2023/01/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 街道から少し離れた平原で、太った男が紅茶を飲んでいた。
白い机と椅子に、ティーセットにタルトやビスコッティまで用意して、本格的な午後の茶会と言った風情。
だが、その姿を街道から見れる者は居ない――この周囲一帯は結界が貼られており、彼の姿は誰にも見えないのである。

「いずれ、馬車が通りがかるだろうが、流石にそう何台も通る物でもない。
ゆるりと待たねばならぬと言うのは分かってはいるが……手持無沙汰ではある」

彼の目的は、この街道を通る馬車や旅人を襲う事。
旅人は奴隷に、荷台は非合法な手段で売り払うのが常道だが、とはいえこれ自体は然程利益には繋がらない。
どちらかというと、街道を封鎖する事により、王都の物価を上げて利益を上げる事が本命だった。
厳密には、それで利益を上げるのはロブームではなく、ロブームの息のかかった商家や貴族なのだが。

「ほどほどに見逃しつつ、要所を止めるのが肝心だが……」

しかし、美しい心を持つ女。
彼の存在意義と言っても良い、そんな人間が現れれば別(人間に限らないが)
その時は、仕事を一時中断しても、彼女を可愛がることになるだろう。

ロブーム > 馬車が一台、見張っている街道を通りかかった。
男はそれを見ると、素早く手を振って、探査魔術を使用。

「……待合馬車か」

中には、何人か人がいる様だ。
目的に照らして言うなら、この馬車を襲うのが常道なのだが……
しかし、中に居るのが男だけだと解ると、興味を失くしてしまった。
勿論、どちらかというと人間よりも荷を止めた方が良いのは確かではあるのだが、しかしどうやら彼にはあまりやる気はないようだった。

「釣りならば餌を撒くのだがな……相手が馬車や人となるとそうもいかん。
もう少し時間が経ったら、後は部下に任せてしまうか」