2015/11/28 のログ
■フランネル > 上ずったような声に、思わずフランネルは小さな笑いを零した。
それでも、改めて驚くぐらいには落ち着いてはくれたのだろう、と、心中でひとり納得すると、聞いた名前を自分の口で繰り返す。
「エレミヤさんですか。……あら、おひとりなんです?」
続いた彼女の答えに、フランネルは意外そうに目を見開いてまばたきした。
その間にも、なんとなく心地よくて彼女のふんわりとした赤毛の髪を撫でながら、しんとした洞窟の中で唯一のぬくもりをいとおしむように抱いたまま、その言葉が消え行くのにまた小さく笑う。
「ふふ。ひとりでいらしたんですから、それなりには勇気をお持ちだっていうことですよ。
きっと、ちょっと経験不足でびっくりしちゃっただけです。ね?
でも、こんな風に目が光るのなんて、わたし以外には結構危ない死霊の類とかですから、
見かけたら杖で殴るよりは、こっそり逃げちゃったほうがいいですよ」
若干からかうような響きを声に乗せて少女にそう告げると、そこでようやく――名残惜しそうに――フランネルは彼女を抱いていた腕をゆるめた。
「それにしても、マジックアイテムですか。……こんな天然の洞窟に、本当に?
取れる鉱物とか植物だって、マイナーで流通価値は低いものばっかりですのに」
問いながら、どこから取り出したのか、赤紫色に脈打つように光る小さな石を取り出すと、手のひらの上に乗せて彼女に示してみせる。
触れればほのかに温かいが、しっかりと硬く重いその石が、フランネルの今日の探し物だった。
■エレミヤ > 改めて、彼女の言葉に「はい、」と頷きながら控え目に答えてみせる。
ギルドで依頼を請け負う時にお世話になる面々は今日は別の依頼をこなしていて、それは少女にはまだ些か荷が重い内容。無理言ってついていく事はせず、応援だけしっかりと為して自分は自分の出来る事を、と言った態だった。
続けられる言葉には、元より下がりがちの眉を垂らして恥じ入るように眼を眇めていたものの、死霊、と聞いた瞬間には瞳が大きく見開き、開いた唇が丘に打ち上げられた魚の如くはくつく。
「あ、あああ…そう、そうですよね…っ!!逃げます、それはもうダッシュで…!静かに!ダッシュで!!」
そう。そもそも、少女自身が恐慌状態に陥って暴れたのも相手の姿がよく見えず、暗闇のなかでぼんやりと輝いていた瞳が死霊を想起させたからだ。こくこくと忙しなく頭が揺れた。
そうして語られる言葉に段々と色を失う少女の顔。
もしかしなくとも、酒場に居た面々に噛まされたのだろうか。――そうなのだろう。
彼女の体温がほんの少し離れたからか、それ以外の理由なのかは定かではないが、ちょっぴり寒く感じた。
示される小石へと視線を落とし、まじまじと見ては、触っていいですか、とお伺いを立てた。彼女の了承を得る事が出来たならその石を手に取るだろう。
■フランネル > 市場にはあんまり出回ってないですけど、ここでは簡単に拾えますからどうぞ、と、フランネルは少女にに持っていた石を手渡す。
その石は少しの間、やんわりとした光とほのかな熱を脈打つように放っていたが、それは徐々に弱くなり、やがて洞窟の暗闇に吸い込まれるように消えて、彼女の手の中にはただ重いだけの小さな石が残った。
「はいです、生きてさえいれば次がありますからね。
エレミヤさんみたいな可愛らしい方が、こんな暗い洞窟で人生を終えちゃうなんて、もったいなくてため息出ちゃいますもの。
まずは自衛。それからできる範囲で仲間を守る、です。
……なんて、冒険者さんなら錬金術師のわたしなんかより、よほど詳しいですよね」
ふふ、と、おかしげに笑うと、フランネルはもう一度彼女に身を寄せ、今度は背後から包み抱くように腕を回そうとしながら、その耳元に唇を寄せて囁く。
「興味あるです? それ……。あんまり、おおっぴらに取引はされてないですけど」
■エレミヤ > 生きてさえいれば。尤もだ。強く頷いた。
「いえ、私、まだ冒険者なりたてで…ご助言ありがとうございます。」
冒険者になりたてほやほや。殻のついたひよっこもいい所である。
気にかけて貰えて嬉しい、なんて思っているのが隠さぬ表情に前面に出ていることだろう。
手渡される石には、ありがとうございます、と告げて小石を受け取る。
石の輝きがちらつく様は、何となし、鼓動を思わせる。見た目よりも重みのあるように感じられる石。その内、淡い煌めきが少しずつ弱まっていけば驚いたように肩をびくつかせ、慌てたように視線が周囲へと散りかけ、
「あ…っ、」
ふ、と立ち消えるようにして輝きを失ってしまった石に、思わず惜しむような声が洩れた。
消えてしまった。不安げに彼女へと視軸を戻しかけた所で再び回された腕。温かい。そして柔らかい。
何だか気恥ずかしさを覚えてしまう。落とされる囁きに、擽ったそうに身を微かに震わせながらも、そろりと彼女を窺い見ては小さく頷き。
「は、はい…これ、どう言ったものなんですか…?」
■フランネル > 「んー……。あったかい、です。
ふふ、抱っこしてたのやめたら、なんだかちょっと肌寒くなっちゃって。
もうちょっとだけ抱っこさせてもらえないです?
