、手を引っ込めた。

「ふむ…?…よもや、先客という事は…無いじゃろうな?」

いつもは押しても開きが悪いとか、開かないとか、そんな入り口ばかりだった。
それだけに、そんな可能性が頭に過ぎり…ぽつりと呟いた。

タマモ > ぺたぺたと開いた扉に触れ、口元に手を添え、考える仕草。
幸か不幸か、今まではほとんどのこういった場所には自分が先だった。
なので、後に入ったといった場合にどうしたものか…少し考えてしまう。

「こんな場所じゃ、誰ぞ居るとかはそうそうないじゃろう。
居たら居たで…まぁ、うん…奪うか」

今までもそうだったのだ、今回もそうに違いない。
結局はそう思う事にした。
居た場合は…その呟きは、他人には聞かせてはいけないものだった

タマモ > そう目立つような音を立てぬ扉、自分が入れるスペースを確保し、するりと身を滑らせ中へと入り込む。
通路だ、少し先に分かれ道があり、扉も見えた。
外から見た感じ、そう大きな部屋やらが何部屋もあるようには見えなかった。
小部屋が幾つかと、大部屋が2・3あれば良い程度だろう。

…正直、中にある物はあんまり期待しない方が良いかもしれない。
そんな事をふっと思いながら、歩き始めた。
とりあえず…目の前の扉だ。左右に分かれた通路は後で良い。
慎重に扉へと近付く少女。
扉の到着まで、気が抜ける程に何の仕掛けも無かった。
今、目の前に一枚の扉が見える。
左右の通路は、少し進んだ先に互いに扉。
感じから、これといって何も無さそうな小部屋な雰囲気か?

どれ…と、その扉に手をかける。
さぁ、くるか!?身構え、ゆっくりと扉を開き…
いつもの仕掛けがあるような物音も何もない、普通に扉は開いてしまった。

タマモ > 盗賊でも何でも無い少女だ、人が住んでいたり使っていたり、そんな雰囲気は感じ取れない。
ゆえに、誰かが実際に使っていたりしても、それを判別する術がない。
なんというか…普通の誰某のお宅訪問みたいな、そんな印象を少女は受けていた。

まぁ…うん、あれだ、もしそうでもこんな場所を住まいにする者が悪い。
王都とかで何かやって身を隠しているとか、きっとそういった者だ。
よし、ならばどうしようと誰からも文句はないだろう。
少女の中でこう結論付けられた、酷い話だ。

そうと決まれば話は早い、開いた扉の中へと堂々と入っていった。

タマモ > 扉を抜けた先には、また扉があった。
率直な感想である。

どうやらまた左右へ伸びる通路、同じ感覚である扉。
そして正面の扉。
また左右の扉の先は小部屋っぽい感じか?
当然、進む先は正面の扉だろう。
がちゃりと扉に手をかけ、すぱーんっと豪快に開け放った。

タマモ > 「………」

沈黙。
ただ沈黙。
物言わず先を見詰める先に、同じようにこちらを見詰める相手が居た。
ざっと見て5・6人くらい、なんともらしい格好をした男性達だ。
扉を開いた格好で止まっている少女。
テーブルを囲い、各々椅子に座るなり立ったりしたまま硬直している男性達。
皆が皆、凍りついたように固まっている。

「………はっ!?」

先に反応をしたのは少女だった。
何事か?と身構えようとする男達よりも先に手を振り払うように動かす。
その手に払われるように、男達は一斉に吹っ飛び、壁に叩きつけられ…ずるずると床に崩れ落ちる。
あぁ、うん、なんか体のところどころが曲がってはいけない方向に曲がっているのが見て取れた。

タマモ > 「あ…あー………なんじゃ、えーっと…天誅?」

絶対に違う。
うっかりやっちゃった感を感じながら、床に倒れた男達を見遣る。
どう見ても賊っぽい感じ…か?うん、きっとそうだ。
というか、そうじゃないとこの状態はかなり拙い。
はふん、溜息をつきながら何をしていたのかとテーブルの上を見る。
広げられた地図、この付近だろうか?いまいちよく分からない。
多分、次に襲う場所とか…そんなものじゃないだろうか!?

そうなると、どこかにお宝か何かがあるのかもしれない。
帰りがけに少し家捜しをしてみよう、そんな事を考える。

戻る前にこの遺跡は壊しておこう。
そんな証拠隠滅法さえも頭に浮かべていた。

タマモ > 倒れた男達は放置して、まずはこの大部屋を漁ってみる。
どうやら普段からこの部屋で集まっては何かしていたのだろう、日常品やら食べ物やら、普通に家にあるような物が見付かる。
一部、見てはいけないものもあった気がするが、それは気にしない。
この部屋にはこれといった物は発見できなかった。

「うむ…達者でのぅ?」

ちらり、扉を閉める前に転がった男達へと一言呟き…ぱたり、扉を閉じた。

タマモ > さて、これで後はもう何も気にする事なく家捜しである。
多分さっきのあれでここに居る者達は全員…である事を願いたい。
よしやるか、と腕捲りをすれば、残った部屋を漁り始める。

まず入ったのは寝室っぽい小部屋。
あぁ、うん、なんか昔の自分の部屋を思い出せそうな程に散らかっている。
がさりごそりと漁ってみても、やはりこれといった物は見付からない。
…マニアックなものが描かれた書物を数冊発見。ぽいっ、捨てた。

タマモ > 次の小部屋は…食料庫?ゴミ捨て場?
扉を開きざっと見た感じ、食材に使えそうな物がいくつかあったが…
臭いに耐え切れない、却下。ぱたりとすぐ扉を閉じた。

なんか普通の生活感が漂っているが、どうなんだろう?
このまま残った部屋も探ってみて、何もなかったら…
いやいや、それはそれで仕方ないと諦めよう。
くるりと踵を返し、残った部屋を調べに移った。

タマモ > がちゃり、残る部屋はもう少ない、期待と不安が入り混じる。
開いた扉の先に見えるのは…なんか色々と武器とか防具とか散らばっている。
これはどう受け取るべきなのだろう?
実は冒険者でした、とかいうオチはないだろうか?
あの男性達の雰囲気から………うん、きっと大丈夫。

何か使えそうなものはないか?と、漁ってはみるのだが、使えそうな物がなかった。
やはり、使うならば慣れた物が一番である。
後はあんまりご立派そうな物もなかったのである、以上。

タマモ > さて、いよいよ最後の小部屋である。
…あれ?結局大部屋はあの一つ?そんな疑問も感じたが、もう面倒だという感じで気にしない事にした。
ここに何もなかったら…今日はもう運がなかったと諦めよう、そんな感じ。
というか、こんな入り口に近い場所に大事な物をしまうだろうか?それも不安を増す材料だ。

さぁ、ゆくぞ…?
扉にかかる手、それがゆっくりとその扉を開いていった。