2022/10/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にゲネロムさんが現れました。
■ゲネロム > メグメール(喜びヶ原)街道を歩く小柄な人影がいる。
一見して子供の冒険者、もしくはドワーフの冒険者か、いずれにせよその人影はフードを深くかぶり、全身をすっぽりと外套で包んでいるため判別は難しいだろう。
けれど、目敏く人影が誰かを眺めれば、外套の裾からは狼に良く似たふさっとした尻尾がのぞき、足元を見れば靴を履いていないのが判り、普通の存在でない事がわかる。
小柄な人影はゲネロム族の1匹。
手には小型のカンテラがひとつ、他には外套の内側には自らの手で作り上げた数本の刺突用の小型ナイフ、それ以外は懐に幾許かの宝石が入った袋、腰に紐で結び付けているのが今使っている小型で長持ちするカンテラが二つと是から商売をしに行く装いをしていた。
「……兄弟ニ何カ手土産デキル程売レレバイイガ……。」
売り物はその刺突用の小型ナイフ。
毒や液体を仕込めるような機構がある特殊なナイフ。
これが自慢の売り物であるが、その内の1本は護身用或いは襲撃用であった。
それの柄を片手で撫でながら、王都を目指して歩いている。
愚痴はそう、是が売れないと集落に戻った際に同族に文句言われそうで嫌だなという愚痴。
そんな小柄な人影を冷たくもどこか柔らかな月光が照らす。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にタピオカさんが現れました。
■タピオカ > 夜に月光、街道に旅。
それはひどく気持ちのいいものだった。
幼い頃から自然に親しみ、旅は自分の住処でもある。
細い鼻歌浮かぶ、ゾス村から王都への旅程。
地面に広がる月明かりの青さに瞳を細めていると、やや前方から足音が聞こえてくる。同時に揺れる明かりの光。
1人のようだ。
この時間に街道を1人旅。旅の装いをしてる。
悪党でもなさそう。孤高の旅人か、商人か、迷子か。
脅威なのか、挨拶の声をかけられる相手なのか見極めようと足音を抑えて歩を進めると、小柄なフード姿の後ろにふさっと伸びた尻尾が見えた。靴は履いていない。
……正体に心当たりがあった。そして、自分は今ちょうど武具を欲している。
ひとつ頷くと、警戒をさせない程度の普通の靴音を立てて、近づき。
「こんばんは、隣人さん!
警戒しなくていいよ、僕は冒険者で王都に歩いて行くところで見かけて声をかけただけだから。
隣人さんは、ゲネロム族でしょう?手先の器用な。
今は、何か売り物の武器を持ってる?
持ってたら、見せてほしいな。……武器が要るから」
相手から見えるように、大きく回り込んで横に並ぶ。
悪意が無いことを、両手を軽く持ち上げて笑顔を見せて示し。
噂に聞いた、小柄な職工魔族の特徴に一致する彼の種族を言い当ててみせ。
入用のものを所持していないかと、交渉をもちかける。
■ゲネロム > 月明かりを浴びるが好きなのは個体差ではなくゲネロム族特有の嗜好である、今宵の月は薄雲晴れて冷たく輝く月光は心地よいのだが、まだこの辺りは冒険者が多い街道であり、フードを外せないのが本当に惜しい。
心地よい月明かりに悦に入りかけ、油断していたのは事実だが、自分以外の足音に気がつき、懐に忍ばせていた護身用の方の刺突用の小型ナイフを握り締めるが、その足音が襲撃者でもゴブリンの類でもない事にすぐさまそれを抜くのを止め、濡れた鼻先で香る人影の匂いが人間のモノだと判れば、両肩の力を抜いて警戒をゆるめた。
「……コンナ夜道デ、警戒スルなト言うノハ無理ダナ隣人。ゲネロムの名ヲ知ッテイルなら、話ヲ聞クガ、武器カ……。」
相手が己ら種族の名前を知って交渉をしようと言うなら無碍にはしないし、聞くには心地よい雌の声であれば当然警戒を更にゆるめる程に雌好きであり、特にこんな月明かりが気持ち良い夜だと、自然と気がゆるみきる。
でだ、獣が無理やり人の声を真似た、真似ているガラガラ声で人影に返答を返せば、大きく回りこんで直ぐ横に並ぶ相手に視線を向け、両手を持ち上げて友好を示す態度に、大きく頷いてから、此方も直ぐに敵対するつもりは無いと外套から手を抜き、無手である事を示した後に自分のかぶっているフードを縫いで狼の頭部を曝け出しながら、街道から少し脇にそれた場所にある大きな岩の傍まで歩いていく。
「……コッチニ来イ、売リ物を見セテヤル。」
と、少しだけ機嫌良さそうに狼の尾を左右に振り、人影を岩場のほうに誘うのだった――流石に往来の可能性がある未知のど真ん中で商売をする気はなく、傍目からじゃ判りづらい岩場の影を交渉場所に選んだのだった。
