2022/08/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 依頼移動中」にタツミさんが現れました。
タツミ > 【待ち合わせ待機中】
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道 依頼移動中」にレアルラさんが現れました。
タツミ > 冒険者ギルドからの依頼を受けての移動中。
今回は一人ではなく、ギルドで知り合った少女が一緒で。
水色の髪と瞳を持った少女は装備を見るに体術がメインであろう事は見て取れる。

「依頼書にあった場所は、この先辺りになりますね、ある程度周りを調べてから踏み込む感じでいいですか?」

いつも通りの丁寧な口調で少女に尋ねつつ、視線や耳は周りを確認し注意をお怠らない。
真っ白な根を片手に、もう片手で街道の先の方に見える森を示して。
視線の先は深そうな森の入り口で、奥には依頼された討伐対象達がいる筈で。
弱いが数が多い小妖魔と言われる種類の魔物で、森の中にコロニーをつくっているらしい。
そのまま踏み込んでもいいが、一応辺りを調べ痕跡や、逃げ道等を防ぎたいと、そんな事を提案して。

「倒すなら確実に全滅させたいですし、万が一手負いで逃がすのも不味いですから。
周りを確認し、何かあった時の動きを予想できればと思うんですが、レアルラさんはどう思いますか?」

まだ着くまでに距離もあり、時間もあるであろう事から、打ち合わせがてらに尋ね。
背負っているバックパックの位置を直しながら、少女の方を見て。
此処までの道中やギルドでの会話から、どちらかと言えば真っ直ぐ行って倒した方が楽だと考えそうな相手だからこそ、そんな提案をして。

レアルラ > 気まぐれに寄った冒険者ギルド、そこで好みのタイプを見つけた。
だからご機嫌そうに近寄って、色々と話を聞いて今回同行させてもらう流れとなった。
緊張感なさそうに軽く欠伸さえこぼしていたら彼からの声にどきりとして肩を跳ねさせた。

「え、あ、そうね。周りを調べたほうが良いわよね。取りこぼしとか面倒だし」

周囲を見渡さず注意も疎かになっていたのは元々の強さからくる慢心のせい。
だから、真面目な彼に触発されるとともに、彼に怪我でもあったら自分のせいだと思考を切り替え
目や耳、気配で危険が迫っていないか、獲物は此方に気づいていないかに気をつけよう。
今のところ彼とは初対面。もっと良い所が見れたら、もしかするかもしれないと期待に胸を膨らませる。

「そうね。周りの被害を考えたらその意見に賛成よ?
 でも私は正直、まっすぐ突っ込んで……んん、タツミさんに任せるわ」

此方を見る彼の視線は真っすぐで、真面目なのだろうと感じさせるもの。
それで自分の背筋も伸びた気がして、色々と考えるが、自分より慣れているであろう彼に
作戦などを任せた方が確実と考えて頷き。
どんどんと近づいてくる目標に小さく息を吐き、ガントレットの具合を確かめた。

「作戦は、貴方に任せるわ。その方が効率的だと思うの」

自分は力押ししか知らない。
肩を竦めそう言外に告げたなら緩い笑みを浮かべよう。

タツミ > 少女の任せるとの言葉に、少女を見ながら小さく頷いて。

「とはいえ、僕も斥候関係の心得はほぼないので。
最低限相手が動く為に使っているであろう獣道なんかが確認できればという所なんですが」

それでも逃げる時になればそう言った道も気にせず逃げるだろうが。
近づく時に相手が使ってなさそうな道を選べばもしかしたら奇襲も可能かもしれないと説明し。
森の少し手前にある木陰を見つけると。

「丁度良いですし、あそこで少し休憩してから向かいましょうか。
お互いの戦い方のすり合わせなんかもしたいですし」

そう言って、木陰に向かって歩きながら。
地面を根で軽く突きながら。

「見ての通り、基本は根…というか、正確には杖術なのですが、長めの武器なので森の中だとこれは使いづらいと思います。
ですので、体術メインで戦う感じになるかと、あとは幾つかの術を使えますが、自己強化なんかが中心になりますね」

一番メインの属性が火なので、攻撃に使うには森の中は危険という事も正直に告げる。
自分の事を話しつつ木陰に付くと、バックパックを降ろし、上に括り付けていた毛布を敷いて、どうぞと促して。
そうしながら、少女の話を聞くつもりなのか、木の近くで自分は周りを見渡しながら立ったままで。

