2023/07/20 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にテレサさんが現れました。
テレサ > ちょっとした商隊の護衛の依頼を受けて数日。
野営地での夜の見張りの最中にあと少しで王都に戻れると思えば思わずに小さく息を吐く。
野営などは慣れてはいるのだが、知らぬ顔に囲まれての護衛依頼というのは野営を含めて意外と緊張し。
何より異性の冒険者のワザとらしい接触にはうんざりもして。

「王都に戻れば少し休むのもいいですか。
それぐらいの儲けになりますし…」

休んでしばらくは護衛などの期間の長い依頼は止めておこう。
そんなことを考えては腰を掛けていた小さな箱から腰をあげ、少し周囲を見てくると同じように見張っていた冒険者に声をかけて野営地周囲を歩きだす

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にヴァリスさんが現れました。
ヴァリス > 暇を弄ぶのも良くないと引き受けた商隊護衛だったが、そこに一人、目を惹く少女の姿があった。
随分と可愛らしい子が荒事するものだと思いながら、遠巻きに見ていたが、こんな仕事というのもあり、やはり男達からは奇異の目で見られるのだろうか。
焚き火から離れてちょっかいを掛けにいく冒険者たちの様子に、可哀想に等と思いながらちらちらと様子を伺い見る程度だったが。
巡回に出る様子が見えれば、腰を上げ、尻についた草と土を払い落として足早に後を追いかけていく。

「やぁやぁ、モテるなお嬢さん」

冗談を挨拶にしながら、癖になった薄ら笑みを浮かべて駆け寄っていくも、あまり距離を詰めすぎない様に計らう。
互いに会敵した時に得物が抜きづらくなく、且つ、声が届きやすい範囲といった距離。
自分で言うなら片腕を伸ばした時の幅というところか、それぐらいは離して隣に追いつくと、両手を軽く上げておく。

「ナンパ代わりに、巡回に付き合わせてもらえるかね。ボーっとしてるのも飽きたもんでね」

ホールドアップは疚しい意図はないという意思表示、のつもりだろう
冗談を重ねるように理由を添えていくと、ニヤリとした笑みで彼女を見下ろす。
しかしながら、見れば見る程に冒険者にしては色白な印象を受ける。
何処かの御令嬢……にしては、こんなところに放り出すのも変だな等と薄ら笑みの裏で色々と考察が巡っていく。

テレサ > 次からは雇われている冒険者の質の確認をしよう。
そう思えるほどに同じように宿われた男たちの行動は煩わしいもので心身共に休まらない。
これなら周囲を回っている方が気が楽だと離れると、一人ついてい来ることに気が付き。

「……そうは思えませんけど」

何か用なのかと追いかけてきた相手を待てばそんな言葉。
そうは思えないと返しながら、一定以上距離を詰めてこないことには一息吐く。
これだけの距離ならば何かあっても対処できると考えて。
そして手の届く距離ではあるが両手を軽く上げる仕草に、下ろしていい、と小さく返し。

「物好きですね。ボーとしていざという時に動けないよりはいいですし。
好きにしていいですよ。
どうも皆さんは気が抜けているので安心できないんです」

疚しい意図はないという仕草を見れば疑うように見返し。
理由を聞けば一応は納得でき、見下ろす相手を見上げては好きにしてと断らずに。
そして他の護衛の冒険者の仕事よりもこちらにちょっかいを出す頻度に周囲が心配だと口にして。

ヴァリス > こちらに気付いての開口一番は、本音のストレートパンチ。
無遠慮な言葉に、ぶふっと可笑しそうに吹き出して笑ってしまう。

「ははっ、そりゃナンパしたいねぇって本音はあるけど、お疲れのようだからやめとくってことさ」

あまり取り繕った言い方をするよりは、こちらも直球で投げ返す方が良さそうだと判断。
楽しそうに笑いながらも、そんな本心を遠慮なくぶちまけていくが、そのナンパに疲れていることに気付いているのも事実。
だから、それ以上に悪いことはしないとホールドアップすれば、お許しの許可に、ありがとさんと答えながら両手を下ろした。

