2015/10/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 鬱蒼とした森」にユリアさんが現れました。
ユリア > (王都から続く街道から少し外れた鬱蒼と茂る森の中。すっかり日が落ちた時刻のため、見通しが悪く、下草も生えているため歩きづらい。幸い月明かりがあるから、目が慣れてさえすれば歩くことに苦労はない)はー………あ、また引っかかった。もぉ…。(ため息ついた矢先、足首に絡みついた枯れた蔦。面倒くさそうに剣を抜き、その剣先で足元を払うと、切れ味の良いそれは造作もなく蔦を切った。剣を鞘に仕舞い、そこで足を止めてきょろきょろとあたりを見渡し)水場はどこだろ。…早く持って帰らないと面倒だし。(片手に持つのは羊の胃袋。所謂水筒代わりなわけで、目下護衛の真っ最中。とはいえ、日も暮れたので、野営となったわけだが、依頼主が水がほしいー!と喚くものだから、護衛としてついている騎士の中で、己がその役割を押し付けられ………任された、というわけで、この森へと入って来たのだが)…まだ奥かな?(街道沿いに張った野営の明かりはすでに見えなくなっている。恐怖はないが、早く戻りたい一心で、結局さらに奥へと進む羽目に)
ユリア > (時折絡みつく下草に苦戦しながらも進んだところで、漸く開けた場所へと出た。鬱蒼と茂っていた木々はなく、代わりに丁寧に誂えたような芝生のような背丈の短い柔らかな草が生えており、月明かりが降り注いで。ちょうどその前方に泉なのか、湖なのか、王都にある彫刻を誂えた噴水よりは大きなサイズの水辺があり、月光を反射して)これ、飲めるかな。…まぁいいか、とりあえず透明だし。(傍まで歩み寄るとその場に膝を突いてしゃがみ込み、中を覗く。月光では深さを測れないが、特に目立つような汚れもなし、水筒替わりの皮袋の口を掴み、そのまま手首辺りまで沈め。静寂が包む中、ぶくぶくと気泡を上げて水が入っていき、水面に波紋が広がる)…こんなもんかな、よし。(水で満たされたのを確認してから、皮袋を水面から上げ、皮紐にて口を縛ってから立ち上がり)
ユリア > (手首まで濡れてしまったが、そのまま歩み出し、来た道を戻る)…ええと、こっちだっけ?(鬱蒼と木々が茂る森、方向感覚を失いそうになりながらも、足を踏み入れ。また下草に苦戦しつつも街道へと出るのは間もなくのこと。護衛の依頼主に水を渡したのち、本来の職務である護衛の任に付くはず…)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯 鬱蒼とした森」からユリアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にティネさんが現れました。
ティネ > 「むお~~~~」

街道を少し離れた木立の中で、妖精もどきが地面に踏ん張って
両手を掲げてすごい表情でなにやら念じていた。
どうやら何かしらの魔法を使おうとしているようだった。

「くぅ~~~~フンッ!」

誰もが聴かなかったふりをしたがりそうな掛け声を出すと、
風もなく赤みがかった金髪がゆらめき、背の羽根が淡く輝く。
すると……ティネの前方に……ティネの姿が現れた。
ただし、サイズは妖精ではなく、人間そのもの。

「できた……!」

もしかしてわたしは天才なのでは? ティネはそう思った。

「ボクでかいな……」

何の表情も浮かべずにたた佇んでいる自分の像を、思わず首を痛くして見上げた。
よく見ると足が地面にめりこんでいる。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にヴィルヘルムさんが現れました。
ヴィルヘルム > 【馬の足音がする。かなりの速度が駆けているのか、足音の並びは小気味よく連なっていた。
 人外故に街道から逸れて走っていたのか、少々離れた場所に聞こえる音は無い――。】

「……」

【かと思ったが、視界の端に淡い輝きが見えた気がした。黒馬の手綱を引いて、馬を緊急停止させた。】

「……そこの。誰かいるのか」

ティネ > ティネを知る人が見れば巨大化の術を覚えたかと思われる可能性はあるが、
別にそうではなく単なる幻である。

「ん~遠目には大丈夫そうだけどちょっと作りこみが粗いかな……」

ただ突っ立っているだけでは幻としてはかなり不完全である。
ニセの自分の足元をうろうろしながら今後の改善点を探していると
蹄の音と、人の声。

「うおっとっと」
驚いて制御が乱れる。できそこないのティネの幻が直立不動のまま地面にカクッと倒れた。
土にめりこんでいる。

「…………いるような……いないような…………?」
ヴィルヘルムが輝きを追えば、
倒れ伏した人間大の幻と、掌ほどの背丈の妖精の少女が、その幻の影に気持ち隠れて
微妙に恥ずかしそうな表情をしているのがわかるかもしれない。

ヴィルヘルム > 「……はて」

【少なくとも殺気立つようなモノではないと判断し、馬から下りた長躯は恐る恐る木の陰を覗き見る。
 その輝きに見覚えが無かったわけではないが、いまいち確証が得られなかった。
 間の抜けた声と調子外れのうわついた言葉に眼を細める。
 ――何か人間っぽい形のものが倒れていた。というかめり込んでいた。なんじゃこりゃ。】

「いたな。で、貴様はここで何をしているのだ。いや聞くだけ無駄かもしれんがな。
 幻だろう、貴様。それを作り出しているのは同属と来たか」

【どこか釈然としない表情を浮かべる。マフラーをぎゅっと巻きなおしながら問うてみる。】

ティネ > すいません、すぐ片付けますんで……
隠れている意味もなさそうだったので出来損ないの幻はさっさと消した。
ふよ、と蝶の羽根で羽ばたいて、宙に浮いてみせる。

「えっと、マホーの練習だけど……特に咎められるようなことは……」

その次に続いた言葉に、はて? と首を小さく傾げる。

「同族? ボクとキミが?
 ……ひょっとして生き別れの姉妹? とか?」

とぼけているわけではなく本気でわからなさそうな顔。
パッと見た感じ、何がどう同族なのか、ティネの鈍い頭ではわからない。
まず大きさからして違うし。むこうはシャンとしてるし。
髪と眼の色は似てるかも、みたいな程度。