2023/02/26 のログ
ご案内:「街道・街道側の大きな邸宅」におさなごの楽園さんが現れました。
おさなごの楽園 > 街道の側に立つ大きな屋敷
大人の背のニ倍以上の高さの赤レンガで囲まれた壁。門は正面に一つだけ。
偶然見つけられても――そこには選ばれた者しか門は開かず――逆に選ばれるべきもの――子供に歪んだ愛情、性癖を持つものが迷い込めば、自然に門は開かれる。

――いたいけな子供に犯されたい者
――いたいけな子供を犯したい者
――服従しその相手に奉仕をし尽くしたい者
――服従させ相手を快楽で狂わせたい者

そんな歪んだ愛情を、性欲をもった女がもし――この周辺にいたならば。
甘い甘い薔薇の香りでその相手を誘うだろう。その薔薇は人ならざるもの。元悪魔が育てた魔性の薔薇。使い方次第では一軍を狂わせるような恐ろしい薔薇である

「今日も、いい天気だね」

金髪の15歳ぐらいの少年が屋敷の中――甘い香りに包まれたバラ園の中心で空を仰ぐ。
悪霊であり、この巨大な群霊の「核」である少年は離れた街道を、目を細くして見つめる。
まるで罠を仕掛けた蜘蛛が獲物をじっと待つように
この屋敷は静かに客を待っている

おさなごの楽園 > 少年の側には無言のまま立つ女性。
モデルのように背が高く、クラシックなメイドドレスに身を包んだ美女だ。
何を言うわけでもなく、静かにティーポッドをもち、ティーカップに紅茶を注ぐ

彼女だけは悪霊ではない。むしろ大悪魔だ。ただし――元、だが。
今はこの群霊――この巨大な屋敷と数え切れぬ数が住まう悪霊の巣窟を作り出す発端になり、魔力をコントロールするメイドである。
そんな悪魔のメイドを従える「核」となった悪霊はメイドが注ぐ紅茶に口をつけ、香りと味を楽しむ。
にっこりとメイドに微笑んで「ありがとう、今日も美味しいよ」と紅茶の出来を褒める。
嬉しそうに微笑むメイドに奉仕をさせ自分の欲望を満たしてもいいが、そろそろ新しい【餌】が欲しいところだ。
この屋敷――厳密には巨大になりすぎた群霊にも餌が必要だ。愛情に満ちた――女の生命力が

勿論殺しはしない。この屋敷で永遠に――幸せにくらしてもらうだけだ。そうしてここに取り込まれた者たちはとても幸せそう。

「こんな世界ですべてを埋め尽くせば――世界は皆幸福できれいなのにね」

少年はそんな事をつぶやく。その言葉は――とてもとても狂気に満ちた邪悪さで

おさなごの楽園 > あの街道の側にあんな立派な屋敷などあったか?


ほんの数名の人が王国でそんな与太話があったのかもしれない
しかし数日後には綺麗さっぱり忘れられる。その程度の話で

ご案内:「街道・街道側の大きな邸宅」からおさなごの楽園さんが去りました。