■タピオカ > 「あはは、その通り。
でも、僕はならず者じゃないよ。
武器職人に襲いかかるような礼儀知らずでもないし、
月のきれいな夜を騒ぎで汚したくないって思ってる。
僕はタピオカだよ。そう呼んでくれると嬉しいな。隣人さん!」
彼の物言いにくすくすと肩を震わせると、武器を作り出す者への敬意や月夜の侘び寂びを強奪で汚す事の無粋さを理解しているとばかりに身振り手振り。月明かりに向かって手を差し伸べ。先に名乗った。これも武具を譲ってもらうための礼儀のひとつ。
「うん、わかった。
この街道の真ん中で武器を調達できそうで助かるよー。
依頼でブロブと戦ったんだけど、自慢の得物はこの通りなの。
王都まで丸腰だし、研ぎ直しにどれだけ時間がかかるかわからないから……」
狼の尾のふわふわ加減に目を奪われつつ。
いわばに誘う相手の背についていく。
横並びに歩きつつ、鞘から少し引き抜き曲刀を示した。
刀身はあちこち侵食されて刃こぼれだらけ。なまくらである。
しばらくステゴロという不安を彼との出会いで払拭できるとの期待から、口も軽い。
……しかし、気分の良さのまま自分がほぼ丸腰だと告げるのは失策だという事には気づいていなかった。
ゲネロム族について、その容姿と人間には友好的な手先の器用な魔物という知識はあった。が、他種族に好色という点や隙を見せてはいけないという事は知らないままだ。
岩場の影へ。
■ゲネロム > 名前を名乗れば名乗り返す礼儀が人間達の界隈にある事は承知しているが、自分に名前などないし、一族で固有の名前をもらえるのは数少ない兄弟だけで、残念ながら自分にないので名乗り返すのは少々渋った。
しかし、何も言わないのもどうだろうと、ほんの微かに首を傾げて悩んだ素振りをしてから、礼儀を知る人間――人間の少女の方を向きなおして、それから外套を脱ぐとそのまま外套を足元に広げ敷物代わりに、売り物のカンテラと自分のカンテラ、護身用の自分のナイフを敷物の脇に置く。
「……たぴおかダナ。おれニ、名前はナイ。好きニ呼べ」
調度外套のホルダーに挿し込んである刃物を一本一本抜き、刃が両面にありながら先端部分に向けて鋭く尖れ鍛えられている刺突用の刃をタピオカに見えるように並べていく。
敷物外に置いてある自分の護身用のナイフ以外全て無骨なデザインながら素人が見ても一目で判る一品達。
特徴的なのはヒルト部分から刃先まで走る溝でハンドル部分を強く握ると柄から注入してある液体がヒルトから刃まで流れ込む言わば毒や薬物を対象につきたてる特殊なナイフになっている。
「売リ物ハこんなトコロだ。暗殺用ノないふ、刺シテ毒ヲ打つ奴デ、サービスに、致死用ノ毒が充填ズミだ。コレ以外ダト、手持ちニナイからオーダーメイドニナル。あと砥ぎも可能ダガ、その曲刀ノ具合ダト3日預カリだナ。……支払いはぶつぶつ交換、ゴルドは使エナイ。」
自己紹介は程ほどであるが、商品説明は濁った声ながら滑らかに少々早口に語り、少し自慢げな顔を狼の顔ながらしてフンスっと鼻息を吐いた後に、視線をタピオカに向けて品定めを、相手はなまくら一本のほぼ丸腰、発育は少々悪そうだが、健康的な小麦色の肌が十分そそる、白濁をぶっかけたら面白そうだと、後は唇も美味そうだ、あの唇に男根ぶちこんだらさぞ気持ちよいだろう、と……不覚にも少し鼻息を粗くしたのだった。
まだ我慢できる。
もう我慢できない。
双眸は徐々に血走り始め、同時に左右に揺れる尻尾の動きが止められないまでに。
好色、確かに孕ませるには少し若い相手であるが楽しむには十分だと、足元から唇までを舐めに視線をタピオカにちらちらと向けるのだった。
■タピオカ > 「そう?じゃあ好きに呼んじゃうよ。
――ムーン!今からあなたは、ムーンね」
名前を名乗り合うという、同じ土俵に立つ事を理解している様子。それだけでも十分ながら、名乗る名前を決めさせてもらえるらしい。睫毛をぱちぱちと瞬かせると、夜空を見上げて思いつく。銀色のぴかぴかのお皿のような。月をそのまま拝借してしまおう。悪戯っぽい声音を上げて。
即席の売り物台となった外套の上の売り物を、巻きスカートの裾が土につかないよう、手ですくいながらしゃがみこむ。
ランタンからして一級品だということがすぐわかる。夜間行軍に入用な、王都の軍もきっと欲しがることだろう。そして、両刃になっているナイフ。このデザインなら、順手でも逆手でも刃が構えられる。受け流しも突きも行える。
柄に液体を溜められる特殊なナイフも革新的だ。毒次第では、大型の獣も容易く倒せそうだ。
思わず小さく唸った。
「うぅ……。全部欲しいぐらい……!
