2015/12/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にカレリアさんが現れました。
■カレリア > 静かな風の音や鳥のさえずりが響く森の中、そこでカチリと小さく金属音がする
メイド服姿の少女…カレリアが袖から垂れている白銀色の細い鎖を一本、地面に垂らしている
「…ふっ…!」
腕を振るい鎖の先、杭状の重りの部分を前方の木に向けて投擲
普通ならばそのまま木に当たるか突き刺さり終わるはずが…空中で突如鎖の先端が軌道を変え木にぐるりと巻き付く
■カレリア > 「…次は……」
クン、と手首を動かせば気に巻き付いていた鎖が緩み袖の中へ引き込まれるように鎖が戻っていく
先端の部分を手で掴めば一息つき構えを解く…
「ふぅ…我ながら、うまくやる物ですわね♪」
調整を重ね素材を厳選、完成した武器をいざという時に使えるようにこうして反復練習していたが…結果は好調
自身の能力もあってか今ではかなり自由に鎖を扱えるようになってきたが…
■カレリア > 「ですが、まだまだですわね…先端はともかく鎖全体となると少しややこしいですわね…」
魔力を鎖全体に浸透させ自由に操る、構想はよかったが実際やってみるとまだまだ改善点が多い
まずこの鎖…強度を確保するために素材を選んだがまだまだ魔力浸透がなっていない
時間をかければジワジワト全体に深く浸透させられるが現状では未だ半分と言った所…
「それに、どうしてもまだ動きが鈍くなりますわね。未熟ですわ…」
鎖を操ることに意識を向けるあまり思わず自分の体の動きが止まってしまう
魔力を操るにしても隅から隅まで自由自在、と呼べるレベルにはまだ達していない
総じて、自分の力不足を思い知るのが半分、一応武器として使えるのが半分と言ったのが今日の収穫だった
■カレリア > 「はぁ…情けないですわ。」
これから頑張ればいい、そんな慰めは到底受け入れられない
これからこれからなんて言っていて数分後にこれが必要になるかもしれない、完璧主義者と臆病者が混じり合った様な考えが己の力不足を時間のせいにするのは許さない
「ですが…あまり張り切り過ぎても良い結果は出ませんわよね。」
ジャリ、と音を立てる鎖を見つめる
力不足なのはもちろんだがこれは練習すればどうにかなる問題でもない、変な癖がつく前に今日の練習は切り上げようと腕を伸ばす
「んっ…ん~……肩や腕が少し痛いですわね…」
思えば何度木に向かって鎖を振るっていたのか、立派だった木も今では削り穿たれでかなり無残な事になっていた
■カレリア > 「んー…静かで平和ですが、少し物足りないですわね…」
街は戦地と違いここには自分以外誰も居ない
煩わしさは無いがそれと同時に好奇心も希薄になってしまう
魔物も最近ではわざわざ狩り殺そうとも思えなくなり、襲ってこないなら見過ごすこともしばしば
「まぁ、偶にはこんな時間も良いですわね…♪」
ゆっくり心を落ち着ける…瞑想にも似たこの感覚はいつぶりか…久しぶりの緩やかな時間の流れに身を任せるも
時計を確認すればこんな時間、そろそろ城に戻らねば
「練習はまた後日、ですわね」
ゆらりと空中に浮けば一気に加速、そのまま空を飛翔し魔族の国…自身の住まう場所へと去っていく
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からカレリアさんが去りました。