レアルラ > 「あはは、私も斥候の心得はないわね。
 心得がない者同士突っ込んだほうが早そうよね」

逃げる時はどんな未知でも関係なく逃げるものだ。特に死の危険がある時は特に。
奇襲をかけられるのならばその方がいいと、口では「突っ込んだほうが」
なんて言っているが、彼の意見には賛成だ。楽に倒せるならそうした方が良いのだから。

「ふふ、そうね。そうしましょうか。ほんの少し疲れちゃった」

全く疲れてはいないのであるが、彼に少しだけ、か弱い自分を見せれるチャンスと
木陰に向かいながらゆっくりと背を伸ばす。
少し気温は高いが、自分にしてみれば問題はない。
彼はどうだろうか、と視線を向けるも。根で地面を軽く付くのを見れば嬉しげな笑みが浮かぶ。

「真面目ね。そういうの良いと思うわ。
 私も見ての通り体術がメインね。風魔法が使えるから逃げた敵はお任せあれ」

自分はメインの魔法が風であるので問題はない。
範囲が広いが、横ではなく縦に放てば問題もないだろう。
そして木陰に着いたら、一緒に休むのかと思いきや毛布を敷いてくれて
自分は警戒をする姿に、彼にバレぬように歪な深い笑みが浮かぶ。

「優しいのね。下心もないのも素敵だわ」

促されて毛布の上へと座ると、はふり、息が溢れる。
今のところは満点。更に、戦闘でも良い所が見れたのなら……と思考に耽っているのに気づき顔を上げる。
そこには歪な笑みはなく、普通の笑み、優しげなものへと変わっていた。

「ありがとう。休憩はそろそろ良いわ。行きましょ」

するり、毛布から腰を上げる。
敷かれた毛布を片付けるのを手伝って、先に向かうだろうか。
ああ、素敵な出会いかもしれない。感謝を。

タツミ > 体術がメインで、風魔法が使えるとの話を聞いて。
小さく頷いて、微笑しながら。

「何かあった時は風魔法お願いします、さっきも言いましたが火の術は森の中では使いづらいので。
お互い体術で行く感じですかね…僕達はかなり軽装ですからある程度音に気を付ければ奇襲も行けるかもですし」

どちらも大仰な装備も無いのでその分立てる音も小さく。
森のなかでなら気を付ければ可能性はありそうだと、告げながら。
少女が立ち上がると、毛布を纏めて、バックパックを背負い直して。

「そうですね、森の中とは言え明るい方が動きやすいですし、行きますか」

そう言って森へ向かって歩き始める。
疲れない程度で、速度は少女に合わせて。

「森の中だとレアルラさんの方が動きやすいかと思いますので、遊撃をお任せして良いですか?
僕は体格の問題もあって、目立ちますし結構頑丈なので、先に突っ込みますから」

歩きながら自分の胸をトンと叩いて、ある意味で囮として使っても構わないと少女へと告げて。
動きの速さという点では少女が上だろうとみての、提案をして。

レアルラ > 彼の微笑もなかなか良い。目の保養である。
自分の感情が昂ぶっていくのを感じる。これは、暴れないと収まりそうもない。

「何かあったら言って頂戴な。援護するから」

斬撃だけではなく風の塊も飛ばせる事を思い出したので彼の援護にも使えるだろう。
奇襲が出来る可能性について聞かされては頷き。
バックパックを背負い直す彼に改めて礼を告げよう。

「動きやすいし。見つけやすいしね?」

盛りへ向かって歩き始めた彼の後を少し距離を取り付いていく。
自分の歩幅に合わせてくれているのだろうその行動に背後で口角を引き上げる。
ああ、この依頼が終わったらどうしようか。

「ええ、任せて。突っ込んでいくタツミさんを援護するから。
 暴れっぷりに期待ね?」

自分の胸を叩く様子に、心強いと彼の後で笑う。
完全に囮にする訳にもいかないから、頑張らないといけないが
まぁ、彼のためならば頑張ろう。いい男は全力で援護するのだ。

「もう少し早く歩いてもいいわよ?」

少し早く歩いて彼に追いつき、背中をぽんと叩く。
彼本来の歩幅で問題ないと告げ「ありがとう」と礼を告げる。
いい男に合わせるのはいい女の条件。とは自分で考えたことだが。

