2023/04/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にunkownさんが現れました。
unkown > ――雲の切れ目から月明りが注ぐ不思議と少し明るい夜。

メグメールの街道を重々しい足音共に闊歩するのは街道傍の森で惰眠を貪り、森の奥でたわわに実る果実を貪り、睡眠も食う含み満たし、次なる欲求を満たすために彷徨う1匹の魔獣である。

睡眠欲、食欲、とくればあとひとつは当然性欲。
魔獣一人では解決できぬ欲求であり、森の奥で彷徨っていても獣ぐらいしか発散相手がいないし、魔獣は特別人間に発情するように作られている為に動物などで発散は好まない。

身を焦がすような昂ぶりと、その身に持て余す欲望の捌け口を求めて僅かでもニンゲンが通りかかる可能性のある場所と理解して、街道を闊歩する。

歩きながら森の奥で確保した人の頭ほどもある大きな赤い果実にゾブリと齧りつき、辺りにその果実特有の仄かに醗酵した果実の甘い香りと瑞々しい果汁を周囲に撒き散らしている。

果実の芯までぺろりとたいらげると、指先もぺろぺろと舐めて果実の残りも全て腹に収めると、少しだけ歩く速度を速めて獲物を求めて歩き続けるのであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からunkownさんが去りました。