2015/12/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にリィノさんが現れました。
リィノ > 「ん、と。この辺よね」

街道沿いにある森林地帯。
魔物は出るという噂もあってか冒険者に採集依頼か討伐依頼が良く来る為に
その採集仕事がたまたまリィノに回ってきたというだけの話である。
但し、リィノはこの仕事にあまり乗り気ではなかった。
その討伐依頼が舞い込んで来る程の森林地帯に採集に向かうということはその魔物が出現する危険がありうるという事である

「…何も出ませんよーに…死体も見つかりませんように」

おそらく誰もいない森の入り口に独り言と誰とも無い神様に祈りを捧げつつ、
邪魔な木の枝や葉を落とす為に腰に身に着けている長剣ではなく、ナイフを手に持って森へ入っていく。

リィノ > 今回の採集依頼といっても薬草だけではなく、木の実も採集してきて欲しいという事もある。
その木の実は普通に食料というのもあるのだが、どこかの貴族がこの森でしか取れない木の実を食べたいとか、
そういう我侭を通す事もあれば病人に栄養を補給する為に必要だったりとこの森の木の実は様々な使用用途があるらしい。
幸運にもその木の実の特徴や木の特徴、動物が取る挙動は手渡された依頼書の絵に書いてあった為に間違える事はない…と思われるが

「…あれ、ここどこだ。ちゃんと木に目印つけてるけども」

そして後ろを振り返って木を見る。
つけているはずの目印はない。それどころか自分が通ってきた道も跡が残っていない。
リィノは迷子になった

リィノ > 「どうしたものかな…うー…ん」

野宿するなら一週間程しても大丈夫な自信はあるらしくそこまで深刻そうな顔をしていない。
寧ろ栄養補給が出来る木の実、貴重な木の実の情報があるのだから食料も困らないだろう。
残る問題は出てくるという噂の魔物。出てきたものなら逃げるしかない…戦える気が全くしない

どこか隠れる場所は、と今まで以上に慎重に周りを伺いながら先へ進む。
一向に外に出る気配もしなければどこを歩いているかも分からない。
せめてもの救いというならば人一人横になれる程度の広場のような場所を見つけれた事である。

「ここなら…休む場所としては十分そう」

魔物が現れる事以外では条件を満たしている場所。
一先ず心を落ち着かせる為かガサリと草を鳴らしながら腰につけた剣を側に置いて休み始める
そしてこれからの事をゆっくり考える事に

リィノ > 「もう、暗くなっちゃうか…」

森のなかは唯でさえ薄暗い。更にそこから日の光さえも無くなるならばそこは暗闇そのものである。
慣れた手つきで適当に周辺から木の枝、葉、石を集め、一先ずは夜が明けるまでこの場に留まる事にした。
危険だが、暗闇の森を歩くよりはマシだろう。

…果たして翌日まで生き残れるのか、リィノは眠らずに夜が明けるまで待ち続ける。
その途中で魔物に襲われるかはまだ分からない――

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からリィノさんが去りました。