タツミ > 援護を請け負ってくれたことに笑みを浮かべ。
暴れっぷりにと言われれば。

「ご期待に応えられるよう頑張りますね。
強化系の術も使いながらいくので、ある程度は任せて貰って大丈夫かと」

そう答えて、拳を握って軽く少女へ掲げ。
歩く速度の話をされれば、そうですか、と答えながら普段の速度へと戻して。
森が段々と近づいてきて、ぱっと見た感じの様子が見える。

それほど大きくはない森だが、普段は人が来ないからか下草は結構茂っていて。
そんな中でも、見やすく下草が踏まれている場所も目に入る。

「恐らくあのひときわ目立つ当たりが魔物達の通り道でしょうね。
聞いている情報だと頭がいい相手じゃなさそうですし、通りやすい道を何度も往復してるんでしょうね」

そう言って、その目立つ場所から少し横にそれていく、予定通りに他の道などを探す様子で。
少し行くと、下草が少し途切れている場所などを数か所見かけながら。

「最初に見つけたのが魔物の通り道ならほぼ直線で動いてると思って良いと思います。
ですので、方角的にあっちへ向かえば…恐らくは留まっている場所か、魔物達が使っている道に行けると思います、此処から入る感じで良いですか?」

問題ないようなら、森の中で動くのでバックパックはこの近くに置いていく事を告げる事になるだろう。

レアルラ > 「ええ、期待しておくわ? 貴方の頑丈さっぷりを見せて頂戴な」

拳を握って掲げてくれる彼の頼もしさに笑みを浮かべながら双眸を細め
森がだんだんと近づいてくるのを見れば、昂ぶっていく心を沈めていく。
見えてきた森はそこまで大きくはない。が、下草が踏まれているのが見えれば肩を竦めた。

「たしかに頭のいい相手じゃなさそうね。
 助かるわ、こんなに早く見つかって」

このままだと、数が多いだけだろう。
苦もなく排除できると踏んだのだが、油断は禁物であると心を引き締め。
彼の後をただついていくが、足音を極力減らすように、動く。

「さすが本業冒険者ねぇ。ためになるわ。私なんて突っ込んではいおしまい、ですもの。
 ――ええ、このまま行きましょうか」

バックパックを置いていくというのでそれに頷き、彼に続いて森の中へと入っていく。
森の中の空気に癒やされながら、脚を進めていく。

「さて……どれだけ早く終わるかしらね」

頭も弱いとなれば、もう勝ちは目に見えている。
後はどれだけ早く終わらせて、彼とお喋りするか、だ。

タツミ > バックパックを森の入り口へ置き、その上に一応ながらカモフラージュ用のネットをバックパックから取り出して掛けて。

「とはいえ、数はいるらしいですし注意するべきはそこら辺でしょうか。
奇襲で減らせるとありがたいですが」

根を持ち、腰に数枚持っている戦輪も確認して。
入りましょうと、告げて、細い獣道へ足を踏みこむ。
どうしても葉音等はするが、森の中、鳥や虫の声などに紛れる程度で。
進んでいくと、魔物達が倒したのか何かの動物の死体が同じ場所に幾つか転がっており。
その死体は、雑に肉をはぎ取られている事が判る。

「あの感じだと、魔物の解体場所の様ですね…一応は物を使う程度には器用ではあるようです。
ここからは、もう少し静かに注意していきましょう」

解体する場所を決め、そこで解体する程度には頭の良さと、器用さはあるようだが。
埋める事等をしていない事から、それも半端なのだろうと予想を立てて。

「小妖魔という事ですし、ゴブリンかコボルトですかね…どっちも強い相手だと逃げに回る事も多いですし。
放っておくと村や街道で人を襲うかもですし…何より、女性が捕まると色々と、ですから、きちんと殲滅しましょう」

痕跡から恐らくはそこら辺だろうとの考えを告げて。
余計に、逃がすのはまずいですねと苦笑して。
森へ入る前に言っていた通り、自分が前に出る様に、気を付けながら奥へ向かう。

レアルラ > 「数は厄介よねぇ……どれくらいの量か分からないけれど」

彼の言葉とともに自分も、少し遅れて獣道へと入り込んだ。
少し進めば、動物の死体が転がっているのが見える。
匂いに少し顔をしかめたが、すぐに慣れたように表情が戻る。

