2015/11/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にルーキさんが現れました。
ルーキ > 流れる川の音に耳を澄ませる。
中流に差し掛かった辺り、開けた場所。
コートを無造作に放り、傍らに腰を下ろして何をするでもなく辺りを見渡す。

「―――存外。静かなものだな……」

呟いた。片手で水の流れを遮り、掬い上げる。
指の間を伝い流れ落ちた水滴が川面に波紋を描いた。
片足を伸ばし、片膝を抱えるような格好で暫し。

ルーキ > 「――――やれやれ」

ふっ、と腕を振る。
少し離れた所で、魔物が仰向けに倒れ伏した。
ブーメランよろしく戻ってきた刃を腕に収めながら一息。

「ろくに気を休めることすらできんか」

このような場所故当たり前といえばそうなのだが。
刃から流れる血を川の流れで洗い流しつつ――

ルーキ > 「まぁ……お陰で半端者がこの辺りに溢れないで済んでいるか」

洗っている内、腕に付いた腕を摘み放る。

「あまり挑みかかってこられても困るし…」

今は剣を持っていない。
だからこそ、不意を突かれれば体術と隠し刃で相対するしかない。
故に、面倒ごとは避けたかった。

ルーキ > 「―――さて」

ゆっくり立ち上がる。付いた草や砂を軽く払った。
ローブを取り上げ、肩に被せる形で羽織る。

「……いつまでも暇を潰しているわけにも行くまいな」

呟けば最後に川を一瞥し、その場を後にする。
向かうはどこへでもなく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からルーキさんが去りました。