研ぎもお願いできるのなら、それも込みで、って、言いたい……!
でもゴルドはダメなんて……!
物々交換、だったらこれぐらいしか持ち合わせがなくて。
ナイフ2本と曲刀の研ぎだけでも、足りない……?」
両手をそれぞれ胸の前できゅ、と握ると不意に出会った武器商人との邂逅タイミングが恨めしい。
どれも、ここ以外では手に入りそうにない。
路銀はそれなりに多めに所持しているが、価値ある物は持ち合わせが少ない。
懐を探って取り出すのは、非常用に備えてある小さな換金用の宝石がひとつ。
売り物の出来からしても、その値段の半分に届くかどうか。
それを差し出しながら、困り顔の笑みを見せる。
相手の視線が何か奇妙なのを覚えると、宝石を差し出す片手とは逆の手で、巻きスカートの裾をそっと直す。しゃがむ膝の間から、内股が覗いていて。
■ゲネロム > 「……むーん、ネ。今カラむーんと名乗ロウ。」
一族で与えられる名前は人間で言う二つ名であり『鋭き小剣』や『眩き指輪』等シンプルな物が多い中で人間より名前を与えられた数少ないゲネロムとなったのは名誉か一族には不評となるかも判らないが、拒む理由もなく、今宵から黒い狼の毛並みと頭部を持つゲネロムの1匹はムーンとなった。
むずむずくるものがあるが、それはさておき、タピオカが商品を眺める姿を眺め、その横顔に眼差しに特別な機構を組み込んだナイフが正しい評価されているのが一目で判ってしまう、それはとても嬉しい事で左右に揺らしてしまう尻尾は更に激しくなるが、流石に少しそれを抑えようと意識を向けるのだった。
――しかし、それと値下げるか否かは別の話。
作品の値を下げるという事は即ち価値を下げるという事で、素直に縦には頷けない、がタピオカがしゃがみ込む脚の間を巻きスカートを直す仕草を凝視し、視線は既に発情した獣に欲にて月明かりの綺麗な夜に似つかわしくないギラリとした輝きを宿した。
「……ダメダメ足りナイ。ソの宝石ダト、砥ギくライダナ。……デモたぴおかナラ特別にマケテやっテもイイゾ。」
と、言葉にした後に意味ありげに狼の顔でニタァと笑ってから、対価として差し出された宝石に目もくれず、尻尾を左右に揺らしたまま敷物を踏み越えはするが、決して作品を踏まずに身軽に向こう側へ、しゃがみ込んでいるタピオカの眼前に立つとズルンと音をたて、毛並みに隠れる程に小さかった男根を肉棒をそれを包んでいた包皮から露出をさせると、獣臭く同時に雄臭い我慢汁でどろどろに汚れた赤黒い肉棒と亀頭を見せ付けた。
普段は隠しているものが露出したという事は発情に足を踏み込んだ状態で、陰嚢も硬く縮こまった状態から体毛よりだらんとはみ出しふくふくとものが詰まった様子をさせてぶらさがり始めた。
そして言葉以上にギラギラと滾る視線でタピオカに割引の条件を語る、じーっと上向きにぷっくりと瑞々しい色合いを見せるタピオカの唇に期待の眼差しを注ぐのだった。
それが通じなければ、此処までして我慢などできる筈もなく、無理にでもこの場で襲うつもりな程に発情を始めていて。