嫌だったらやめますから、ね……?」
しゅるしゅると両手を彼女の腹に回し、その背にたわわな胸を押し付けてできるだけの隙間を埋める。
風は通っているのか空気の動きはあるが日のささない洞窟の中はひんやりと冷えていて、暑い時期ならともかく、今はただじっとしているには少々辛いほどだった。
少女のぬくもりに心地良さそうなため息をつきながら体を摺り寄せつつ、彼女の身じろぎに小さく笑うと、片方の手を石が乗ったままの彼女の手に重ね、指を絡ませるように握ろうとするフランネル。
「これは身震い石と言って、あるエネルギーを与えると、それを熱と光と振動に変える性質がある石ですよ。
ただ、光といってもあんな色ですから、灯りにはあんまり向いてないですし、
限度いっぱいまで熱くさせても水をお湯にすることもできないですから、
使い道といったらですね……」
んふふふ、と、彼女の耳をくすぐるように零す含み笑い。そして、不意に彼女の手の中から石を取り上げると、代わりに別の石をその手に握らせる。
先ほどまでと同じ色の光を放ち、より温かく、そして、先ほどのごつごつした天然の手触りではなく、なめらかな卵形に磨かれたそれは、たっぷりのエネルギーを含んでいるのか、持っているだけでくすぐったく痺れるほどに小さく震えていた。
■エレミヤ > 「い、いえっ!全然、あの、はい、大丈夫ですので…!」
所謂子供体温である少女。本人も自覚はあるし、何より人の体温と言うのはとても温かい。
存分に暖をとって頂きたい、と言う気持ちと背中に当たる柔らかな感触に何故だか妙にどきどきしてしまう自身とで少しばかり慌ててしまって紡ぐ言葉も矢継ぎ早だ。
ゆる、と絡められた指。皮膚の擦れ合う感触にまた少し、身じろいで。
「身震い石…。」
余り聞き覚えのない名称だ。彼女の説明には真剣な面持ちで、時折相槌を打つように頷きながら耳を傾ける。
然し、聞けば聞くほど成程確かに市場で流通しているのを見かけない事も納得、な代物。だが、それでも使い道はあるらしい。
するり、手中から出ていく光を失った石。間を空けず、再び何かが手の中へ。
指先が触れた瞬間に覚えた滑らかな石の振動と温かさは、先程の石と同じとは思えぬ様。その内に少しばかり痺れを覚える程だ。
「ん、ぅ…ふ、ふふ…っ、擽ったいです…、っ…――もしかして、」
経験のある者であれば、それが何に使う物なのか、彼女の先の口振りからしても察しがつきそうだが、少女が脳裏に思い浮かべたのは、
「按摩師さんが使う器具ですか…?」
知識の無さを露呈する返答を為した。
■フランネル > 「ふふ、よかったです。
嫌がられたら悲しくなっちゃうところでした……」
腕の中に感じるいくらかの緊張感。
だが、彼女は否をその口に乗せずにいてくれた。
ぎゅ、と、少し強めにその細い体を抱きしめると、フランネルはうれしそうにさざめくような笑いを零す。
「按摩師。……ふふ、それは思いつかなかったです。エレミヤさんは頭がいいですね。
でも、これはちょっとそれには持続力が足りないかもです。
何しろすぐに止まっちゃいますし、これのエネルギーと言ったら、オルゴンですし」
神聖力、魔力、精霊力、地脈、龍脈、体力、気力、電力、その他諸々。
超常的なものからそうでないものまで、この世界には色々なエネルギーがある。
その中にあって、やはり特にマイナーな部類に属するのが『オルゴン』だった。
生命、あるいは性快楽エネルギー。
快楽を感じた人間が放出する、あるいはそれを放出することが快楽になるこのエネルギーは、
いろいろな意味で扱いづらく、魔法の授業でも存在に触れられる程度でしかない。
が、多感な時期の少年少女の記憶にはよく残るらしく、その存在だけはよく知られている。