「のようね。ま、それもなかったらただの――おっと、静かにしておくわ」

それなりの知性は持っているようだが、この様子を見れば問題なさそうだ。
ゆっくりと息を吐き出し、身体の力を抜いていく。
すぐに、走り出せるように。

「そうねぇ、か弱い乙女が捕まるとあんなことやこんな事をされてしまうから注意しないと。
 被害に合わない人のためにもしっかり根絶やしね」

小さな声で言葉を返した後、逃す訳にはいかないだろうと肩を竦める。
これ以上の被害を出さぬために、と彼の言葉に首を縦に。
そのまま、奥へと進んでいこう。

タツミ > 少女のあんなことやの言葉に、苦笑しながら頷いて。
音の事を考えて少し速度を落として先へ進んで。
そうすると、少し先の方から鳥や虫ではない声が響き、その段階で一度止まって。
少し振りむいて、小さな声で。

「この先にいますね…声の感じからゴブリンかと、コボルトだともう少し吠え声に近い声の筈ですから」

森の木々や草で、姿までははっきりと見えないが声はよく聞こえる。
逆に近づくまでそこそこ聞こえていた鳥や虫の声は途絶えており、近くに森にとっての異物がいる事実感させて。
少し見える感じではゴブリン同士で餌の奪い合いをしており、それを囃し立てる様に他のゴブリンが騒いでいる様子で。

「良いですね、あれだけ騒いでればそうそう気づかれないと思います。
もう少し近づいてから一気に走り込んで…という感じで良いですか?
僕がが一人で行けば、最初は一斉に襲ってくると思いますので、その間に横から減らして貰えればと思うんですが」

ゴブリンがいる場所は少し草などは払われて一寸した広場の様になっているがそれでも棍を使うには一寸狭めなので、予定通り体術でと言って。
根を近くの木に立てかけて。

「レアルラさんがいけるタイミングで魔法を撃ってをくれれば、走り込みますので…最初の攻撃はお任せしても?
声の感じから起きてるのは、5,6匹だと思います…なので、まずは起きてるのを倒してしまいましょう」

ぎゅっと拳を握り込んで、駆けだす準備をしながら。
少女に魔法での先制攻撃をお願いして。

レアルラ > 進んでいたところ、彼が一旦止まったので、見つけたのかと腰を少し落とす。
そして、聞こえてくる小さな声に頷き。

「ゴブリン…了解したわ」

彼の言葉であれば信じられるだろう。
そして、更に近づいてみれば見えてくるのは低能な宴。
思わあず笑ってしまいそうになるのを堪えながら、再び頷く。

「あれくらい騒いでいたら詠唱も聞こえないわねぇ。
 もちろん、かまわないわよ。それで行きましょう」

さて、度の風魔法を使うべきか。
少しの思考をした後に決めたのか、彼が根を木に立てかけるのを眺め
右手をゴブリンが集まるところ。餌の取り合いをしている場所ではなく
周りで騒いでいる二匹に狙いを絞り。

「はぁい。任せなさいな。じゃあ、行くわよ?『風、槌となれ』せいっ」

詠唱するのは、人間の言語ではなく竜の言語で。
詠唱を終えたのなら、二匹の頭から風の硬い槌が振り下ろされ。
二匹のゴブリンの生に終止符を打った。

「今!」

そうして、駆け出すであろう彼を援護するべく、右手を突き出したまま眺めよう。

タツミ > 少女の詠唱が終わり、ゴブリンが二匹倒れる音が響いた瞬間、一気に走り出す。

「『火生土』…地の拳よ」

東方の言葉で何かを唱えると、地面から集まった土が岩へと変わり、拳へとまとわりついて、即席の籠手を形作る。
そのまま、一番近いゴブリンへとその拳を振るって、その体を弾き飛ばす。
吹き飛んだゴブリンは動きをとめ、それを確認する前に、少し踏み込んで、少女の反対側へと抜け。
ゴブリンに向き直ると、くいくいと岩の籠手を纏った手でゴブリンに手招きして、挑発をして。

「さて…済まないけど、此処で殲滅させて貰う。
といっても、理解はできないだろうけど…ねっ!」

そうして、挑発に乗ったゴブリンが粗雑な武器で殴りかかると、籠手で受け止め、逆の手で殴りつけて。
その間に殺到する様に向かってくるゴブリンの攻撃は、体の硬い場所で受けて、大きな傷にならない様にして。

