2015/10/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」にフェリアナさんが現れました。
フェリアナ > (鬱蒼と覆い茂る森を歩く。静かな木々の擦れあう音や時折動物たちの声が聞こえてくる)……今回の依頼は達成できましたし、少し休んでから街へ戻りましょうか(旅人である彼女は冒険者と同様に依頼を受けては、旅の路銀の足しにしている。そうすることで呪いについての情報も入ってくるかもしれない。そう言った意味では一石二鳥だった。ちなみに今回の依頼は薬草の採取。野盗や獰猛な動物も現れることがあるということで依頼を受けたのだが、ここまでは無事に依頼をこなすことが出来た。あとは成果を持って帰るだけだ。とはいえ、ここまで歩き回ったせいか、疲労も感じられたため少し開けた場所で木の切株に座って一息つくことにした)……ふぅ。脚が棒になるかと思いました。
フェリアナ > (幾ばくか休憩を取ったおかげで、疲労感は払拭できる程度には回復した。切株から立ち上がると、スカートの上からでも分かるほど丸みを帯びている臀部をはたけば、きょろきょろと辺りを見渡して)……本当に静かな森ですね。噂に聞いていたよりはよっぽど。これなら少し装備を軽くしてきてもよかったかもしれません。(道具袋の中には、襲撃者に備えて様々なグッズが準備されている。ここまで何事もないと、逆に拍子抜けしてしまう。)……いえいえ、ダメですね。そういう時こそ気を引き締めないと。(休憩のせいか気が緩んでしまった自分を戒めつつ、辺りを見渡して)……折角ですから、余分に薬草を摘んでいきましょうか。報酬も弾んでくれるそうですし。
フェリアナ > ―――さて。ある程度採取も終わりましたし、これ以上採ると重たくなりますし、街へ戻るとしましょうか。(籠にたんまりと収集した薬草を背負うと、のんびりとした足取りで森を跡にした)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯」からフェリアナさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/泉」にティネさんが現れました。
ティネ > 森のそう深くない場所に、その泉はある。
泉のほとりで、手のひらに乗る大きさの少女がぱしゃぱしゃと水音を立てて泳いでいた。
彼女のものである白い貫頭衣は、木の枝に干されていた。

「ふー、たまにはおもいっきり身体動かさないとね!」
木の葉の間を漏れる陽の光に輝くような笑顔ではしゃぐ。
身体が汚れたり汚されたりするのにもずいぶんと慣れてしまったが、
だからこそこうやってできるだけ自分の身体はきれいに保っておきたい。

ティネ > 少しして、はしゃぐのをやめて静かにぷか、と浮かぶ。
小さな泉ではあるが、ティネでは足のつかない深さである。
その分広く使えるということでもあるが。

「……人の来ない場所は気楽だな。
 その気になれば、ここで生きていけなくもないのかもしれないけど」

先日言われたことを回想する。
妖精らしく花の蜜だとか、果実あたりを食べて暮らす。
この姿でなかったときからそう豪勢な生活をしていたわけではない。
けっして不可能なことではないだろうが……。

「……それは少しさみしいな」

本当の妖精であれば、自然と対話し友達になることができるのかもしれない。
けれどそうではないティネは、人が恋しかった。
たとえ仲睦まじくなれないにしても、その生活の息吹を感じていたい。

ティネ > 残飯を漁っていたと知った時の、
貴族の青年の見せた、悲しそうな素振り。
あれを見てしまっては……とてもあんなことは繰り返せそうにない。
自分まで悲しくなってしまった。

遠く木々の間の空を見上げる。
彼の私邸の場所が記されたペンは誰にも見つからない場所に隠した。
普段から持っていれば何かの拍子でなくしたり奪われたりしそうだ。

彼のもとで働いて人間的な暮らしを得る。
魅力的で理にかなった提案に思える。
しかし……

「できるのかなぁ…………」

気の抜けた調子でそう言って、
仰向けのまま足をバタバタさせて水面を漂う。

ティネ > 知らないひとに捕まって大変な目にあったことは一度や二度ではない。
ましてや密偵、盗み聞きをしている最中にしくじって見つかりでもすれば
その末路たるや言わずもがなであろう。
それに……あの貴族の青年だって、完全に信じられるわけじゃない。

「保留……かなぁ」

別に……急ぐ必要はない。ゆっくり考えるとすることに決めた。
くる、と水面の上でティネの身体が音もなく反転する。

ティネ > 「気持ちいいけど……
 そろそろ出ないと身体がふやけちゃうな」

岸辺まで泳いで、ざば、と身体を引き上げる。
草で身体を拭いて、干してあった自身の服を回収すると、
蝶の羽根を広げて、どこぞへと消えていった……

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 自然地帯/泉」からティネさんが去りました。