そんな歪なエネルギーを受けて震えるその石を持ったままの彼女の手を、すっと彼女の腹のあたりに導くと、それで彼女のへそから下腹を撫で下ろそうとしながら、フランネルはまた囁いた。
「こういうの、わかるです……?」
■エレミヤ > 嫌だなんてまさかそんな。流石に、どきどきしてしまっただけで、などとは言えず否定を示すように些か焦った調子で頭を左右に振った。
無論、強まる細腕の力だって厭う気持ちは少女には微塵もない。
彼女に抱かれる儘、お褒めの言葉を聞けば口許が緩むも、次ぐ台詞にはつりと瞳を瞬かせる。そうして重ねられる説明に瞬いた瞳が留まり、身体の動きが止まり、記憶を巡らせる。
聞き覚えのある単語。どこで聞いたのだったか、と瞬く間に思考を巡らせ、思い出した。
矢先、彼女の手に導かれる儘に少女の腕が動く。
「ひァ、…―――ッ、」
するり、と振動を伴い滑り降りる石に、思わず、と言った調子で零れた上擦った声は、明らかに先までの調子と異なり、熱の滲んだ掠れた音。
それを自覚して一気に顔が熱くなる。恥ずかしさと、彼女の問いに意図せず肯定してしまったと言う事実に。
■フランネル > 「んふ……」
遠くまで、彼女が零した声がこだましていく。
素敵な声です。と、熱っぽい吐息とくすぐるような囁きを、唇を寄せた耳に吹き込んで小さく笑いながら、彼女の手と彼女の腹の間に力強く重く震える小石を挟んだまま、秘すべき場所には下りないように、そこでゆるゆると円を描く。
「最初に会った時の悲鳴より、ずうっと、ずうっと素敵ですよ。エレミヤさん……。
ふふ。ほら、わかるです?
あなたと、わたしのオルゴンが注ぎ込まれて、石の震えが強くなってるの……」
言外に己の昂ぶりを彼女にも告げながら、甘い震えを放つその石を彼女の手の中に収めたまま、へその下から下腹の丸みを、優しい手つきでなぞる。
服の下に息づく秘裂をじわじわとたどり、その端にある小さな芽をくすぐろうとするように少しずつ下へ、下へ手を這わせながら、ちろ、と、その耳に舌先を這わせて。
■エレミヤ > 鼓膜を直接震わせるような彼女の囁き。その吐息が孕む熱にぞくぞくと肌を粟立たせる。
彼女の手は、振り払ってしまえば解けてしまう程度の力だろう。きっと、少女が手指から力を抜いて浮かせてしまえばすぐにその振動は無くなる。そう、分かっているのに、如何してだか離せない。
緩やかに腹の上を滑る石が伝える振動は、皮膚を伝い、肉を伝い、その奥を少しずつ、然し確実に燻らせて。
「ぅ、ん、んん…、ぁ、ゃ、だめ、です…っ、こんな……、…!」
彼女の言う通り、先よりも振動は勢いを増している。擽ったさと甘い痺れに、確かに神経が昂り始めている。
強引ではない、優しく導かれるような動き。駄目だとは口にするものの、震えが秘所へと下っていくのを相変わらず振り解けない儘――振り解こうとしない儘で。
耳へと触れた濡れた柔らかな感触と潜む芽への刺激に、少女の体躯が小さく跳ねた。
甘い痺れから逃れようとでもするように揺れた体躯は知らず薄い背中を彼女のたわわな胸へと押し付け仄かに揺するような動きに。
■フランネル > 「ふふ。ほんとに可愛いです……。ずうっと抱っこしてたくなっちゃいます……」
抱擁。まさにその程度の力で彼女の腰を抱いたまま、楽しげに囁く。
もう一方の手も、彼女の手を動かすというよりは、導いている程度。
ほんの少し方向を示してやれば、彼女の手が勝手に動いていくような、そんな程度の動き。
そして腕の中で彼女が体をゆすり始めると、その背中にはいつの間にはずしていたのか、厚手のキルト防具ではなく、その下の薄い布越しに尖り始めた豊かな胸の先端の感触がこりこりとこすり付けられる。
「あ、ん……。エレミヤさんたら……。そんなことされたら、わたしも気持ちよくなっちゃうじゃないです?
