2021/12/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロブームさんが現れました。
ロブーム > 九頭竜山脈南東、ミレーの隠れ里があると思しき場所の近くに、魔物の一団が蠢いている。
魔物の種類は不揃いで、本来捕食者と被捕食者の関係にある様な動物型と植物型の魔物さえも共存している。

それはまるで、共通の敵と戦っているかの様に――或いは、共通の主人に仕えているかの様に。
そして、その主人は何の前触れもなく、彼らの前に現れる。
本当に、何の前触れもなく。夜闇から滲み出るようにして現れたのだった。

「ふむ……。既にして三日ほどかね。街道の流通を邪魔してみたが……そろそろ、"彼ら"の方も苦しくなってくるころか」

彼ら、とはこの近くにある自然地帯に隠れ住むと言われる、ミレー族達の事だ。
男は彼らが隠れ住むこの辺りの物流を意図的に制限する事により、彼らが止むを得ず表に出てきやすい状況を作っているのだ。
何の為かと言えば、それは自分が奴隷を狩る為――ではない。
そんなことをしなくても、彼は自らミレーの隠れ里を見つける事はできる。
だが――

「ミレー族が表に出て盗賊行為や商業行為をしている時期を当てれば、私の人間社会での魔術師としての名声も高まる――まあ、名声自体にさして意味はないが」

そうして、信用を得れば、より大胆に策謀を行う事もできる。
そして、それは美しき心を持つ人間を見つけたり攫ったりするのにも役立つという訳だ。

迂遠な計画――だが、男はその迂遠さを好む。
迂遠であるという事は、時間がかかるという事は、それだけ長く楽しめるという事なのだから。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からロブームさんが去りました。