「流石に酒飲んで寝るわけにも行かないからなぁ、本でも読むような勉強家でも無いんでね。じゃあ、少しばかり雑談しながら巡回といきますか」

お好きにと言われれば、遠慮なく一緒に巡回を開始。
周囲の草木は生温い夜風に揺れ、その裏側に潜むかもしれない賊の気配に気を配る。
視線を動かしながらも高台がないか、窪地がないかなども周囲警戒しながら探るのは職業柄といったところか。
彼女が続けた言葉に視線を戻せば、くつりと可笑しそうに笑いながら唇の端を上げた。

「ん? そりゃあ、襲うメリットより、デメリットのほうがデカイからだろうな。俺とお嬢さんに、ヌケサクとはいえ数人の護衛。賊がおいしく収穫するにはガードが鬱陶しいだろ?」

彼女の言う通り、無気力に時間を過ごす凡愚な護衛が数名と、自分と彼女しかいない。
しかしながら、そんな冒険者とは言え、数人の護衛を雇うぐらいなのだから、荷の量や価値もあろうと、ここを襲う輩は余程の手勢がいるか間抜けぐらいというのが自身の見解。
軽く肩を竦めて、俺なら襲わんねと言葉を重ねるが、改めて彼女を見やる。

「が、しかしだ。お嬢さんぐらい綺麗で可愛い子がいると分かると話は別だろうさ。金品に馬、車体だって金になるだろうが、いい女がいるならリスクを取って突っ込む馬鹿もいるかもしれないがね」

例え手勢を少々失おうとも、換えの聞く兵隊と男の劣情を擽る女を天秤にかけたなら、女に傾くのが愚かな男の性。
自分達の性処理人形に閉じ込め、使い潰すまで犯すも良し、手付かずのまま奴隷市場に売るも良し。
どちらにしても美味しいと思うが、冗談めかして語りながらも、次第に苦笑に変わる。

「まぁ、こんなところで腕っぷしで仕事しようとしてるんだから、安々とはいかないだろうしな。運しかないが、俺もいるわけだしな?」

酔狂で荒事起きるここへ身を閉じているわけでもなかろうと評価しつつ、彼女の抵抗の強さも想像ながらに語っていく。
真面目気味になったなと思えば、ガリガリと後頭部を掻きむしった後、笑い飛ばしながら、気楽にいこうと言わんばかりに両手を広げて戯けてみせた。

テレサ > 「そういうのは酒場でやって、面倒ごとはこりごり」

ナンパをしたいという言葉には大きなため息、その相手はもう疲れたというように返し。
楽しそうに笑う姿に日々の面倒なナンパの相手を見ていたのかと見返し。
やめておくと聞けば少し気が楽になり。

「護衛中に飲酒はやるべきじゃないですよ。護衛中は周囲に気を配るのが一番ですから。
動きのが一番眠け覚ましにもなりますね」

真面目に巡回をする気ならば断る理由はなく。
一見すれば静かな夜景ではあるが、どこに危険があるかわからず。
人の気配はないか、怪しい場所に潜んでいないかと視線を胸るがそんな様子もなく。
それでも怪しい場所には近寄り確認を忘れず。

「商隊の規模にしては護衛、多いですからね。
貴方の言うとおりにデメリットが多いかもしれないですけど」

それでも仕事はしないと油断は死を招く。
数が居ても気が抜けた護衛なら数次第では負ける可能性があると告げ。
肩を竦め襲わないという相手の言葉には一応頷き。

「私?それでも割に合わないですよ。
掴まる前に……半分は連れていきますし」

相手の言葉にそうだとしても手勢を失ってまでのリターンがあるとは思えず。
そしてそうなれば一人でも多く道ずれにするとさらりと告げ。
冗談めかした言葉には眉をわずかに動かし不快感を見せ。

「……ないとは思いますが、そんなことがあれば頼りにしますよ」

真面目に話したと思えばその雰囲気はなくなり。
信用していいのかと悩むが、その時は頼みますと告げては商隊から離れた場所も確認しておこうと足を進めて。