こうしてるだけでも、エレミヤさんの気持ちいいときの声が可愛くて、おなかの奥がきゅーんってしてるですのに……」
熱を含んだ甘い震えをしみこませる滑らかな石で、いよいよ彼女の女芯を撫で回すようにその小さな手を導きながら、フランネルは笑い混じりに囁いた。
「ね、もっと感じて……。エレミヤさんとわたしが気持ちよくなればなるほど、石がエレミヤさんのこと、気持ちよくしてくれるんですよ……。ほうら、あまーい、ぞくぞくする痺れが、気持ちいいところにどんどん、どんどん、沁み込んでくるでしょう……?」
甘い声で刷り込むように囁きながら、服の上からもう一方の手で彼女の胸元に触れる。掌で撫で、指でなぞって、その身悶えが強まるところを探すように。
■エレミヤ > 彼女の言葉が鼓膜を揺する度に身体が熱を上げていくような感覚。
いけない事だと頭は判じているのに、少しずつ蕩みつつある思考は内側から沸き起こる熱を留められずにいる。
下腹部を撫で擦る手だって、何時の間にか殆ど自分自身の力だけで導かれる儘、悦を追っている。
背に触れる柔らかな感触の中、背へと触れる尖り。ぴたりと隙間なく合わさる体躯の所為か、少女の上肢が揺れる度、震える度に押して、擦り上げ、とその芯を悪戯に弄び。
「ふ、ぁ…ぅ、ごめ、んな、さぁ…、ァ、あ…っ」
彼女が気持ちよくなっている。それが良い事なのか悪い事なのか、熱に上せる頭では判断がつけられず、掠れた声が紡ぐ。
不意、秘芯へと与えられる振動。手指の動きとは違う熱と甘い痺れに下肢が震え、悲鳴にも似た嬌声が零れ落ちた。
言葉に、手指に。導かれる儘、自分が気持ちよくなれる場所を探す様に、おずおずとした手つきで熱を持つ意思を押し付け、滑らせ、滑らせる。そうする度に彼女の言う通り、より深くなっていくように感じられる快感。
「ぁっ、ア…っ、は、ふ――ぁ、~…っ」
堪えるような嬌声と熱に濡れた呼吸。びくびくと下肢を、上肢を震わせる。
既に尖る薄い胸の頂きを細い手指が掠めた瞬間、背筋が撓り、触れられぬ秘裂の入口が小さくひくつく。
■フランネル > 「やん……もう、本当に可愛らしいんですから……」
少女の唇から零れる、喘ぎ混じりの謝罪。
それを耳にすると、ぞくぞくと身を震わせながら呟いて、間をおかずその首筋に口付ける。
痕は残さぬよう優しく、そしてそれを追うように舌を這わせつつ、己と彼女の手で、少女の体の泣き所を探り当てていく。
「んふふ……ここが好きです? それともこっちです? あん、どっちもです? ふふ、いいですよ……。ほら、もっと……。おなかの奥からとろとろになっちゃうです……。気持ちいい……。もっと気持ちよくなっちゃうですよ……。あまーい声が出ちゃう……。もっとやらしい気分になって、もっともっと気持ちよくなっちゃうです……。我慢しないで……。我慢できないですよ……」
心をくすぐるように誘惑と暗示の言葉を囁きながら、ついに指先は彼女の濡れた入り口をなぞり、その中心へと快楽の石を潜り込ませる。彼女の快楽を受け取り、さらなる快楽を与えようと、石は彼女の中でますます熱く震え始めた。やがて、疲れとまどろみに彼女が沈み、その動力源が得られなくなるまで、淫らな遊びは続く……。
■エレミヤ > 慣れぬ、覚えたての快楽を追いかける少女の体は時折逃げようとするように撓っては、また石の与える刺激に縋るように反る背中を緩めて、を繰り返す。
首筋に触れる彼女の唇すら、今の少女には確かな刺激らしく、ただその腕の中で身悶えて。
「ふ、ぅあ、ぅ…っ、んン、――ぁ、あ、…ゃ、ァあ、…ッ」
上がる声を抑えようとするのに、秘芯を弄る石に、彼女の言葉に、胸を伝う細指に、力が抜けてしまう。
競り上がる掠れた嬌声は快楽に震える身体に合わせるように時折跳ねて。
軈て、秘芯から移る痺れ。既に濡れそぼった其処へと熱を持って震える其れが埋められ――
「ひ――ぁ、ああ…ッ、こ、れ、だめぇ…っ!」
悲鳴に似た声がまた上がる。感じ入る度に強まる振動に、熱に、快楽を拾う事に貪欲になった粘膜が蠢き、それに反応して強まる刺激で、と繰り返される快感の循環。
気が変になりそうだ。悦に蕩んだ頭の片隅で思うも、内側で震え続ける石に直ぐに思考は掻き消える。
彼女の腕の中、時折終わらぬ快楽に咽びながらも少女と言う動力が力を与えられなくなるまで悦に浸る事になるのだろう――。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からフランネルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からエレミヤさんが去りました。