ちらりと。少女に視線で合図を送れる程度には、余裕もある様子。
ゴブリンの気を予定通りに惹きつけて、少女が言ったように暴れて見せる。

「もっとちゃんと来ないと、どんどん減っていくぞ」

そうして、偶に籠手同士を打ち付けての挑発を挟んで。

レアルラ > 一気に走り出した彼は、素早い、放たれた矢のようで、美しい。

そして、何かを唱える言葉を耳に拾い上げれば見えてくるのは拳へとまとわりつく岩。
即席の籠手を作った彼に期待感を膨らませながら、
手招きし、挑発する様子を再び、歪な笑みで見据えよう。

「いいわねぇ……それでこそ、それでこそよ……いい男よねぇ」

彼の戦いぶりを眺めながら、彼に大きな怪我はさせないと
右手を突き出し、殺到するゴブリンへと魔法を放つ。
縦に飛ぶ風の斬撃で纏めて数匹のゴブリンを倒す。

暴れまわる彼に、このまま魔法に徹していても良いのではないかと思える奮闘ぶりに口笛を。

「あはっ……! とってもいいわ」

さて、このまま、魔法で援護だけでいいのか、見定めよう。

タツミ > 少女の魔法による援護を受けながら、近づくゴブリンをなぎ倒す。
とはいえ、最初の魔法による二匹、その後で自分が近づいて二匹。
援護の魔法で数匹が巻き込まれ、起きて居たゴブリンはほぼ倒しきり。

「確認しました、寝ていたのが数匹…起きて混乱してるのか、逃げようとしています!
一匹は…これでっ、他をお願いしても良いですか」

逃げだし家の一匹へ戦輪を投擲して、首筋を切りさいて。
その次には数匹のゴブリンが自分の近くから逃げようとするのを、走り、後ろから殴りつけて。

「すみません、流石に間に合わなさそうですので」

本気で済まなさそうな声音で、少女へと告げる。
単純なゴブリンは逃げるなら目の前の脅威から真っ直ぐにが多い。
その為に少し無理をして少女と反対側迄走り込んだので。
結果、起き上がったゴブリンの大半は、少女の方へ向かって走ってくる事に。

二人とは言え、ゴブリン日しては戦闘力高い二人で、結果的に挟み撃ちが成立して。
足の速さや魔法、投擲武器などがある以上、逃げきれはしないだろう。

レアルラ > なぎ倒していく彼の勇姿を見守りながら、魔法を放っていれば
彼と自分の魔法で起きていたゴブリンは全て倒したか。
残っているのを確認すれば、彼の言葉通り、寝ていた数匹が起きているのを確認。

「おまかせぇ! 任せなさいな!」

不利を悟ったか、逃げ始めるゴブリンを見れば
茂みから一気に身体を踊りださせた。飛ぶように走り、ガチャン と拳を打ち合わせた。
彼のおかげで昂ぶってしょうがない。どうせならもう少し大きいのを倒したいがしょうがない。

「あはぁっ!」

声色には気にしないように、愉しげな笑い声で答え
走り出しながらゴブリンを、向かってくるゴブリンをそのまま一匹殴り倒す。
そのまま、二匹目を殴った反動でくるりと回り後ろ回し蹴りを首筋に思い切り叩き込む。
三匹目は向かってくる勢いそのまま、左足で地面を踏みしめ、額をぶつかり合わせて倒した。

「久しぶりはたまんないわぁ!」

挟撃が成功し、ゴブリンは空いている横方向へと逃げようとするが
掌をそちらに向け、テンションのまま魔法をぶっ放す。
その魔法は木々を切り倒しながら、ゴブリンを倒したか。

後は、残っているだろうか。

タツミ > 少女の方へ向かったゴブリンも倒れ、自分もさらに追撃で数匹のゴブリンを倒し。
駆け戻ってきて、最初にゴブリンのいた小広場を確認する。
倒れているゴブリンは全て死んでおり、討ちもらしもない様子で。

「お疲れ様でした、これで此処にいたのは全部の様子ですね。
魔法もさることながら、体術もお見事でした」

それを確認した後で、少女の方へ近づいて声を掛ける。
その間に効果が切れたのか岩の籠手は崩れて土へ戻る。

「ゴブリンを一か所に纏めて、埋めておきましょうか。
死体につられて何か来ても困りますし…同じ理由で帰りに動物の死体も埋めていきましょう」

少女が倒したゴブリンの体を持ち上げて、小広場へ集め始める。

「あ、こっちは俺がやりますので、警戒とかをお願いして良いですか?」

その動きの中、少女にそう声を掛ける。
とはいえ、手伝ってくれるならそれを止める事はしないだけの聞く耳は持ち合わせている様子で。
死体関係なので、気を使っている感じなのだろう。