2023/05/08 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にインビジブルさんが現れました。
■インビジブル >
街道。しかしその一つを深い霧が覆っている。
霧の中声が聞こえる。
「ねぇねぇそろそろまずくなーい?」
幼い少女の声が響く。
冷静な女性の声が聞こえる。
「そろそろ討伐体が来るかも。まぁそれはそれで餌が増えるだけだけど」
それに優しそうな声が続く。
「フフ、そうねぇ……体力に自信がないとどうしてもねぇ」
フフフと笑う。
少し前。この辺りを餌場として定めている怪異。街道は狩場として悪くない。
大人数で移動する事はそんなにない。冒険者がいても霧があれば斥候とかいって少ない人数が1人で来てくれる。そして人通りもそれなりにあるときた。
しかし一般人ではやはりそんなに長くはもたない。だから討伐隊が来る。それは彼女たちからすれば体力自慢が向こうから来てくれるという事以外の何物でもない。
そこに恐れなどはない。長く居座っているからそろそろ討伐隊が来てもおかしくないのに。なぜなら自らの力に自信があるから。自分達を食える存在がどこにいようというのか。
逆に餌にしてやろうという魂胆であった。とはいえ、強いのが来ると折角貯めた精が減ってしまうので本格的に討伐隊を組まれる前にどこかへ行きたいというのが本音。
まぁ討伐隊が来るとしても斥候が先に来るだろう。それを食ってから考えようか。
■インビジブル > 馬の足音がする。誰かが入り込んできたのだろう。しかも1人。所謂斥候部隊だ。
この道最後の獲物が決まった。
数日後、本格的な部隊がやってきた時には霧は晴れ、平和な道に戻っていたという。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からインビジブルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にドラゴン・ジーンさんが現れました。
■ドラゴン・ジーン > 街道沿いにおいて設けられている旅人たちの休憩場。風雨を凌ぐ為の、あるいは仮眠を取る為の簡素な木造の小屋が平坦にひた続く平地の真ん中に建っているのを認める事が出来るだろう。
そして、その直ぐ側には庇の取り付けられているベンチとテーブルまで付設されている。物好きな管理人が居るのかも知れない、或るいは相互幇助の精神が利用者達に備わっているのか。
街から大分離れた場所に建設されているというのに、施設周りは大分整っている状態となっている。小屋の中は綺麗に清掃されて補給された雑貨品を含有する備蓄食料が保存されており、簡素な寝具などの類も一眠りする程度ならば問題無く可能だろう。
「………」
生い茂る雑草が刈られ、此処一帯だけが奇妙に手を加えられた庭の如き。誰かが植え付けた草花の揺れる様を鑑賞出来る外のベンチの場所にそれは潜んでいる。
まさか狭い椅子下の物陰にそんなものが居るとは誰も思うまい。黒い粘液状態の不定形は半ば普段の竜の輪郭を損ねて水溜まりの様な状態だ。
晴天快晴の月明かりを避けるようにして横たわり、微睡む触角の放つ輝きも希釈されて淡く薄まっている
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からドラゴン・ジーンさんが去りました。